なぜ奈良県に世界最大の店舗?無印良品が目指す「これからの店舗の姿」が凄かった

2025年3月1日、無印良品の世界最大店舗が奈良県橿原市にオープンしました。
売場面積はなんと約2,500坪。衣・食・住に加えて、生・収・健・集、そして本と喫茶、ReMUJIの合計9つのテーマで構成された、まさにカタログのような店舗です。
なぜ、その舞台として奈良県が選ばれたのか。そして今、無印良品が目指す店舗のあり方とは。広報担当者の方に背景を伺いました。
地域の魅力を活かした店舗づくり

まず気になるのは、なぜ奈良県に世界最大の店舗をオープンしたのかという点です。
「奈良県・橿原は日本の古都であり、文化や伝統が豊かな土地です。無印良品は店舗を単なる物販の場ではなく、地域とのつながりを生む“コミュニティセンター”として位置づけており、この場所で地域の魅力を活かした店舗づくりができると考えました」(広報担当者)

その言葉どおり、店内には奈良県産のお米やお茶、そして特産品の吉野杉を活用した空間など、随所に地域ならではの魅力が散りばめられています。
「なぜこの場所で世界最大?」ではなく、「奈良県橿原市だからこそ、世界最大になった」。そんな背景が見えてきました。
「地域とのつながり」を体現する場所

「無印良品 イオンモール橿原」を実際に訪れてみると、通常の店舗以上にゆったりとくつろげる空間設計になっている印象を受けました。
たとえば、ベンチに座って本を試し読みできる「Books & Benches」や、吉野杉の香りが広がる「Open MUJI」など、店舗の中心部分には人々が自然と集まりたくなるような仕掛けが広がっています。
これらは、店舗をコミュニティの場とするための工夫のひとつなのだそう。
さらに、体組成を測定できる健診コーナーや、スキンケアの悩みに応える相談ブースも設置。ふらっと立ち寄って、自分の身体や暮らしを見直すきっかけになる場所がさりげなく用意されていました。

「地域の課題を共有し、共に考える場でありたいと考えています」(広報担当者)
「Open MUJI」では今後、地域のイベントやワークショップ、マルシェなどの開催も予定しているとのこと。この場所をきっかけに地域の交流が生まれる、そんな無印良品が目指す店舗の姿がここにはありました。
「ReMUJI」に見る、無印良品のサステナブル

「無印良品 イオンモール橿原」で大きく注目されているのが、「ReMUJI」に象徴される循環型の取り組みです。

こちらでは、古本や古家具の販売、資源回収、わけあり品の販売、さらに全国初となるリペア工房を店内に常設。使わなくなった家具を修理し、再び価値あるものとして届ける仕組みが整っています。
「資源循環型の社会を、地域の方々と一緒につくっていく。その拠点として、この店舗を位置づけています」(広報担当者)
無印良品と本の新しい関係

そして「無印良品 イオンモール橿原」のもうひとつの顔となるのが、「本屋」としての姿。
「橿原書店」と連携した、無印良品初となるブックカフェ「本と喫茶」には、奈良にまつわる本や、暮らしのヒントになる書籍が数多く並んでいました。

「本は暮らしを豊かにする道具であり、過去の知恵や文化を次世代に伝えるものです。無印良品にとっても大切なテーマのひとつです」
広報担当者がそう語るように、朝8時からオープンする「本と喫茶」では、思い思いに本を手に取り、コーヒーを片手に静かな時間を楽しむ姿が多く見られました。

暮らしに寄り添い、地域とつながり、環境にも向き合う。
そんな無印良品の想いが詰まった世界最大の店舗は、単なる大型店ではなく、未来の店舗のあり方を提案する新たな挑戦の場なのかもしれません。

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