人気居酒屋が「サンマの刺身を出さない理由」を語る / 個体によっては恐ろしい数のアニサキスが寄生している

人気居酒屋「かどや」(東京都墨田区向島5-30-6)の店主が、自身の公式Xアカウントで「サンマの刺身を出さない理由」を語り、大きな注目を集めている。
どうしてサンマの刺身を出さないのか
基本的に、サンマは店でも家庭でも焼くことが多いと思われるが、お店によっては刺身を出しているケースもある。筆者はお店にサンマの刺身があると素人考えで「鮮度が良いのだろうな」と思いつつオーダーしてしまうが、どうして「かどや」はサンマの刺身を出さないのか。その理由を店主はこのように語っている。
<黒かどやさんのXコメント>
「この時期になると新サンマの刺身を提供する店が多いけど当店では基本的に生の刺身は提供しない。以前は提供していたけど数年前から個体によっては恐ろしい数のアニサキスが寄生している。除却する自信はあるけど必ずヒューマンエラーは発生する。食中毒を公表されて行政処分の営業停止はツライからね」
この時期になると新サンマの刺身を提供する店が多いけど当店では基本的に生の刺身は提供しない。以前は提供していたけど数年前から個体によっては恐ろしい数のアニサキスが寄生している。除却する自信はあるけど必ずヒューマンエラーは発生する。食中毒を公表されて行政処分の営業停止はツライからね。— 黒かどや (@kadoya1) August 20, 2025
【閲覧注意】今日の生サバにもアニサキスが沢山いた。殆どが腹側にいるが背の方にもいた。ずっと刺身用生サバを扱ってきたが、今まで殆どいなかったのに最近は必ずいる。〆サバにしなくても生で食べられる刺身用養殖サバがアニサキスだらけで、冷凍しないと安心して客に出せないのでは意味がないよ。 pic.twitter.com/OTGcyFn8YD— 黒かどや (@kadoya1) September 9, 2022
若い頃、一緒に板前修行した同期が持ち帰り寿司の幹部になっていて寿司を貰ったが「アジの色が悪いじゃねえか」って文句を言ってやったら「アニサキス予防で冷凍処理してるから仕方ない」と言われた。今は一発で営業停止になるからな。冷凍解凍した鮮魚しか提供できないって悲しい時代になったものだ。 pic.twitter.com/CHq2DjwlYv— 黒かどや (@kadoya1) April 8, 2019
スーパーで骨なしサバフィーレが売っていて骨がなくて便利だが、今の技術では骨は除去できてもアニサキスは除去できないのだな。飲食店でサラダや鍋野菜に虫や虫の卵が付いているとギャーギャー騒ぐ客いるけど、お前らサバの文化干しやサバの味噌煮、サンマの塩焼でアニサキスを沢山食べてるからな。 pic.twitter.com/5EOT3rXTGf— 黒かどや (@kadoya1) April 17, 2022
【閲覧注意】サバに寄生するアニサキスが本当に増えたな。寄生していない個体の方が珍しいくらい。以前はこれほどいなかったけどな。これだけ毎日検査していると目視で除去できる自信はあるけど「ヒューマンエラー」は確実に起きる。冷凍すれば確実に死滅するから当店では全て冷凍解凍してから提供。 pic.twitter.com/CjDPsWXVit— 黒かどや (@kadoya1) September 18, 2022
なんと! 恐ろしい数のアニサキスが寄生!?
恐ろしい数のアニサキスが寄生!? 近年、報道されるケースが増えたためか、アニサキスの危険性は世間でも知られるようになっているが、サンマに恐ろしい数のアニサキスが寄生しているケースがあるとは!
食に対して真摯に向き合う店主に感謝
サンマのアニサキスに対して「除却する自信はあるけど必ずヒューマンエラーは発生する」とも語る店主。刺身にしないのはお店のためかもしれないが、これは客のためともいえる。食に対して真摯に向き合う店主に感謝。
……それにしても「かどや」のサンマ料理、むちゃくちゃウマそうだ。
本日のオススメお料理新サンマ酢〆250円 pic.twitter.com/xjL1LquAQP— 真面目な向島かどや (@magimekadoya) August 20, 2025
本日のオススメお料理新サンマ塩焼き350円数量限定です✨お腹が落ちちゃう事があるので気になる方は他店でお召しあがり下さい pic.twitter.com/oYL6CBj3HN— 真面目な向島かどや (@magimekadoya) August 19, 2025
本日のオススメお料理新サンマ炊き込みご飯300円本日も15:00より開店致します pic.twitter.com/gOc02F95vF— 真面目な向島かどや (@magimekadoya) October 23, 2024
※冒頭イメージ画像はフリー素材サイト「写真AC」より
(執筆者: クドウ秘境メシ)

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