夢を叶えたいなら、「収入」より「お金の残し方」に目を向けよう

夢を叶えたいなら、「収入」より「お金の残し方」に目を向けよう
「収入は増えているのに、思ったよりお金が残らない」
「副業を始めたけど、なかなかお金が貯まらない」
「いつか叶えたい夢があるのに、準備が進まないまま時間だけが過ぎていく」

こうした悩みを抱えているのは、起業家だけではありません。会社員、副業ワーカー、フリーランス、どんな働き方であっても、「夢を叶えたい」と願う人にとって大切なのは、お金の「稼ぎ方」だけでなく「残し方」です。

お金が残らないのは「仕組み」がないから

金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、貯蓄ゼロ(金融資産非保有)と回答した人の割合は、単身世帯で36.0%、二人以上世帯で24.7%にのぼります。

また、年間手取り収入から1円も貯蓄できなかった人の割合は、単身世帯で41.3%、二人以上世帯で33.8%と、実に3人に1人以上が「まったくお金を残せていない」状況です。これは、収入の多寡だけが原因ではなく、お金が自然に貯まる仕組みや設計がないことが大きな要因です。

「収入があるのに貯まらない」は副業でも起きている

MS-Japanが2024年に発表した調査によると、副業収入の使い道で最も多かったのは「生活費に充てた(40.4%)」という回答でした。次いで、「貯蓄・運用に回した(36.8%)」「趣味・交際費に使った(31.6%)」と続いており、短期的な消費に回っている傾向が見られます。つまり、収入を増やすだけでは、将来の夢の準備に十分な資金は残せないのです。必要なのは、「どう使うか」以前に、「どう残すか」の視点です。

お金を残せる人が実践していること

夢を叶えるために資金づくりができている人たちは、次のような習慣を持っています。

・「目的別口座」を活用し、毎月自動でお金を振り分けている。
・収入が増えても、生活水準は変えず、差額を“未来の自分”に使っている。
・衝動買いを避け、体験や人間関係など、長く満足感が続くことにお金を使っている。

こうした行動は、「節約」とは違い、自分の理想の人生にお金を集める設計図ともいえます。

起業・独立を目指す人ほど「お金の土台」が大事

私はこれまで、起業や独立を目指す会社員から多くの相談を受けてきました。その中で頻繁に聞くのが、「売上は伸びたけれど、資産が増えない」という声です。

実際、売上が増えると気が緩み、広告費や外注費、プライベートの支出も膨らみやすくなります。
このままでは、いざというときに使える資金は残りません。だからこそ、事業を拡大する前に、“個人の資産管理力”を高めておくことが、夢の実現を支える土台になるのです。

「お金の流れ」を設計すれば、夢は動き出す

日本もっと貯まるはず協会 青木計太氏はこう語ります。

「夢を叶えるために大切なのは、収入を増やすことより、“お金の残し方”を設計することです。家計でもビジネスでも、お金を使ったあとの満足感を高められる人ほど、結果的に資産を増やしていけます。」 

夢を追う人に必要なのは、「貯める力」ではなく、「未来に向けてお金を残す力」です。 資産とは、未来の選択肢そのもの。その第一歩は、「何のためにお金を残したいのか?」を、今の自分に問いかけることかもしれません。

出典:
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」
MS-Japan「副業実態調査(2024年)」

インタビュー協力:日本もっと貯まるはず協会 青木計太氏

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