故リアム・ペイン、約46億円の遺産管理者が一人息子の母親シェリルに

 ワン・ダイレクション(1D)のリアム・ペインが昨年亡くなった際、2,400万ポンド(約46億円)を超える金銭・不動産・所持品を残していたことが、公式記録から明らかになった。

 リアムが遺言書を残していなかったため、元パートナーであり、2人の8歳の息子ベアの母親でもあるガールズ・アラウドのシェリル・トゥイーディが遺産管理者として指名され、法的にその財産の管理責任を担うことになった。2人は2016年から2018年まで交際していたが、結婚には至らなかった。イギリスの法制度では、遺言書がない場合、故人の配偶者が優先的に相続権を持ち、次にその子どもが相続することが定められている。

 また、裁判所の記録によると、音楽業界の弁護士であるリチャード・マーク・ブレイも遺産管理者となっていることが確認された。遺言管理状によれば、リアムの遺産の総額は2,859万4,888ポンド(約55億円)にのぼる。そこから債務や各種費用を差し引いた純資産額は、およそ2,427万9,728ポンド(約46億円)とされている。

 故リアムは、昨年10月16日にアルゼンチン・ブエノスアイレスのカサ・スール・ホテルの3階の部屋から転落し、31歳で亡くなった。死後に行われた毒物検査では、体内からアルコール、コカイン、処方された抗うつ薬の成分が検出された。検死の結果、死因は多発外傷で、複数の損傷による内出血および外出血が確認された。

 今年3月に開催された【ブリット・アワード】では、リアムを追悼する映像が上映され、彼がオーディション番組『Xファクター』に出演していた頃や、1Dとして活動していた映像が紹介された。1Dは2015年に活動を休止するまでに、同アワードで7つの賞を受賞している。

 2010年代半ば、ワン・ダイレクションは史上最も成功したポップ・グループのひとつとなった。リアムに加え、ハリー・スタイルズ、ゼイン・マリク、ルイ・トムリンソン、ナイル・ホーランで構成されていたが、のちにゼインは脱退した。

 米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”では4枚のアルバムが1位を獲得し、ソング・チャート“Hot 100”では6曲がトップ10入りを果たした。さらに、4度にわたるワールド・ツアーはいずれも完売し、ストリーミング再生数は数十億回にのぼった。1Dの活動休止後、リアムは2017年にクエイヴォをフィーチャーした「Strip That Down」でソロ・キャリアをスタートさせた。同曲はHot 100で最高10位、全英シングル・チャートで3位を記録。そして2019年12月にはソロ・デビュー・アルバム『LP1』をリリースした。

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