ホラー好きアイドル 高嶺のなでしこ・城月菜央インタビュー「好きな作品と恐怖を感じるポイント」「憧れの伊藤潤二先生」[ホラー通信]

HoneyWorksのサウンドプロデュースで、2022年より活動している10人組アイドルグループ「高嶺のなでしこ」。ホラー好きのメンバーの城月菜央(きづきなお)さんによるイベントのレポートなどを今後、ホラー通信にて更新していきます!

城月さんご自身にインタビューを敢行。好きなホラー作品や、ホラー作品に興味を持ったきっかけなどをお伺いします。

【城月菜央(きづきなお)】
血液型:B型
星座:やぎ座
身長:153cm
生年月日:2003年12月25日
出身地:埼玉県
趣味:ホラー系作品鑑賞・ヘアアレンジ
特技:色々な怪獣の顔マネ・変な動き
ひとこと:私を応援してくださる方に幸せを届けられるよう常に研究中です!見た目は清楚だったりクールだったりと言われることが多いですが中身はハッピーなやつです。よろしくお願いします。

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――今日はよろしくお願いいたします!城月さんは幅広いホラー作品がお好きとのことですね。

私は元々趣味が多いということもあって、映画のジャンルも色々な種類を観ます。ホラー作品の中にも、ゾンビ、幽霊、呪い、オカルトなどジャンルが分かれていると思いますが、全部観ます。それぞれ1つの作品として、ストーリーや展開を楽しむことはもちろんですが、その作品を作った方の思考であったり意図を考えることも好きなんです。

――特に好きな作品や作家さんはいらっしゃいますか?

伊藤潤二さんの作品が一番大好きです。世代的に子供の頃から拝見していたわけではないのですが、SNSで伊藤潤二さんの絵が流れてきて、「わっ、すごく惹かれるな」と思い調べ始めたことがきっかけです。
どの作品も好きですが、「富江」、「うずまき」、面白いですよね。「富江」は出会った人を魅了して、その人に自分を殺させる…というすごく不思議なストーリーですけれども、死んだ後の富江の臓器が移植に使われて、自分がそうなったらめっちゃ嫌だなとも思いますし、グロテスクな描写も多く、王道なホラーとしても楽しめますよね。
「うずまき」は世界が“うずまき”にあふれてしまう非現実的感あるお話ですけれど、実際に合ってもおかしくないなと思わせることもありますし、私はちょっと面白そうだなとも思うんです。

――個人的にも、城月さんは伊藤潤二先生が描く美人に通じる美しさだなと思っているので、すごくピッタリだなあと。

本当ですか!嬉しいです!

――ホラー映画を見始めたきっかけはどんなことからだったのですか?

最初はノリと勢いで観たのだと思います。小学生の頃に、両親が映像のサブスクサービスをテレビに入れてくれて、自分で操作出来るようになってホラーを選んだのだと思います。両親はホラーが得意なタイプでは無かったから、全然見せてくれてなかったんですよ。それで逆に興味が沸いちゃったのかもしれません。

――邦画・洋画問わず、最近面白かった作品を教えてください。

『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』(2019)という洋画が面白かったです。無限ループものなのですが、元々私は無限ループものが少し苦手で。でも怖いので楽しめました。
私は普段からどんなことにも興味を持っているので、同じ空間にいることが耐えられないんですよね。そういった意味で無限ループが怖いんです(笑)。『イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-』の中では、人間が狂っていく様子が描かれていくのですが、感情が狂気じみていく姿にホラーを感じます。
8月に公開となる映画『8番出口』もすごく気になっていて。それこそ、景色が変わらないことが私は本当に嫌なので、むしろ異変が起きまくってくれ!と期待しています。

――退屈に耐えられなそうで怖い、という視点面白いですね!その他にもありますか?

『呪詛』(2022)はすごく話題になっていたことと、友達にホラー好きの子が一人だけいて、その子が面白いよとオススメしてくれたので観ました。ホラー映画やホラー作品のいいところって、自分が安全な状態で怖さやスリルを感じられる所じゃないですか。『呪詛』もそうやってぬくぬく楽しんでいたら、いつの間にか自分も巻き込まれていくことになって。自分が体験している感覚になることがめちゃめちゃ怖かったです。もしかしてその友達も呪いを私に移したかったのかもしれない…(笑)。

あとはSFジャンルになるのかもしれませんが、『プラットフォーム』(2019)は設定がすごく面白かったです。エレベーターの様な狭い部屋に閉じ込められて暮らしている登場人物たちがいて、食事が“プラットフォーム”という台に乗って上から下に降りてくるんですね。本来は全員が食べられる量が用意されているのに、上位層の人たちがたくさんとってしまうので、下にいる人たちは満足に食べられない。そこからフラストレーションが溜まり、どんどん争いが生まれていくのですが、人間の怖さが出ていますし、究極の状態になると自分のことしか考えられなくなってしまうのかな…と。恐怖を感じる作品でした。

――人間の心理の部分に興味をお持ちなのですね。

確かにそうかもしれないですね。呪いとかも信じてはいますし、お化けも怖いですすけれど、人間的な怖さが一番現実的で怖いなと。お化けの怖さって、何かもわからない未知の怖さじゃないですか。でも人間の場合は知っている怖さなので。
蜂に刺されそうになったら恐怖を感じると思うのですが、それと同じ感じで、人間の怖さは知っているからこそ怖く感じるんですよね。呪いは、映画などを観ていて、解決法を勘がることが多いです。こう動いたらみんなが救われる方向に動けるのかな?とか。

――高嶺のなでしこのメンバーの中で、ホラー仲間はいらっしゃらないですか?

残念なことにいないので、少しずつ布教しようかなと思います(笑)。『アドレナリンゲーム』という楽曲のMVの撮影の時に、その場所が心霊スポットだった様で、普段元気いっぱいのメンバーが体調を崩してしまった時があって、メンバー同士で「こういう場所はやっぱあるんだね」と話していました。東山恵里沙は特に怖いものが大の苦手みたいなので、せんしゅ(※城月さんのニックネーム)が楽しそうに観ていると不思議な目で見ている様な気がします(笑)。
『アイのウイルス』が主題歌となった映画『悪鬼のウイルス』は、みんなそれぞれ観たのですが、この作品はホラーの中でも考察しがいのある作品だったので、ホラー初心者のメンバーも楽しかったと言っていました!

――インスタの死体写真も最高ですね!

私が何でもやってみたいタイプなので、本当にノリと勢いで撮ったことがきっかけだったのですが、「シリーズ化してる!」とか楽しんでくださる方が多くてありがたいです。怖いものが苦手な子も、「菜央ちゃんだったら見れるよ」と言ってくれたりして嬉しいです。

――これからホラー通信で様々な取材やレポートをしていただくと思いますが、よろしくお願いいたします!

よろしくお願いします!映画、漫画、本はもちろん、ゲームやイベント、お化け屋敷なども大好きなので、せんしゅなりの言葉でホラーの楽しさを伝えていけたら嬉しいです!

撮影:たむらとも

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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