【(((サウンド)))トラック野郎 試聴室】第3回 サントラで味わう『チャージマン研!』のズンドコな日常

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OTOTOYで配信中のサウンドトラックをじっくり聴いてみる【(((サウンド)))トラック野郎 試聴室】。

今回は、アニメ『チャージマン研!』のサントラ『チャージマン研! Tribute to Soundtracks vol.1』を聴いてみました。

1970年代にテレビ放送され、現在ではサブカル的な根強い人気を誇っているカルトアニメ『チャージマン研!』。OTOTOYのストアでサントラ音源を色々見ていたら、目に飛び込んできてしまいました。

『チャージマン研!』のストーリーは、小学生として平和な日常を過ごしている主人公の少年・泉研が、地球侵略を目論むジュラル星人から地球のみんなを守るため、チャージマンに変身して奮闘する…という体の作品。突飛なストーリー展開、なげやりともいえる毎度のテンプレシーン投入、デリカシー皆無なキャラクターたちの行動と発言等々、平凡な感性では到底太刀打ちできない、唯一無二の世界観が確立されている作品です。

筆者はそれまで『チャージマン研!』の存在を知らなかったのですが、2023年の年末に「チャージマン研!」が『Live-Musical-Stage「チャージマン研!」2023』として舞台化された際、シンガーソングライターの上杉周大さんがジュラル星人役を演じているのを観に行ったことで初めて知りました。そのときは「これはいったい何を見せられているのだろうか」とハテナだらけだったのですが、何しろユニークすぎる作品だということはよくわかりました。そして、家に帰ってYouTubeのナックアニメ公式チャンネルで『チャージマン研!』全65話が無料公開されていることを知り、その魅力にハマり一気見してしまったのでした。

音楽ファンにおすすめしたいエピソードを1つ選ぶとしたら、やはり第16話「殺人レコード 恐怖のメロディ」です。今ではご法度なワードを平然と放ったり、最後のオチに見せる研の謎深いムーブも相まって、名作の誉れ高い回となっています。そういえば改めて観て気が付いたのですが、レコード中央のラベル部分がジュラル星人の胸のマークと同じになっている…と思ったら色が全然違いました。いちいち考えずに観た方が良いですね。尚、視聴される際には字幕をONにして「超字幕」で観ることをおすすめします。

サントラアルバム『チャージマン研! Tribute to Soundtracks vol.1』には、ひばり児童合唱団(先日逝去された皆川おさむさんが代表を務めていた)によるオープニングテーマ曲にはじまり、「BGM03」に代表されるキャラクターたちの日常風景やジュラル星人の登場シーンが想像できるBGMが、チャー研の世界をまざまざと浮かび上がらせます。後半は大槻ケンヂfeat.後藤沙緒里、ロリータ18号などのカバー&トリビュートも収録。このサントラを聴いて、あなたの日常を『チャージマン研!』の世界に塗り替えてみてはいかがでしょうか。

文:岡本貴之

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