イタリアから邦アングラ音楽コンピ『Tanoshikatta (楽しかった) 』リリース 彩Saya、GARUDA、MOGRE MOGRUら収録
イタリア南部のナポリに近い小さな街ノセラを拠点に音楽オフィスOttagono Design Of Musicを主宰するDJ/プロデューサーのClaudio Mateが、Angelo “Tenshi” AmorelliとGiovanni “Fudo” Bresciaと共に立ち上げた日本音楽専門レーベル「Tanoshii Records」から、2025年9月(予定)に日本の個性派アーティストを集めたコンピレーション・アルバム『Tanoshikatta (楽しかった) 』がリリースされる。
Tanoshii Recordsは2024年9月に第1弾としてアイドル&シンガーソングライター、ルカタマのシティポップ・ナンバー『Rukatama 1994』をアナログ7インチ・シングルでリリース、同時に日本のサブカル雑誌『Tanoshii Magazine(楽しいマガジン)』を発行した。
『Tanoshikatta (楽しかった) 』は、レーベル第2弾となる作品。
リリースにあたり、予約を兼ねてKickstarterでクラウドファウンディングがスタートしている(3月5日までの期間限定)。限定アナログLPの他、楽しいマガジン、スペシャルブックレット、スペシャルフォトグラフ、トートバッグ、Tシャツ、パーカーといったリワードも用意されている。詳細は下記のリンクより。
・クラウドファウンディングはこちら
https://www.kickstarter.com/projects/octagonstudio/tanoshikatta-volume-1
リリース情報
『Tanoshikatta vol.1 (楽しかった1巻)』(Vinyl / アナログLPレコード限定盤)
Side A:
1.JUMA / Night Chapel
2.Zen Oikawa / Flow
3.nii-otto / 天文虫 – Tenmonmushi
4.Yuma Ogata feat Kohei Uchida / アネモネ – Anemone
5.Hoodoo Fushimi / Noudashi- Redline mix
Side B:
1.Saya / リズム-鼓動- Rhythm – Heartbeat
2.Garuda / もうすぐ雪が – Snow is coming soon
3.Garuda / Silent Kill
4.Mogre Mogru / Hope – kakera (fragment)
Bandcampリンク
https://tanoshiirecords.bandcamp.com/album/rukatama-1994
プロフィール
●JUMA
80年代前半に200タイトルを超える日本のアンダーグラウンド音楽をリリースしたカセット・レーベル「D.D.レコード」から’82年にリリースされた、 吉松幸四郎のプロデュースによるプロジェクトJUMA(ジュ―マ)の作品。現在映画監督として活躍する吉松が学生時代に制作し、同レーベルからカセットテープで発表した初期音楽作品は、近年複数の海外のレーベルからアナログ盤で再発されたことで、新たな生命と関心を得ることとなった。収録曲の「Night Chapel」は、夢見るような雰囲気のオブスキュアな名曲で、80年代のホラー/スリラー映画のサウンドトラックとしてもピッタリ。
https://www.youtube.com/watch?v=x26hmJTT4nA
●及川禅
日本のアンダーグラウンド・ミュージック・シーンで最も尊敬される人物の一人である伊勢出身の及川は、スタジオジブリの元ディレクターでもあり(『たのしいマガジン』の独占インタビューでも言及されている)、宮崎駿、故・高畑勲、久石譲といった著名人とコラボレーションしている。「Flow」 は現在のCDアルバム 『69』からの曲。1975年に結成した「スペース・マンダラ」、80年代のエレクトロ/アンビエント・デュオ「Be-2(ハーツヴァイス)」での活動以来、及川が”コズミック・ミュージックのゴッドファーザー”と呼ばれてきた理由がよくわかる。
https://www.youtube.com/watch?v=vbKCSksw_Tk
●nii-otto
nii-ottoは、このコンピレーションの中でもっとも意外性のある存在だろう。日本ではイラスト・アーティストとして知られ、多くの出版社と仕事をしている。最近ではTanoshii Records/Ottagono Studioを通じて、欧米で初のムック/アートブックを出版した。彼女が常々言っているように、彼女は10代の頃から音楽制作を続けている。「天文虫」はアニメ番組のオープニングにもなりそうな完璧なサウンドトラックだ。
https://www.youtube.com/watch?v=ZVqy3-CT6QI
●小方祐馬 feat. 内田広平 / Yuma Ogata feat Kohei Uchida.
小方祐馬(Praparat)は、日本で目覚ましく活躍している作曲家であり、いくつかのアルバムを発表し毎週ライブを行っている。彼の音楽は、日本の美しい風景を想起させる自然環境の要素を特徴としている。「アネモネ」で聴ける祐馬のサウンドは、広島からTanoshii Recordsの本拠地であるナポリにつながるバレアリック・ディスコのようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=9JvuJrgZjiw
●フードゥー・フシミ Hoodoo Fushimi
日本のヒップホップ・エレクトロ・ファンクのゴッドファーザーの一人と評されるフードゥー・フシミ(Minoru ‘Hoodoo’ Fushimi)がA面を締めくくる。長年に渡る彼のディスコグラフィーは、多くのレコード・コレクターにとって最も高価なコレクションのひとつとなっており、入手困難となっている。「Noudashi- Redline mix」がアナログ・レコードで発表されるのは今回が初めて。
https://www.youtube.com/watch?v=gi7FoultTRE
●彩Saya
彩Saya(ex-沖縄電気少女彩)が日本国外でアナログ・レコード・デビューを飾る。ノイズ・アヴァンギャルド音楽家でシンガー・ソングライターの灰野敬二、そして栄光のノイズ・バンド非常階段との素晴らしいコラボレーションを経て、彩Sayaはセルフ・タイトルのアルバム『彩Saya』を1年前に発表し、常に日本のセールス・チャートの上位にランクインしてきた。オブスキュア・ミュージックのアイドルとして、90年代を彷彿とさせるパワフルなアリーナ・レイヴ・アンセム「リズム-鼓動-」を披露している。
https://www.youtube.com/watch?v=kkF9UTsLBTw
●GARUDA
GARUDA(ガルーダ)は、アイドルユニット「めろん畑a go go」のメンバーとしても知られる崎村ゆふぃのソロ・プロジェクト。ここでは、ゆふぃの素晴らしい才能と音楽的スキルを発揮する2曲を収録。「もうすぐ雪が」はインダストリアルとメタルの完璧な融合。「Silent Kill」は、アンダーグラウンドな会場から大規模なライヴまでピッタリなダークでドリーミーな曲で『デスノート』のようなロック的なアニメに使われてもおかしくない。
https://www.youtube.com/watch?v=wwoNmk3cPF4
https://www.youtube.com/watch?v=f2Q34rkrAUU
●MOGRE MOGRU
日本のサブカルチャー・シーンで活躍する実験的ノイズ・アヴァンギャルド・バンド、MOGRE MOGRU(モグレモグル)がアルバムを締めくくる。メンバーは剛田武、黒い瞳、Tanaoの3人。「HOPE ~Kakera(flagment)」は、永続する音楽の旅でリスナーを徐々に異次元へと誘う。また、この広範囲にわたるコンピレーションの最後にチルアウトするのにも最適だ。この曲は昨年12月にスタジオ・ベイドで行われた即興ライヴ・セッションでの演奏である。
https://www.youtube.com/watch?v=_ja59UEACyA
フォトギャラリー
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