【石川県・兵庫県】「おうち防災」を学ぶ体験型イベント、金沢＆神戸で開催！非常食や防災グッズを配布

日本財団は、「おうち」での防災力を高める体験型防災力向上イベント「日本財団 おうち防災博」を、3月1日(土)・2日(日)に石川県の「金沢駅もてなしドーム広場」にて、3月8日(土)・9日(日)に兵庫県の「デュオ神戸」で開催する。防災に興味がある人は、誰でも無料で参加費可能だ。

同イベントは、過去からの教訓に学び、日本のあらゆる人の防災力を日常から高めることを目指す「みんな防災プロジェクト」の一環として実施される。

「おうち防災」の大切さ

災害時、避難所だけでなく自宅で避難生活を送る人の割合が非常に高いことが明らかになっている。

総務省の調査(※)によると、2011年に発生した東日本大震災の被災地、宮城県石巻市では、発災から約3週間後の時点で、避難所にいる人の倍以上となる約6.1万人が在宅避難をしており、2024年1月の能登半島地震でも、多くの在宅避難者がいたことが報告されている。つまり、自宅を現実的な避難先の選択肢としてとらえ、日頃から備えておくことが大切だ。

「日本財団 おうち防災博」のメイン体験

「日本財団 おうち防災博」では、見るだけではなく体験も織り交ぜたオープンウォークスルー形式の展示を用意。会場のコンテンツと連動するブックレット「37(みんな)のおうち防災TIPSブック」を持って回り、各エリアに用意されているメイン体験に参加しよう。

メイン体験の1つ「瞬間判断訓練」では、わずか5秒の制限時間の中で、​災害の発災時の行動に関する2択の問題に挑戦できる。いざという時、焦らず行動するために必要な判断力・知識力を試してみよう。

また、住まいのエリア「隠れ防災さがし」は、「おうち防災が施された部屋」のリアルおうち展示の企画。部屋を比較し、どこが「おうち防災ポイント」なのか考えながら観察することで、実践的な家での防災の工夫を学べる企画だ。

さらに、衛生のエリアで「備蓄の備え見直しガイド」も。持ち出して逃げ出すためのグッズだけではなく、「在宅避難」の可能性も考え、各家庭でどれくらいの「備蓄」が必要なのかを見える化するための展示だ。

そして、食と栄養のエリアでは「イマドキ備食CAFE」を展開。ローリングストックに挑戦してみたい人必見の、最新の「備食(備蓄食料)」を実際に試せる休憩エリアだ。ただし、神戸会場は飲食不可のため、備食の配布のみとなる。「備食」とは、「備蓄食品」と「美食」を掛け合わせた造語だ。

オリジナル防災グッズセットを配布

同イベントでは、上記の体験に参加し、「37(みんな)のおうち防災TIPSブック」にステッカーを集めて完成させた人を対象に、防災グッズ「みんな防災グッズ」を配布予定。

災害の発生から、復旧復興期など災害の各フェーズに合わせ、実際に災害を経験した人の声に基づいた実践的な防災グッズのセットが複数用意される。ただし、防災グッズの配布はなくなり次第終了だ。

日本財団の災害対策事業

日本財団は、1962年に⽇本最⼤規模の財団として創⽴以来、人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など幅広い分野の活動を、ボートレースの売上⾦からの交付⾦を財源として推進してきた。

災害対策事業においては、災害発生時からの緊急支援を、復旧・復興に向けては中・長期的な支援を、平時には万一に備えた仕組みづくりを行うことに注力。そのためには、政府や地域社会、NPO、企業などとの連携が不可欠と考えている。阪神淡路大震災以降、現場を知る日本財団が支援のハブとなり、ネットワークの力で災害に立ち向かう。

能登半島地震から今年で1年、阪神淡路大震災から30年の節目であるこの機会に、「日本財団 おうち防災博」で防災力を高めてみては。

■「日本財団 おうち防災博」金沢会場
開催日時：3月1日(土)・2日(日) 両日10:00〜18:00
開催場所：金沢駅東もてなしドーム地下広場
住所：石川県金沢市木ノ新保町2番地
参加費：無料

■「日本財団 おうち防災博」神戸会場
開催日時：3月8日(土)・9日(日) 両日10:00〜18:00
開催場所：デュオこうべ デュオドーム
住所：兵庫県神戸市中央区相生町3-2-1
参加費：無料

日本財団の災害対策事業 URL：https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/disaster_recovery

※出典：総務省[2020]「災害時の「住まい確保」等に関する行政評価・監視－被災者の生活再建支援の視点から－結果報告書」

(Higuchi)