「3Dプリンターハウスを能登の再建に」「豪雪地帯・十日町市のドイツ人建築家による古民家再生」【12月人気記事まとめ】
澄んだ冬空の日には鼻の頭にツンと冷たさを感じることが増えてきました。1月になってぐっと寒さが厳しくなってきましたね。
さてSUUMOジャーナルの12月人気記事ランキングでは、能登半島地震によって大きな被害を受けた能登地方での3Dプリンター住宅建設に関する記事や新潟県や群馬県での地域活性の話題、さらに60歳を迎えてからの二拠点暮らしなど暮らしのニュースが盛りだくさんです。
12月の人気記事ランキングTOP10はこちら!
TOP10はこちらの記事となりました!
1位:3Dプリンター住宅、能登半島地震の被災者が低価格・早く生活再建できる選択肢に。水回り完備の50平米1LDKを550万円で提供、体験施設も完成 珠洲市「serendix50」
2位:豪雪地帯・十日町の古民家に魅せられたドイツ人建築家の10年。カール・ベンクスさんが移住して10年、古民家再生を続けて今起きている変化 新潟
3位:「60歳からの人生を楽しみたい」元とらばーゆ編集長が60代で新築住宅を建てた理由 東京&神奈川県三浦市で二拠点生活
4位:豪雪地帯の山奥に「奇跡の集落」なぜ誕生? 若い移住者あつまる背景、ドイツ人建築家の古民家再生と集落の人々の”よそ者”への温かなまなざし
5位:最大で160万円補助の「子育てグリーン住宅支援事業」が求める高い省エネ住宅とは?
6位:まちの電気屋さん、敷地の庭を子ども達に開放! 図書館やアスレチック、ミニ牧場など”地域の遊園地”なぜつくった? 群馬県前橋市「ソウワ・ディライト」
7位:道東唯一の百貨店「藤丸」閉店から2年。「大好きな藤丸を守りたい」再建誓う新チーム2030年再オープン目指す 北海道・帯広
8位:2025年1月から不動産取引の囲い込み規制が始まる!そもそも囲い込みとは?規制方法は?を分かりやすく解説
9位:福岡「SUUMO住み続けたい街ランキング2024年」を発表! 大幅ランクアップの街が続々と登場
10位:【世界の”こんまり”さんインタビュー】片づけメソッドで磨く”意思決定力”が理想の住まいを引き寄せる! 近藤麻理恵さん「日本は片づけ先進国」
※対象記事とランキング集計:2024年12月1日~31日に公開された記事のうち、PV数の多い順
3Dプリンター住宅で低価格・早い生活再建、豪雪地帯での美しい古民家再生を遂げたドイツ人建築家
1位:3Dプリンター住宅、能登半島地震の被災者が低価格・早く生活再建できる選択肢に。水回り完備の50平米1LDKを550万円で提供、体験施設も完成 珠洲市「serendix50」
(画像提供/セレンディクス社)
第1位となったのは、能登半島地震によって大きな被害を受けた石川県珠洲市で完成した3Dプリンター住宅の記事です。被災地では資材高騰や職人不足、交通インフラ復旧工事の必要性から住宅再建の目途が立てられないという状況が続いています。
3Dプリンター住宅「serendix50(セレンディクスごじゅう)」は耐震性に優れ、一般的な新築住宅に比べ、建設コストが大幅に抑えられていることが特徴です。50平米1LDK平屋建て・水回りの設備込みで、550万円(税別)で建てることが可能だといいます。一般的な住宅は数カ月間を要することに対して珠洲市に実際建った3Dプリンター住宅は2週間程度と圧倒的なスピード感で完成。被災後の生活再建に役立つことが手に取るようにわかります。
