【オフィシャルレポ】J.Y. Park、デビュー30周年の軌跡を辿った来日コン
【以下、オフィシャルレポート】
ゲストには
まるで韓国さながら、老若男女の観客が来場し、もはやJ.Y. Parkが日本でもお茶の間の人気者であることを立証した光景のTOKYO DOME CITY HALL。閉ざされた重厚なカーテンがゆっくりと上がり、J.Y. Parkの「PARTY PEOPLE!」の第一声と割れんばかりの歓声で幕開けした本公演。
気になる1曲目は、デビュー曲「Don’t leave me」。生バンドの演奏と共に緩急あるダンスとボーカルで観客を魅了すると、続く「Proposal Song」ではまるで映画のワンシーンに迷い込んだかのような世界観の中、軽快なステップで魅せる。
全編ハイトーン・ボーカルで踊るディスコチューン「She was pretty」では後半J.Y. Parkのアクションに合わせ銀テープが舞い、序盤から会場が大いに沸いた。
「デビュー30周年のコンサートに来てくださって、本当にありがとうございます」と胸に手を当て、心からの感謝の気持ちを伝えるJ.Y. Park。そんな彼から「ステージでパフォーマンスをすることが大好きだから、私は高く昇ることよりも、長く続けることを決めました。アーティストとしてトップになったけど、長く続けるために他のアーティストを育てるべきだと思い、1994年JYPを作りました」とJYP創設への想いを熱く語った。
MCの流れでアーティストに提供したプロデュース楽曲を披露することが告げられ、グロリア・ゲイナーの名曲をリメイクした「I Will Survive」、RAINの代表曲「How to Run From the Sun」、2PMへの提供曲「Again & Again」を畳み掛ける。
名曲の数々にオーディエンスも大興奮だった。
次々と成功を収め、初恋の女性と結婚、順風満帆な人生を歩みながら、一方本人曰く「中年の危機」苦悩・葛藤の時期に突入したというJ.Y. Park。「満たされない虚しさがあって、たくさん彷徨い、その当時の曲は全て “禁断の愛” の曲ばかりでした」と語り「“禁断の愛” 3連発でお聞かせします」とスムースでメロウなR&Bナンバー「I Have a Woman」「Your House」をパフォーマンス。
すると1日目は「みなさんが彼女を知ったのは5年前でした。スゴいアーティストになって、こうやって一緒にステージに立ちます」と紹介し「FAREWELL UNDER THE SUN」をピアノ演奏と共に歌唱していると、そこにNiziU・MAKOが登場、会場のボルテージが一気に上がる。
J.Y. ParkとNiziU・MAKOのデュエットに、会場の誰もが酔いしれた。
一方2日目はNEXZ・TOMOYAが登場し、RAINとJ.Y. Parkのデュエット曲「Switch to me」を披露。会場から悲鳴にも似た大歓声が沸き起こる中、「Nizi Project Season 2」の日本合宿で披露した時とは比べ物にならない圧倒的オーラと輝きを放ち、オーディエンスを釘付けにした。
グランドピアノと共に小ステージが宙吊りになり、今度はバラードパートへ。
ドラマ『フィーリング』の挿入歌として話題をさらった「Behind you」、2AMのデビュー曲として書き下ろした「この歌」、自身の俳優デビュー作となるドラマ『ドリームハイ』劇中歌「忘れられない君」を歌唱。彼のメッセージに包まれて、どんどんJ.Y. Parkワールドへと引き込まれていく。バラードパートの最後は、手掛けたバラードの中のNo.1ヒットソングだと言う「Lies」で、コーラスと絡み合いながら絶妙なハーモニーを奏でた。
女性アーティストに提供した楽曲ラインナップのパートでは、Wonder Girlsのヒット曲「Tell Me」「So Hot」「Nobody」3連発を女性の所作もしっかり表現した形で、艶やか且つセクシーに踊り、歌い上げた。
続いて韓国のトロットを感じさせる「When We Disco」へ。1日目は歌い出しからまさかのNiziU・RIMAが登場、“魅惑のボイス” と華のあるダンスでJ.Y. Parkとの共演を見事に果たした。
RIMAとのトークを挟みながら、J.Y. Parkがおもむろにピアノを爪弾き始め、口ずさむのはJ.Y. Park作詞・作曲、NiziUの代表曲「Make you happy」。残り8名のメンバーも「Make you happy」を歌いながら登場し、満を持してNiziUがオンステージ。
育ての親であるJ.Y. ParkとNiziUが同じステージへ立つ感動の瞬間が訪れた。
ここで披露されたのが、NiziUの新曲「YOAKE」。少女から大人へと成長する彼女たちを表現した新曲を、J.Y. Parkがピアノの演奏でサポート。生バンドと共に届ける、リッチで特別なパフォーマンスとなった。NiziUはこの後「Take a picture」「Make you happy」を披露し、ステージを後にした。
