「キープ・スマイリング」が入院児童の付き添い家族へ食事提供＆提供数が1万食を突破

2025/07/31 22:20 ストレートプレス

キープ・スマイリングは、「親が元気で、笑顔でいることが、子どもの早期回復につながる」との信念のもと、2015年から付き添い家族への食支援に取り組んできた。

そして食支援事業「ミールdeスマイリング」において、2025年6月時点で提供数が1万食を突破した。

栄養の偏りから体調や心のバランスを崩す添い家族

医療の進歩により子どもの命が助かるようになった反面、障害や後遺症、病気の治療のために長期入院が必要な子どもが増えている。

子どものケアは大人以上に人手を要するにも関わらず、医療制度により看護師の配置人数は大人と同じであるため、家族のサポートが不可欠な現状がある。

家族が付き添いを行う中で最も課題となるのが食事だ。時間がない、食べ物が入手できない、節約のためなどの理由から3食食べられないケースも多い。

食べる場合も約7割が病院内のコンビニや売店で購入したおにぎりやカップラーメンで済ませており(※)、栄養の偏りから体調や心のバランスを崩す家族も多いのが現状だ。

キープ・スマイリングは、病気の子どもが早く回復するためには『親が元気で、笑顔でいることが大切である』という理念のもと、2015年から子どもの入院に付き添う家族への食支援を行ってきた。

現在、定期的に食支援を行っている拠点数はドナルド・マクドナルドハウス・せたがや、聖路加国際病院、東京科学大学病院、佐賀大学医学部附属病院の4箇所であり、2025年6月、食事提供数が累計1万食を突破した。

手作り食の提供は、入院中の子どもに付き添う家族が滞在する施設「ドナルド・マクドナルド・ハウスせたがや」(国立成育医療研究センター隣接)にて実施。

入院中の子どもに付き添う家族に向け、季節の食材を取り入れたバランスの良い手作り弁当を毎回40〜50食調理し、提供している。

病院内では感じにくい「季節」を、食を通して届けることを大切にしている。調理は、米澤文雄シェフや料理家・奥田ここさんの監修のもと、ボランティアスタッフと共に心を込めて行っている。

また、企業とのコラボレーションも進めており、食材提供や従業員による調理ボランティアの受け入れを通じて、付き添い家族の実態への理解と支援の輪が広がっている。

さらに、年に1度、米澤文雄シェフがプロのシェフ仲間と共にフルコースをふるまう特別企画「ハウスdeレストラン」も開催。家族揃ってレストランに行くことが難しい家庭にとって、心に残る特別なひとときとなっている。

地域の飲食店と協働して、聖路加国際病院や東京科学大学病院、佐賀大学医学部附属病院へ、弁当を定期的に届けている。ドナルド・マクドナルド・ハウスふちゅう、同・東大にはおせち料理など季節の食事を不定期で届けしている。

銀座の洋食「つばめグリル」や味噌カツ「矢場とん」など一度は食べたい名店の味、季節の食材を使った体にしみる弁当などを提供。付き添い家族が食事を通じて明るい気持ちになり、ほっと一息つけるような弁当を各地域で選び届けている。

キープ・スマイリング理事長の光原ゆきさんによるメッセージは、以下の通り。

「病気と闘う子どもたちのそばには、昼夜問わず寄り添い続けるご家族の姿があります。病院という非日常の中で忘れがちな季節を感じたり、ふっと心が少し軽くなるような瞬間があること。

それが先の見えない付き添い入院の日々において、明日への小さな活力につながると私たちは信じています。

「空腹を満たす」だけではない、心を支え、日々の活力となるような食事をこれからも丁寧に届け続けながら、今後も付き添い家族が少しでも笑顔になれる時間を増やしていきたいと思います。」

今後もキープ・スマイリングの活動に注目しよう。

キープ・スマイリング公式サイト：https://momsmile.jp

(佐藤ひより)

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