全国からの問い合わせが1万件を超えているという3Dプリンター住宅の建築。今後量産体制が整うことで、復興の希望の光となっていくことが期待されています。
2位:豪雪地帯・十日町の古民家に魅せられたドイツ人建築家の10年。カール・ベンクスさんが移住して10年、古民家再生を続けて今起きている変化 新潟
(撮影/中田洋介)
人気記事第2位は、ドイツ人建築デザイナーのカール・ベンクスさんによる新潟県十日町市の古民家再生ストーリーです。豪雪地帯の十日町市中心街から車で約40分、山奥の限界集落といえる立地に若い世代が次々と移住。「奇跡の集落」と呼ばれています。
カールさんは31年前に集落の古民家に一目惚れし、購入を即決。取り壊されるかもしれない古民家をさらにもう一軒購入し、古民家を再生してゆきます。断熱など時代に合わせて機能面を変容していくとともに、カールさんの古民家再生で特徴的なのは「色」。バラ色やイエロー、グリーンなどカラフルな古民家が生まれています。
それにしても驚くのは31年前にカールさんが一目惚れしたという廃屋同然だった古民家のビフォーアフターです。内観も外観も美しくつやつやに蘇る古民家を画像でも紹介していますので、ぜひ記事でご覧ください。
3位:「60歳からの人生を楽しみたい」元とらばーゆ編集長が60代で新築住宅を建てた理由 東京&神奈川県三浦市で二拠点生活
(写真撮影/桑田瑞穂)
第3位は60代で新居を建築した女性の記事がランクインしました。“いつかはやりたい”と願っていること、誰もが一つや二つ心に浮かびますよね。ただ、いつか、いつかと言っているだけでは、その“いつか”はなかなかやっては来ないもの。「いつかは二拠点で暮らしたいな」と思っていたという河野純子さんは、57歳のときに初めて入院生活を経験したことで「どう暮らすか」を深く考え、実現に向けて行動することを決めます。自身の“生誕60年記念”の一大プロジェクトとして二拠点暮らしを計画し、神奈川県三浦市で住まい建築に至ったストーリーを紹介していきます。
人生100年時代ならまだ40年ある、決断は遅すぎることはない、と河野さん。記事を読んだ人の“いつかは”が実現に向けて一歩踏み出されるために、後押しをするような話を伝えていきます。
4位:豪雪地帯の山奥に「奇跡の集落」なぜ誕生? 若い移住者あつまる背景、ドイツ人建築家の古民家再生と集落の人々の”よそ者”への温かなまなざし
(撮影/中田洋介)
人気記事第4位は第2位に続き、ドイツ人建築デザイナーのカール・ベンクスさんによる古民家再生の話題がランクインしました。舞台は新潟県十日町市の山奥にある、竹所集落。カールさんが蘇らせた美しい古民家が人々を魅了したのは間違いないですが、限界集落に人が集まるようになったのにはハードだけではなくソフト面でも特徴がありました。
30年以上前に集落の住民となったカールさんは区長(自治会長)になったことも。その後次々と移住しカフェやゲストハウスを開く人たちがやってきますが、集落でのコミュニティーを「心地よい」と話します。
竹所集落での「よそ者への温かい視線」をひもとくことで、地域活性をめざす他地域でも展開できそうなヒントを届けていきます。
5位:最大で160万円補助の「子育てグリーン住宅支援事業」が求める高い省エネ住宅とは?
