【東京都新宿区】「AKOMEYA TOKYO」で着物アート「ikasu」と「SOTETSU」モバイル茶室がコラボ

日本各地のアンティーク着物をアップサイクルし、1点もののアート作品として甦らせている「ikasu」が、茶道の美意識を軸に多様な文化を横断する「SOTETSU」とコラボレーションした展示を開催している。会場は、神楽坂の「AKOMEYA TOKYO in la kagū」。5月19日(月)まで開催中だ。

着物に第二の人生を

「bonobo LLC.」の取り組み「ikasu」は、「着物に第二の人生を」をテーマに着物に込められた時代の物語と美意識を現代のアートやインテリアとして再構築している。

日本の家庭には膨大な量の着物や帯が眠っていると言われている。しかしながら、着る機会もなく、お手入れが大変で、さらに保管スペースも必要という理由から、現状は次世代に受け継がれることなく廃棄されてしまうことが多いのだそうだ。「ikasu」は、着物や帯はただの服ではなく、持ち主の大切な思い出であり、着物作家の素晴らしい作品、そして日本が誇る伝統文化であるという想いから、着物を生かした形での作品制作に取り組んでいる。

「着る芸術」とも言われる着物は、日本の伝統的な技術によって、一つ一つ手作業で、織り・染色・刺繍・装飾されている。「ikasu」は一点一点の作品が持つ、歴史、技術、文様、物語を受け継ぎ、尊重しながら、現代空間に似合うアート作品として生まれ変わらせている。

制作を行うのは、着物マイスターの資格を持ち、クリエイティブディレクターとしても活躍する外国人アーティスト Lena Okamotoさん。膨大な時間をかけて日本全国を回り、アンティーク着物を選び、作品へと仕上げている。また、額にはアンティークの桐たんすを活かすなど、オールアップサイクルも目指している。

「ikasu」の作品は、日本以外でも、アメリカ、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、ベルギー、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、シンガポール、イスラエル、ルーマニア、フィリピン、マレーシア、UAE、中国など、20カ国以上の国で紹介され、家庭や店舗などで愛好されているのだそうだ。

「SOUTETSU」のモバイル茶室

今回、コラボレーションを行った「SOUTETSU」は、「茶道で軽やかに、文化を横断する」をテーマに、茶の湯を起点とした多様なプロジェクトを展開。空間・プロダクト・体験を通して、伝統と現代、個と社会をつなぐ活動を行っている。今回の展示では、モバイル茶室として、茶の湯の精神を現代的に解釈したインスタレーションを行っている。

会場は「AKOMEYA TOKYO in la kagū」

「AKOMEYA TOKYO」は、「一杯の炊き立てのごはんから広がるおいしい輪」をコンセプトに、全国各地から厳選したさまざまな種類のお米を中心に、ごはんと相性抜群のごはんのお供や和食の中心にある出汁や調味料、食器・調理道具などを扱い、東京を中心に29の店舗(2025年5月12日時点)、2店舗の「AKOMEYA食堂」、オンラインショップを展開するライフスタイルショップ。「AKOMEYA食堂」では、旬の食材を使って季節のおいしさをぎゅっと詰め込んだ献立を炊き立てのごはんとともに提供している。また、全国の生産者との強い繋がりと信頼関係のもと「ほんもの」のおいしさにこだわった商品開発やセレクトを行い、古くからある日本の食文化や伝統を現代のライフスタイルに合わせて提案している。

今回の展示は、「茶道で軽やかに、文化を横断する」という「SOTETSU」のコンセプトと、「ikasu」が追求する「過去と未来をつなぐテキスタイル表現」が出会い、新たな感性の交差点となった。アップサイクル着物を用いたアート作品と、茶の湯の精神を現代的に解釈したインスタレーションへ、出かけてみては。

■ikasu Kimono art and SOTETSU Mobile Teahouse collaborate Exhibition
日時：4月28日(月)〜5月19日(月)11:00～20:00
会場：AKOMEYA TOKYO in la kagū
住所：東京都新宿区矢来町67番地

「AKOMEYA TOKYO in la kagū」公式サイト：https://www.akomeya.jp/store_info/store/sinlakagu/
「ikasu」公式サイト：https://www.kimono-ikasu.com/ja

(熊田明日良)

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