エルトン・ジョン、酒&薬物断ち35周年を祝う「皆さんの愛に感謝」
エルトン・ジョンが現地時間2025年7月29日、ファンと家族に向けて心からのメッセージを発表し、35年間のソブラエティ(酒・薬物を断っていること)という大きな節目を祝った。
音楽界のレジェンドは、息子のイライジャとザカリーからの手作りのカードと花束の写真をインスタグラムに投稿してこの日を記念した。「ソブラエティ・バーズデーに、皆さんの愛に感謝しています」と投稿にコメントすると、ファンや友人たちから何千ものコメントが寄せられた。
78歳のエルトンは長年にわたり、依存症との闘い、そして回復が持つ変革的な力について率直に語ってきた。彼のアルコール、マリファナ、そして彼がかつて“最悪の親友”と呼んだコカインとの闘いは、2019年の伝記映画『ロケットマン』で映像化された。彼は数々のインタビューで、名声の頂点にあった頃の極端な生活について率直に語っている。
2019年10月に米CBSニュースに対し、彼は自身の依存症について、「それは私の魂を破壊しかけました。私の魂は黒く、焦げたステーキの塊のようでした。ですが“助けが必要だ”と口にした瞬間、魂の中に小さな灯りが点り、“はい、私はまだここにいる。まだここにいる。まだここにいる。まだ救われることができる”と囁いたのです」と語っていた。
転機は、エルトンが親交を深めた10代のエイズ活動家、ライアン・ホワイトが1990年に亡くなった後に訪れたと彼は述べている。同年7月29日に、彼は米シカゴのパークサイド・ルター派病院に入院し、その後数十年に及ぶ回復の旅が始まった。2023年に彼はソブラエティ・チップ(断酒・断薬の記念メダル)の写真とともに、「34年間、断酒・断薬を続けています。人生で最も良い時期です」と綴った。
彼は1994年のインタビューで、「酒と薬を断ったことは、私が望むすべてをもたらしてくれました。私はサバイバー(生存者)です。多くの困難を乗り越えてきました。人生は酒と薬を断っていても罠だらけです。でも今なら逃げたり隠れたりする必要がないので、それらと向き合えるのです」と述べている。
現在、エルトンは回復中の他者に対する支援の源として活動を続けている。彼はボーイ・ジョージのようなアーティストの断酒・断薬を支援する活動を公に展開し、自伝『Me』で自身がエミネムのアルコール中毒者更生会でのスポンサーだったことを明かしている。
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