口をきかなくなった私たちが、また“ただいま”を言うまで!夫婦間の挨拶の大切さを考えさせられるエピソード

※本記事はFUNDO編集部に寄せられた体験談をもとに構成しております。
個人の特定を避けるため、登場人物や状況には一部フィクション・編集を加えております。

本記事は、 ” すれ違いと沈黙の続く夫婦関係 ” に悩む女性が、ある日を境に少しずつ心を通わせていった実体験をもとにした物語です。

投稿者は、関東在住の30代女性・Yさん。

忙しさとストレスの中で、夫婦の会話が減り、やがて “ 無言 ” が日常になっていったふたり。

「もう戻れないかもしれない」──そう感じていたある夜。

夫のひとことが、閉ざされた扉をそっとノックしました。

★1話完結で描かれる、沈黙の中で見つけた“再出発の合図”。夫婦の絆を取り戻した、静かな奇跡のストーリーです★

「おはよう」も「おかえり」も、消えた日常

kanndou-kennka
結婚して8年、子どもも生まれて、最初は平和だった私たち夫婦。

けれど、共働きで余裕のない生活が続くうちに、少しずつズレが生まれていきました。

「え、また残業?ご飯どうするの?」

「だったらそっちが作れば?」

そんな日々が積み重なっていき──

気がつけば、1日で交わす言葉は「お風呂入った?」とか「洗濯どこ?」くらい。

まるで “ 同居人 ” 。

「おはよう」も「おかえり」も、いつの間にか聞かなくなっていました。

きっかけは、あの“沈黙のケンカ”

kanndou-kennka
決定的だったのは、1年前のある夜。

些細なこと──家事の分担について口論になりました。

私が「少しくらい手伝ってよ」と言うと、夫は「だったら仕事やめてくれ」と返してきたのです。

カチンときた私は、それ以上なにも言いませんでした。

その日から、私たちは “ 口をきかない夫婦 ” になりました。

必要なことだけ、最小限の言葉で。

感情は伝えず、視線すら合わさず。

そんな毎日が、365日続いたのです。

「ママとパパ、昔みたいに笑って」

転機は、思いがけない言葉でした。

ある日、夕飯の後、息子がぽつりと言ったのです。

「ママとパパ、昔みたいに笑ってたよね?なんで今は笑わないの?」

その言葉に、ハッとしました。

息子がまだ小さいからって、気づいていないと思ってた。

でもちゃんと見てたんです、私たちの冷たい空気も、交わらない言葉も。

隣で夫も黙って俯いていました。

言葉は交わさなくても、あの瞬間、夫も何かに気づいたのだと思います。

久しぶりの、二人だけの食卓

その夜、私は思い切って言いました。

「明日、ちょっと話す時間つくれない?」

夫は驚いたような顔をして、でもすぐに「うん」と答えてくれました。

次の日、子どもを寝かせた後、久しぶりに夫婦ふたりだけでテーブルにつきました。

ぎこちない空気。

でも、少しずつ言葉を紡いでいきました。

「正直、私もしんどかった」

「俺も、どうしていいかわからなかった」

最初は照れながら、やがて少しずつ、本音があふれ出して──気づけば、1時間以上も話していたのです。

1年ぶりの「おかえり」がくれたもの

kanndou-kennka次の朝。

夫が仕事から帰宅したとき、私は勇気を出して言いました。

「おかえり」

ほんの一言。

でも、その言葉に夫はびっくりしたように笑って、少し照れた顔で言いました。

「……ただいま」

たったそれだけのやりとりなのに、胸がぎゅっと熱くなりました。

言葉って、すごい。

沈黙の1年を超えて、やっと私たちは“夫婦”に戻れたんだと思えました。

まとめ:言葉を止めることは、関係を止めること

夫婦の関係って、 “ 終わる ” よりも、 “ 止まる ” ことのほうが怖い。

話すことをやめたら、相手が何を感じているのかも分からなくなってしまうから。

私はこの1年で、言葉の大切さを痛感しました。

完璧じゃなくていい。

ケンカしてもいい。

でも、黙ったまま、背中を向けるのはもうやめよう。

「おかえり」

「ただいま」

このたった一言が、夫婦の未来を変えることもあるんだと、私は信じています。

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