【なぜ人気】TruffleBAKERY(トリュフベーカリー)の秘密に迫る―山梨・南八ヶ岳の新拠点へ行ってみた

“白トリュフの塩パン”で話題の「TruffleBAKERY(トリュフベーカリー)」が、山梨県・八ヶ岳南麓に新拠点をオープン。
ここはラボ×ベーカリー×カフェの複合施設。職人が研究・開発した限定パンが並び、緑に溶け込むような空間でドリンクやソフトクリームも楽しめます。
これまで東京を拠点にしてきたトリュフベーカリーが、なぜ人里離れた“山奥”へ進出したのか。プレス内覧会に参加し、その秘密を探ってきました!
最近よく見る「トリュフベーカリー」、なぜそんなに人気なの?

「ここの塩パン、おいしすぎる!」―そんな口コミが広がり、街中で見かける機会も増えて気になっている人も多いはず。
有楽町や池袋の駅ナカから軽井沢などのリゾート地、さらに香港で海外進出も遂げ、現在26店舗を構える人気ベーカリーとしての存在感を放っています。
ブームの火付け役にもなった白トリュフの塩パンをはじめ、“賞味期限5時間”という超限定生搾りクリームパンなど、ここでしか味わえない「特別なパン」が連日話題に。

プレス内覧会で登壇した創始者であり、運営会社ドレステーブルの代表取締役・丸岡武司さんが語ったのは、そんな人気の背景にある意外なストーリーでした。
毎日のパンをもっと豊かに。トリュフベーカリー誕生の物語
中学生から夏休みそっちのけで家業のフランス食材卸を手伝い、リゾートホテルへ届ける高級食材を梱包していたという丸岡さん。

そんな食材一家で育ち、チーズ輸入会社を経て独立後、自ら世界中を飛び回り、選りすぐりの食材を買い付けて販売するネット通販「ハイ食材室」を立ち上げました。
パンが大好きな丸岡さんは、フォワグラ、キャビア、トリュフといった敷居の高い専門食材を「もっと気軽に、毎日の食卓でパンと一緒に味わえたら幸せじゃないか!」という思いで、2017年にベーカリーを初出店。
また、手間と技術を惜しまないパン職人の仕事を心から尊敬する一方で、日本では低価格競争の中で職人が十分に評価されない現状に課題を感じていました。

だからこそ、厳選素材を使った高品質なパンで食卓を豊かにし、職人が輝くベーカリーを築きたい―そんな思いが、トリュフベーカリーの根底に流れています。
新たな挑戦。新拠点は“パンと水の研究所”?
山梨にオープンする新拠点「TruffleBAKERY南八ヶ岳」は、想像以上に山の中です。

都内からこの山奥に開発拠点を移転した理由は、ずばり「水」。
パンの約40%は水でできている。これまで食材に徹底的にこだわってきたトリュフベーカリーが、最後にたどり着いたのが水でした。
ミネラルウォーターの生産量日本一を誇る水の名産地・山梨。さらに、日本百名水にも選ばれる南八ヶ岳の天然水に出会い、「水を変えるだけで、まるで別の食べ物のようにパンが美味しくなる」と確信。

とはいえ、かなりの山奥。
ベーカリーの集客について懸念の声もあった中、丸岡代表は「人が少ない場所が決め手だった」と話し、門前仲町に1号店を出した際も、あえて人通りの多い人気エリアを避け、「わざわざ来たくなる場所にしよう」と。

こんな“逆張り”とも言える選択ができるのは、味と品質を徹底的に追求し、自分たちのパンに絶対の自信があるからこそ。……心意気に痺れます!
パン職人の晴れ舞台。自然と調和するレンガ造りの開放空間

曲線が特徴的な「ベーカリーエリア」は、“職人に脚光を当てたい”というこだわりで設計。
入口近くの階段状のベンチに座ると、TruffleBAKERY創業時から活躍してきた職人たちの様子を、映画のスクリーンを見るような感覚で眺めることができます。

自然やアートをテーマにして選ばれた本が置かれている小さなライブラリースペースも。

ガラス張りの空間で緑に溶け込む「カフェエリア」では、開放的な雰囲気の中、ドリンクやソフトクリームを提供。

建築、内装、音楽にもこだわり、五感が穏やかに研ぎ澄まされる回遊空間が広がっています。
週末限定オープン!“ここでしか味わえない”新作パンが続々誕生
金・土・日・祝日のみ営業するベーカリーエリアでは、ここでしか味わえない約40種類の限定パンがずらりと並びます。

営業日以外は、職人たちがじっくり、のびのびと商品開発に没頭する“研究所”に変身。

季節のフルーツを使った天然酵母の香り豊かなパン作り、ミキサーやオーブンを使わない原始的な製法の挑戦、さらにはパンの個性に合わせて山梨以外の天然水を選ぶなど…。

進化への探究心はとどまることを知らず、ここでしか出会えない特別なパンが次々と生み出されています。
唯一無二、そして絶品。トリュフベーカリーの「人気の秘密」

パン職人の情熱、高級食材への果てしないこだわり、そして「水」にまで徹底的に向き合う探究心。 そのすべてが重なり合うことで、人々を虜にする唯一無二のパンが生まれています。
「なぜこんなにも人気なのか?」
その答えは、食材、職人、場所、空間デザイン——すべてに心を注ぎ込み、細部にまで磨き抜かれた“執念”とも呼べるほどのこだわりにあると感じました。
そして、何よりも圧倒的においしい。絶品。本当においしすぎて感動しました。
■「TruffleBAKERY 南八ヶ岳」 店舗情報
住所:山梨県北杜市大泉町西井出字石堂8240-6278
アクセス:JR小海線甲斐大泉駅から徒歩25分 / 長坂ICから車で15分、駐車場あり営業時間:
カフェ 月木金土日祝 8:00~17:00(火水休み)
ベーカリー 金土日祝 8:00~17:00
休業日 火水
※金土日祝以外はカフェエリアのみの営業
※営業日等、TruffleBAKERY南八ヶ岳の公式インスタグラムにて更新

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