(写真/PIXTA)
第5位は「子育てグリーン住宅支援事業」の解説記事です。子育てグリーン住宅支援事業とは、新築住宅で最大160万円の補助金がある制度。記事公開時点では国会での予算成立前で正式決定ではなかったにもかかわらずランクインしており、高い関心が寄せられていることがうかがえます。
今回の制度は省エネ性のより高い新築やリフォームに手厚くなっているのが特徴です。国交省・環境省・経産省の3省が連携することで、さらに対象が拡大しているのだとか。工事着手日や発注事業者についてなど制度利用の条件を詳しく解説しているので、住宅の新築やリフォームを予定している方はぜひ参考にしてください。
まちの電気屋さんがつくった地域の遊園地、地方の底力・百貨店再生ストーリーなど
6位:まちの電気屋さん、敷地の庭を子ども達に開放! 図書館やアスレチック、ミニ牧場など”地域の遊園地”なぜつくった? 群馬県前橋市「ソウワ・ディライト」
(写真提供/株式会社ソウワ・ディライト)
第6位は地域を思う人たちの取り組みを取材した記事です。アスレチックスペース、子ども専用の世界一小さな本屋さん、バーベキューができる屋外キッチンに、ミニ牧場まで。耕作放棄地を活用して心躍る憩いのスペースをつくったのは、まちの電気屋さん。群馬県前橋市にある電気工事企業のソウワ・ディライトです。子どもたちが平日に200人ほど、多いときは300人もやってくるのだとか。ランドセルを自宅玄関に放り投げて駆けて向かう子どもたちの姿が目に浮かぶようです。
電気設備の会社である同社にとって、この遊園地のようなスペースは「会社の取り組みとして大切なこと」。生まれた利益を地域にささげたほうが人も生物も多様で面白い関係性ができる、という地域との関わり方に深くうなずくストーリーです。
7位:道東唯一の百貨店「藤丸」閉店から2年。「大好きな藤丸を守りたい」再建誓う新チーム2030年再オープン目指す 北海道・帯広
(撮影/岩崎量示)
第7位にも地域の底力を伝える記事がランクインしました。帯広市などが含まれる北海道の東側、道東エリアに藤丸百貨店という「道東唯一の百貨店」がありました。「藤丸さん」の愛称で122年もの長きにわたり親しまれ続けてきた藤丸百貨店が閉店するというニュースは地元に大きな衝撃を与えました。
閉店から1年半後の2024年10月、閉店した藤丸の経営を引き継いだ新会社・藤丸株式会社が再建計画を発表。再建メンバーの商業施設再生を超えたまちづくりへの熱い思いを取材しています。
2030年ごろ再オープン計画の新生・藤丸。新しい佇まいを見ることができる日が楽しみです。
8位:2025年1月から不動産取引の囲い込み規制が始まる!そもそも囲い込みとは?規制方法は?を分かりやすく解説
(写真/PIXTA)
第8位には不動産業界の「囲い込み規制」について住宅ジャーナリストの山本久美子さんが解説する記事がランクインしました。2025年1月から開始される囲い込み規制について、さくら事務所グループのらくだ不動産が報道関係者向けにセミナーを開催。囲い込みとはそもそも何か、どのような課題があり、対策としてどんな規制がなされるのかを丁寧に説明していきます。「自分が売主や貸主だとしたら」の視点から話題を展開していますので、ぜひ参考にしてください。
9位:福岡「SUUMO住み続けたい街ランキング2024年」を発表! 大幅ランクアップの街が続々と登場
(写真/PIXTA)
第9位は「SUUMO住み続けたい街(駅/自治体)ランキング」の話題です。福岡エリアのランキング結果を紹介していきます。「住みたい街」が知名度の高い憧れの街が上位になりやすいのに対し、「住み続けたい街」は実際に住んでいる人の住み心地がリアルに反映されるという特徴があります。
2年前の前回調査から大幅ランクアップの街も。福岡にくわしい編集ライターが上位の街の特徴やカルチャーを紹介していますので、福岡エリアで住まい探しを予定している方はぜひ参考にしてください。
10位:【世界の”こんまり”さんインタビュー】片づけメソッドで磨く”意思決定力”が理想の住まいを引き寄せる! 近藤麻理恵さん「日本は片づけ先進国」
(イラスト/ユリコフ・カワヒロ)
世界中に片づけブームを巻き起こしている“こんまり”こと近藤麻理恵さんにインタビュー!“こんまりメソッド”で片づけブームを世界中に巻き起こしています。大の引越し好きというこんまりさんの住まい選びの決め手はというと、「家に入った瞬間の直観」。物件を現地で確認したときの「ときめきが全て」という話が印象的です。暮らしの選択の際にはココロに付箋を貼っておきたいような言葉です。
海外と日本の片づけに対する意識差や住まい選びのアドバイスなどを紹介していきます。
以上、12月の人気記事ランキングをお届けしました。復興に向けた住居支援でのチャレンジ、まちづくりと地域活性、暮らしの羅針盤となり得る物語など多彩な話題がランクインしました。
来月のSUUMOジャーナルもどうぞお楽しみに!
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