2024年 年間アナログ・レコード売上動向発表 アーティスト別の売上金額は2年振りに宇多田ヒカルが首位【SoundScan Japan調べ】

 SoundScan Japanによる2024年年間のアナログ・レコードの売上金額が、前年比115%となっていることが分かった。

 2024年のオーディオ(CD/アナログ/カセット含む)の総売上枚数は約7,608万枚となっている。そのうちアナログ・シングルが約16.1万枚、アナログ・アルバムが約79.4万枚となり、合計売上枚数が約95万枚で前年比103%となった。また総売上金額で比較すると、2024年のオーディオ(CD/アナログ/カセット含む)は約1,794億。そのうちアナログ・シングルが約4.6億円、アナログ・アルバムが約42.8億円となり、合計売上金額が約47億円で前年比115%となっている。

 アーティスト別の売上金額では、約2.3億円を売り上げた宇多田ヒカルが首位に輝いた。最新作『SCIENCE FICTION』だけでなく、『First Love』や『First Love/初恋』といった2022年に発売されたタイトルが、2024年も売れている。2位には、坂本龍一が約2.1億円を売り上げて登場。中でも2024年にアンコールプレスされた『Ryuichi Sakamoto:Playing the Piano 12122020』が一番売れている。

 タイトル別の売上枚数を見てみると、シングルでは上半期に引き続きYOASOBI『Biri-Biri』が首位を獲得。そしてアルバムでは、藤井 風『Best of Fujii Kaze 2020-2024』が首位となった。

 2024年は、売上枚数、金額ともに2023年を上回った(図1)。旧譜の出し直しや、新譜が発売されるタイミングで“レコード盤を発売する”というパターンが定着したと言っても過言ではない。一方で藤井 風『Best of Fujii Kaze 2020-2024』やヨルシカ『ルバート/ブレーメン』、ano『From THE FIRST TAKE』といったようにアナログ・レコード限定で発売されるタイトルもあり、この“特別感”も購買意欲に繋がっていると考えられる。発売タイトルも前年比の約1.1倍となっており(図2)、安定期に突入したアナログ・レコードブームの2025年も目が離せない。

◎アナログ・シングル・セールス
1位『Biri-Biri』YOASOBI
2位『ルバート/ブレーメン』ヨルシカ
3位『WOKE UP』XG
4位『深愛』水樹奈々
5位『FOR YOU』BTS

◎アナログ・アルバム・セールス
1位『Best of Fujii Kaze 2020-2024』藤井 風
2位『LIFE』小沢健二
3位『SCIENCE FICTION』宇多田ヒカル
3位『First Love』宇多田ヒカル
5位『結束バンド』結束バンド

※SoundScan Japan調べ
(集計期間:2024年1月1日~2024年12月29日)

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