【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.40 「ニューグラ出演のLAYRUS LOOPの音楽が美味」
※記事初出時にアーティスト名の綴りが誤っておりました。大変失礼いたしました。
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「ニューグラ出演のLAYRUS LOOPの音楽が美味」
昨年8月より定期的に開催されている次世代注目アーティストが大阪に集まるイベント・NEW GRAVITY、通称”ニューグラ”というイベントが始まっています。昨年は8月、9月、12月と3回実施し、今年は2月5日・12日と2週連続開催からスタートします。出演アーティストは関西に限っておらず、新人発掘をしている私的にも程よく「関西で見れるなら今のうち見ておこう」と思えるようなアーティストが毎回出演しており、まさにタイトル通り引き寄せられるように、私も9月と12月は見に行きました。
そういったフラットな目線で実力のある若手アーティストを呼んでいるこのイベントは、ライヴハウスからネクストステージへの架け橋にもなると思っているのですが、この2月開催でブッキングされた関西発バンドが
“思わず口ずさんちゃう系”というスリーピースバンド。昨年12月にBIGMAMA金井政人が全曲プロデュースに携わった自身初のアルバム「HAPPY BIRTHDAY」をリリース。同月20日には初のワンマンライヴも開催しました。大型サーキットフェスイベントから路上ライヴまで幅広く活動し、3月には広島でのサーキットイベント出演、仙台にてMega Shinnosukeとmuqueが出演するイベントのフロントアクトを務めるなど、全国で活躍しています。実は2022年夏には私も共催しているイベントにも出演してくださいました。代表曲が「ダンスフロア」というだけあって、体を動かす心地よいリズムが持ち味です。ただこのアルバムを聴くと、そのリズムの引き出しは多様となり、オオトシユリヤ(Ba.Vo)のアルバムを通して描いたであろうストーリーもより没入感が増しています。バースデーケーキで例えるなら、キラキラしつつも甘さは程よく、時に力強い食感のあるクッキー生地や酸味を与えるフルーツもあってメリハリがあり、全9曲をパクパクとあっという間に食べ進めてしまいました。大人の雰囲気を醸し出していた「ゆめみなとタワー」はそのケーキに合うコーヒーといったところでしょうか。
2月12日はこんな良いケーキセットのような音楽を味わえる機会となっています。共演はこちらも良質なサウンドが持ち味のヨナツメが発表されています。ちなみに5日は関東出身の若手ギターロック3組が揃っています。皆さん是非引き寄せられてください。
インフォメーション
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