スクイッド、日本での経験にインスパイアされた新曲「Building 650」公開

 スクイッドが、2025年2月7日リリースの3rdアルバム『Cowards』から、バンド史上最もダイナミックでカラフルな新曲「Building 650」を解禁した。

 1stシングル「Crispy Skin」に続くシングルで、メンバーのオリーは、「この曲は、僕たちが初めて日本を訪れた時の経験にインスパイアされた曲だ。2022年に【SUMMER SONIC】フェスティバルに出演するため日本に行ったんだけど、運良く、COVIDの渡航制限が解除された2日後に出演が決まったんだ。そのおかげで、東京でほとんど観光客がいない状況に自分たちがいるような気がした。飛行機の中では、村上龍の“イン・ザ・ミソスープ”を読んで、興奮のあまり“ロスト・イン・トランスレーション”を観たりしていた。その後、この経験を基に、日本を訪れるアウトサイダーとして感じたことを書こうと決めたんだ。特に、自分の国とは全く違う国を訪れるときに感じる、特有の孤独感についてね。この孤独感は、東京では特に強調されていると思う。表面上は慌ただしく、人が溢れているように見えるけれど、耳を澄ませてみると、不気味なほど静かなんだ」と語っている。

 「Building 650」のミュージック・ビデオは、長年のコラボレーターであるFelix Geenが監督を務め、日本のDaisuke HasegawaとKuya Tatsujoと共に制作されている。

 Kuya Tatsujoは、「この脚本では、小説(『イン・ザ・ミソスープ』)からのインスピレーションに加え、現代の日本のシーンも取り入れる必要があると感じた。テクノロジーの波が圧倒的で、人との関わりを求める恐怖感が街を包み込んでいる。その中で、必死に生きようとする若者たちや街の風景を描けたと思う」と話し、Felix Geenは、「DaisukeとKuyaが加えた人間的なタッチによって、このビデオ全体がとても良い形で完成したと感じる。僕は広大で分解された都市のショットを楽しみながら撮影し、彼らの8mmフィルムによる生々しく自然な映像がそれを地に足のついたものにしてくれた」とコメントしている。

◎リリース情報
アルバム『Cowards』
2025/2/7 RELEASE

Photo: Harrison Fishman

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