宮沢賢治の物語『虔十公園林』とアートが交わる空間。企画展「みんなでつくる未来の公園 ヘラルボニーと宮沢賢治」




ヘラルボニーは、東京建物とともに、2025年2月21日(金)から3月20日(木)まで東京建物京橋ビル1階「BAG-Brillia Art Gallery-(バッグ ブリリア アート ギャラリー、以下「BAG」)」にて企画展「みんなでつくる未来の公園 ヘラルボニーと宮沢賢治」を開催。
本展では、宮沢賢治の短編童話『虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)』を題材に、ヘラルボニー契約作家9名の作品を交えながら、未来を想像する場を創出。アートワークショップやトークイベントも予定されており、物語とアートが交わる特別な空間を体験できる。


ヘラルボニーは、2018年に双子の兄弟 松田文登・崇弥によって創業。「自閉症の兄へ向けられる冷たい視線を変えたい」という思いから始まったこの挑戦は、先入観や常識にとらわれず、一人ひとりの特性「異彩」を解き放ち、未来の文化をつくることを目指している。

創業の地・岩手県花巻市出身の詩人・童話作家である宮沢賢治の作品からは「価値を決めつけないこと」「信念を曲げず貫くこと」など、ヘラルボニーの活動にも深く通じる考え方を読み取ることができる。

本展では、創業時、宮沢賢治研究者である二人の伯父・牛崎敏哉氏により紹介された『虔十公園林』の世界観を軸に、ヘラルボニーが考える「100年先の未来に残る価値」とは何かを、来場者と一緒に考える機会を創出。宮沢賢治が問い続けた「ほんとうのさいわい」とは何か。その答えを、未来に向けてともに探る場となることを目指す。


「みんなでつくる未来の公園 ヘラルボニーと宮沢賢治」
公式サイト:https://www.brillia-art.com/bag/
会期:2025年2月21日(金)~ 2025年3月20日(木)

会場:BAG-Brillia Art Gallery-

〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル1階

開館時間:11:00-19:00(定休日:月曜)

※ 2月24日(月・祝)は開館、翌25日(火)休館とします。

料金:無料
※アクセシビリティに関する注記

ヘラルボニーが提供するアクセシビリティに関するリストを基に、サポート体制を整えております。ご案内の詳細はBAG公式サイト(https://www.brillia-art.com/bag/index.html)をご覧ください。

展示内容
「みんなでつくる未来の公園 ヘラルボニーと宮沢賢治」では、宮沢賢治の物語に描かれた「先入観や常識を超えて信念を貫き、未来を作る」というテーマを現代に呼び起こし、以下のような体験を通じて、来場者一人ひとりに新たな問いを投げかける。

◾BAG内展示スペース「+2」
『虔十公園林』の物語に触れ、その中で得られる「問い」を共有するとともに、ヘラルボニーのこれまでの歩みを紹介。



「#障害者という言葉」 (2020.2)



      
「鳥肌が立つ、確定申告がある。」(2023.1)


◾BAG内展示スペース「+1」
虔十の信念をヘラルボニー独自の視点で再解釈し、100年後の『虔十公園林』をみんなで創造する公園空間を展開。来場者のアクションで展示風景が変化する仕組みなど、参加型の展示を通じて、公園の景色を一緒につくっていく体験を提供する。公園内には、作家・田﨑飛鳥の作品展示のほか、3名の作家のアートスツールで景色を彩る。また、宮沢賢治の絵本や書籍を多数ご用意しており、手に取って自由に自由に見ることができる。

作品名「森の道・赤い森2」(作家・田﨑 飛鳥)


◾DUCU|ヘラルボニー

DUCUとヘラルボニーの作家のコラボレーションによるスツール「bou」を、BAG内展示スペース「+1」の公園内に設置。この展示のための特別なコラボレーションが実現した。

DUCUとは

愛媛県の久万造林、木工を営む福祉事業所のうさぎ堂の課題とデザインが手を組み、三方よしを目指して、地場のヒノキを使ったプロジェクト。森、つくり手とデザイン、使い手との相互に健やかなリレーションをもたらす取り組みでありたいと願っている。

公式サイト:https://docu.jp/

bou – Design: Takeshi Nishio


◾会期中の開催イベント
宮沢賢治とヘラルボニーが紡ぐ企画展「みんなでつくる未来の公園 ヘラルボニーと宮沢賢治」を通して、未来を考えるイベントを企画。各イベント詳細は以下BAG公式サイトをチェック。

▶︎BAG公式サイト:https://www.brillia-art.com/bag/index.html


【ワークショップ】             

『みんなで彩る、公園の景色』作家・田﨑飛鳥とつくる創作アートワークショップ

※BAG内展示スペース「+1」の壁面を彩る作品を創作。

2月22日(土)、23日(日)

11:00〜12:30/13:30〜15:00/15:30〜17:00 

                

【トークイベント】

椿鬼奴さんと語る!宮沢賢治の考える「ほんとうのさいわい」とは?

3月7日(金) 18:00〜20:00


【ワークショップ】

社会の当たり前を問い直す 宮沢賢治と一緒に考える、これからのビジネスの哲学

3月14日(金)19:00〜21:00



※車椅子をご利用のお客様もご来場いただけます。文字起こしアプリや筆談ボードもご用意しています。

※イベントは予定であり、今後変更の可能性があります。

※作家の体調不良等不測の事態が発生した場合、イベントを中止することがございます。あらかじめご了承ください。

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NeoL/ネオエル

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ウェブサイト: http://www.neol.jp/

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