故リアム・ペイン、死の状況をめぐる報道により“言い表せないほどの永続的なダメージ”を負ったと遺族が声明で批判
現地時間2025年3月2日、昨年亡くなった故リアム・ペインの遺族が、彼の死の状況について報道機関が伝えた内容に強い遺憾の意を表明する声明を発表した。
ワン・ダイレクションのメンバーでソロとしても活躍していたスターの家族が出した声明には、「リアムの死は言葉に尽くしがたい悲劇です。彼を知り、愛していた人々にとって非常に大きな悲しみと苦痛に満ちた時です。リアムには長い人生が待っていたはずです。その代わりに息子のベアは父親を、ジェフとカレンは息子を、ルースとニコラは兄弟を、そしてリアムの友人やファンは皆、大切な人を失いました」と書かれている。
家族はさらに、リアムの死に関する捜査は「絶対に必要であり、家族はアルゼンチン当局の捜査を評価しています。ですが、家族はすべての告訴を取り下げるという控訴審の決定を受け入れます。この過程で絶え間なくメディアの注目と憶測を浴びたことで、家族、特に7歳の子が経験すべきではない感情を処理しようとしているリアムの息子には、言い表せないほどの永続的なダメージが残りました」と続けている。
昨年10月、リアムはアルゼンチンのブエノスアイレスのホテルで3階のバルコニーから転落死した。数週間前、この事件に関連して起訴された5人のうち3人に対する刑事過失罪の容疑がアルゼンチンの裁判所によって取り下げられた。裁判所の判決により、カーサスール・ホテルのフロント主任エステバン・グラッシ、ペインに同行した友人でアルゼンチン系アメリカ人実業家ロジェリオ・ノレス、そしてホテルのマネージャー、ギルダ・マーティンは無罪となった。リアムが死亡した夜に彼に麻薬を渡した容疑で、エゼキエル・ペレイラとブライアン・ペイズの2人の男は依然として起訴されている。
事故の前に2回緊急通報を行ったのはグラッシで、最初は「ゲストが部屋全体を破壊している」と報告し、その後「ゲストが危険な状態にあるかもしれない」と懸念を伝えた。アルゼンチンの国家刑事矯正検察局第14号が先月発表した報告書によると、検視の結果、31歳のリアムの死亡時の血中アルコール濃度は“1リットルあたり最大2.7グラム”であったことが判明した。これは血中アルコール濃度(BAC)0.27%に相当し、米国の運転制限値の3倍以上であり、生命の危険があるとされるレベルに迫る数値だ。
アルゼンチンの報告書によると、危険な血中アルコール濃度に加え、リアムはカーサスール・パレルモ・ホテルでの40フィート(約12メートル)からの転落による“複数の外傷および内出血”により死亡する前に、コカイン代謝物と抗うつ薬セルトラリン(ゾロフト)が体内にあったことが検死により明らかになった。
家族は声明で、「悲しむためのプライバシーを尊重し、そのための空間と時間を与えてほしいと常に願ってきました。リアム、あなたはとても愛され、会えなくて寂しいです」とも述べ、現地時間3月1日に開催された【ブリット・アワード2025】で、友人であるジャック・ホワイトホールが主導したリアムへの感動的なトリビュートに感謝した。
コメディアンで俳優のホワイトホールが、「彼はこの世に存在した短い期間に多くのことを成し遂げました。非常に才能のあるミュージシャンだっただけでなく、彼と関わったすべての人々の人生に影響を与えた、信じられないほど優しい心の持ち主でもありました」と語ると、1Dの「Little Things」に合わせ、スクリーンにリアムの音声、ポートレート、パフォーマンス動画などが次々と映し出された。
家族は、「私たちは彼の人生を祝うその場に参加し、彼の音楽が世界にもたらした喜びを永遠に忘れないでしょう」と記した。リアムは昨年11月に英国で埋葬され、葬儀には1Dの残り4人のメンバー、ガールフレンドのケイティ・キャシディ、そして息子のベアをもうけた元パートナーのシェリル・コールが参列した。
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