2日目はここでNEXZが登場。J.Y. Parkのピアノをメインにしたアコースティックver.で、趣新たな「Miracle」を披露。NEXZはこの後TOMOYA・HARU・HYUIが作詞を手掛けた「Next Zeneration」、新作のタイトル曲「NALLINA」を披露し、大喝采を浴びた。
NEXZのパフォーマンスを観てJ.Y. Parkも「デビュー30周年とコンサートを輝かせてくれてありがとうございます。一緒に共演出来て感無量。みなさんも30周年を迎えられます」と太鼓判を押した。そして、一度ステージを去った後、J.Y. Parkデビュー30周年を祝うべくNEXZがケーキを持ってサプライズで再登場。J.Y. Parkと会場を大いに喜ばせた。
J.Y. Parkが「感無量、感無量、感無量です。本当に誇らしく思っています」と、NiziU・NEXZとの共演への想いを語り、次に披露したのがTWICEの代表曲「Feel Special」。
アコースティックでムーディーなアレンジにJ.Y. Parkのエモーショナルなボーカルが乗り、楽曲の魅力がより一層引き立つ。
今度は “バラードの皇帝” と称される韓国を代表するシンガー・ソングライターのソン・シギョンが「Feel Special」を歌いながら登場。「生きたレジェンドとこのようにご一緒出来て光栄です」と感謝を伝えつつ、「ゲストの役目は主人公を休ませること。時間稼ぎです」「適当に歌って消えます」と軽快なトークで会場を盛り上げる。伸びやかで深みのある歌声で代表曲「君のすべての瞬間」を歌唱し、「これこそ日本のバラード。いつも歌っていて涙が出そうになる」と自身のエピソードと共に一青窈「ハナミズキ」をカヴァー。オーディエンスに強烈なインパクトを残した。
J.Y. Parkが再登場し、今度は自身の新曲「Easy Lover」を披露。ここで「たくさんの男性を泣かせてきた女性に恋をしてしまうストーリーなのですが、たくさんの男性を泣かせてきたという方はいらっしゃいますか?」と突如問いかけ、挙手した観客の1人を名台詞「来てください」と共にまさかのステージへ引き上げる。楽曲の世界観に沿った様々なサプライズ演出が繰り出され、エンタテインメント・ショーさながらなステージとなった。
「みなさん、立ってください!」のJ.Y. Parkの呼び掛けに、「待ってました!」とばかりに喜び勇んで立ち上がるオーディエンス。アップテンポのダンスナンバー「You’re The One」、「Nizi Project」でお馴染みとなった「FEVER」、「Swing Baby」を立て続けにパフォーマンスし会場のテンションは最高潮に。
さらに「7歳の時に初めて購入したLP」というマイケル・ジャクソン「Rock with you」とスティービー・ワンダー「Part time lover」をカヴァー。コール&レスポンスで会場が一体感に包まれる。
その後も「Groove Back」「Honey」「Who’s your mama?」のファンキー且つ圧巻のグルーヴで王者の貫禄を見せつける。2日目には「Honey」でNEXZゲスト出演という特別演出も飛び出し、会場が大きなダンスフロアと化した。
「60歳・還暦で必ず最高のパフォーマンスをお見せします。それまでまだ後6年ありますが、また来年も来てくれますか?」とのJ.Y. Parkの問い掛けに観客が全力で応えると、再度アレンジ違いのデビュー曲「Don’t leave me」を披露。紙吹雪が舞う中、オーディエンス全員がジャンプし会場が揺れた。「真実・誠実・謙虚を実践しながら、これからも生きていきます」と決意表明し、本編を締め括った。
ただ、これで終わらないのがJ.Y. Park。アンコールでは近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」、桑田佳祐「悲しい気持ち」、チェッカーズ「ジュリアに傷心」と怒涛のJ-POPカヴァーで魅せる。まさかの客席降りでのファンサービスもあり、会場は大熱狂。最後はJ.Y. Parkが敬愛するサザンオールスターズ「いとしのエリー」でデビュー30周年を記念した最高のエンタテインメント・ショーが大盛況の中、幕を閉じた。
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撮影:田中聖太郎写真事務所
ライヴ情報
J.Y. Park 30th Anniversary Concert 〈Still JYP〉 in JAPAN
日時:
2025年2月20日(木)
2025年2月21日(金)
開場17:30/ 開演18:30
会場:TOKYO DOME CITY HALL
出演:J.Y. Park
ゲスト:ソン・シギョン(20日、21日)
NiziU(20日)
NEXZ(21日)
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