一〇一歳を迎えた作家・佐藤愛子氏の著書『老いはヤケクソ』発売!最新語り下ろし収録
愛知県名古屋市に本社を構えるリベラル社は、一〇一歳を迎えた現役作家・佐藤愛子氏の著書『老いはヤケクソ』1,540円(税込)を、1月24日(金)に全国の書店・オンライン書店で発売した。
同書は発売前に、1月21日(火)時点でAmazonの「老化」新着ランキング1位、ギフトランキング1位を更新中だという。
『老いはヤケクソ』の主な内容
『老いはヤケクソ』では、一〇〇歳の愛子センセイの最新語り下ろしを収録。
「『百嫗』の心境」「老いはヤケクソ」「『我慢しない』が信条」といった3章にまとめられている。
インタビューで語った老いの境地、老いと体当たりで奮闘するヤケクソな日々、一番幸せで懐かしい時代が鮮やかに映し出される内容だ。
後半は、第4章「愛すべき相棒たち」、第5章「物書きの境地」として、家族や恩師・相棒たちを懐かしんだエッセイ、過去の受賞作の紹介から執筆・受賞当時の手記までを掲載。
波乱万丈の人生を振り返りつつ、いまの心境を語った心に染みる言葉の宝石箱。笑って共感して、佐藤愛子氏の愛した世界が味わえる一冊だ。
佐藤愛子氏について
佐藤愛子氏は、1923年に大阪府で生まれ、甲南高等女学校を卒業。
1969年に『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、1979年に『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000年に『血脈』の完成により第48回菊池寛賞、2015年に『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞した。また、2017年に旭日小綬章を受章している。
同氏は、「気がつけば一〇〇歳になっていた。そこには戦争があったり、離婚をしたり、借金を背負ったりね、人から見ればほんとうに苦労の連続だと思われるかもしれないんですけど。それを笑い飛ばして、明るく楽観的に生きてきたって、いろんなところに書いてきた。二度の結婚の不幸が私を鍛えてくれた。だから結婚を後悔したことはないの。(中略)
ありのままを人に見せることができるのは楽ですよ。相手もありのままに話してくだされば、私もありのままで対すればいい。昔の自分と比べたところで、これがいまの私だからしょうがない、許してくださいと。年寄りっていうのは、だいたいそういうふうに、許してもらうよりしょうがないわと、どこかで思っていますよ。どう思われてもかまわないって。自然体で生きるっていうのは楽ですよ。(本文より)」と語っている。
佐藤愛子氏の孫・杉山桃子氏より
佐藤愛子氏の孫である杉山桃子氏は、同書のプロローグ「『はじめに』に代えて」で、次のように記している。
「本著は佐藤愛子の最後の言葉と言っていいだろう。子どもの頃の、今はない昭和の初めの日本の風景、戦争の無力感、借金の苦労とそれを乗り越えた先の平穏……。祖母にとっては世界の片隅に記しておきたい最後の記憶たちである。これらの記憶を紡つむげる人間はもうかなり少なくなってしまった。百嫗の最後の言葉として、これらの言葉をここに残しておくことは、これからを生きる我々現代人にとっても価値のあることだと私は思っている。」
この機会に、笑いあり涙ありの老いの境地が綴られた『老いはヤケクソ』をチェックしてみては。
■老いはヤケクソ
著者:佐藤愛子氏
定価:1,540円(税込)
ISBNコード:978-4434351990
詳細ページ:https://liberalsya.com/978-4-434-35199-0_01
(Higuchi)
ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。
ウェブサイト: http://straightpress.jp
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。