チャビー・チェッカー/アウトキャスト/ザ・ホワイト・ストライプス/サウンドガーデンら、2025年の【ロックの殿堂】入り決定
チャビー・チェッカーは、1960年に世界的ヒットとなった「The Twist」で知られているが、【ロックの殿堂】には1986年の初回から選考対象になっていたにもかかわらず、これまで一度もノミネートされていなかった。しかし、今年ついに初めてノミネートされ、殿堂入りを果たした。
同様に、初めてノミネートされたバッド・カンパニー、故ジョー・コッカー、アウトキャストも殿堂入りを果たした。また、これまで一度ノミネートされていたシンディ・ローパーとザ・ホワイト・ストライプス、そしてこれまで二度ノミネートされていたサウンドガーデンも選ばれた。これら7組はすべてパフォーマー部門での殿堂入りとなる。
殿堂入りの発表は、現地時間4月27日に放送された米オーディション番組『アメリカン・アイドル』でライアン・シークレストによって行われた。
今年は他にも6組が別部門で殿堂入りする。ソルト・ン・ペパと故ウォーレン・ジヴォンが<ミュージカル・インフルエンス賞>を受賞予定で、フィリー・ソウルのプロデューサーである故トム・ベル、イギリスのスタジオ・ピアニスト/オルガニストの故ニッキー・ホプキンス、ロサンゼルスのスタジオ・ミュージシャン集団「レッキング・クルー」の一員だったスタジオ・ベース・ギタリストのキャロル・ケイは、<ミュージカル・エクセレンス賞>を受賞する。そして、プロデューサー兼レーベル幹部のレニー・ワロンカーが<アーメット・アーティガン賞>を受賞予定だ。
残念なことに、これらの受賞者のうち数名は受賞を見ることなく亡くなっている。ホプキンスは1994年に50歳で、ジヴォンは2003年に56歳で、サウンドガーデンのクリス・コーネルは2017年に52歳で、ベルは2022年に79歳で亡くなった。
チェッカーは、サニー&シェールの「I Got You Babe」でブレイクしてから59年後に昨年ようやく殿堂入りを果たしたシェールよりも長く待つことになった。
今年アウトキャストとソルト・ン・ペパがともに殿堂入りすることで、6年連続でラップ・アーティストが殿堂入りすることになった。また、ローパー、ソルト・ン・ペパ、ザ・ホワイト・ストライプスのメグ・ホワイト、キャロル・ケイが殿堂入りするため、4組以上の女性アーティストが殿堂入りするのは4年連続となる。
故ベルは、1975年に【グラミー賞】で最初に授与された<プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(ノン・クラシカル)>受賞した。偶然にも、その年同じ部門にワロンカーもノミネートされていた。ワロンカーはまた、同年にマリア・マルダーの洗練されたセクシーなヒット曲「Midnight at the Oasis」のプロデュースで<最優秀レコード賞>にもノミネートされていた。ワロンカーがプロデュースした他のヒット曲には、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した故ゴードン・ライトフットの「Sundown」、リッキー・リー・ジョーンズの「Chuck E.’s in Love」、ランディ・ニューマンの「I Love L.A.」があり、今年の【グラミー賞】の授賞式ではドーズがこの曲をオープニングで披露した。
90歳のキャロル・ケイは、今年の最年長受賞者となる。チェッカーとワロンカーは共に83歳だが、殿堂入り式典までには84歳になる。
2025年【ロックの殿堂】入り式典は現地時間11月8日に米ロサンゼルスのL.A.ライブにあるピーコック・シアターで開催される。式典はディズニープラスでライブ配信され、翌日にはHuluで視聴可能となる。後日、米ABCにて編集版が全米放送される。なお、2024年の式典は2025年の元日に放送された。
◎2025年の殿堂入り一覧
<パフォーマー部門>
バッド・カンパニー
チャビー・チェッカー
ジョー・コッカー
シンディ・ローパー
アウトキャスト
サウンドガーデン
ザ・ホワイト・ストライプス
<ミュージカル・インフルエンス賞>
ソルト・ン・ペパ
ウォーレン・ジヴォン
<ミュージカル・エクセレンス賞>
トム・ベル
ニッキー・ホプキンス
キャロル・ケイ
<アーメット・アーティガン賞>
レニー・ワロンカー
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