【ライヴレポート】日向坂46、再び約束の地「東京ドーム」に立つ──「Happy Magical Tour 2024」ファイナル公演

【ライヴレポート】日向坂46、再び約束の地「東京ドーム」に立つ──「Happy Magical Tour 2024」ファイナル公演

2024年12月25日〜26日の2日間に渡って、日向坂46のワンマンライヴ「Happy Magical Tour 2024」のファイナル公演が、東京ドームにて開催された。OTOTOYではその千秋楽公演となるDAY2の模様をお届けする。

昨年2023年、Kアリーナ横浜で行われた「Happy Train Tour 2023」の追加公演のなかで、再び東京ドームを目指すことを宣言し、その目標に向かって1年を全力で駆け抜けてきた日向坂46。テレビやラジオなどのメディアでの活躍のほか、サンマリンスタジアム宮崎で開催した〈ひなたフェス 2024〉や、グループの末っ子でもある4期生だけで3日間に及ぶ日本武道館での〈四期生ライブ〉など、彼女たちは全力で活動を行ってきた。そして東京ドームは、日向坂46にとって、目標としてきた大切な場所。グループとしての東京ドーム公演は2度目の開催となるが、今回はどんなライヴになるのか。ステージには、テーマパークのようなお城のセットが組まれており、開演前からおひさま(日向坂46ファンの総称)もワクワクしている様子だった。

【ライヴレポート】日向坂46、再び約束の地「東京ドーム」に立つ──「Happy Magical Tour 2024」ファイナル公演

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ライヴの開幕を告げる“overture”のあと、ステージにはパジャマ姿の4期生、正源司陽子が登場。正源司がベッドで寝ていると、魔女の装いの藤嶌果歩が現れ、ちょっかいをかける。そこから藤嶌が魔法をかけると、正源司がパジャマからキュートなステージ衣装に早変わり。さらにドーンと煙が上がると、メンバーがステージへ勢揃いしていた。マジックショーのような演出に、これにはおひさまたちも大盛り上がり。メンバーはそこから“君はハニーデュー”を披露し、日向坂46の持ち味である元気な空気に会場全体を包んでいく。メンバーはそこから“Am I ready?”、“雨が降ったって”をパフォーマンス。序盤から一気に東京ドームを自分たちの色に染め上げた。

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MCを挟み、今度は青い半透明の3人の幽霊がスクリーンに登場。「Happy Magical Tour」と称された今回のツアーでは、そのタイトルの通り、ファンタジックな演出が全体的に施されており、これはコロナ禍に行われていたようなストーリー仕立てのライヴを彷彿とさせた。ライヴはさらに、ステッキやハットを持ったメンバーによる“真夜中の懺悔大会”でキュートに舞い踊ると、“ホントの時間”では、メンバーとおひさまによるダンシングタイムが行われる。日向坂46がこれまで大切にしてきた一体感が、大きな東京ドームでも感じられる瞬間だった。

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続いてのブロックでは、学生服姿の4期生が登場。最年少の渡辺莉奈がセンターを務めるディスコ・チューン“夕陽Dance”をフレッシュにパフォーマンス。ソロ・ダンスのブロックでは、おひさまたちもヒート・アップ。日向坂46の1回目の東京ドーム公演には時系列的に参加していなかった4期生だが、この大きな舞台を存分に楽しんでいるような笑顔を振りまいていた。ライヴはさらにクリスマス・アレンジのコーナへー。セカンド・シングル“ドレミソラシド”では、もこもこの衣装のメンバーがトロッコで会場を周回。特大の笑顔を振りまきながら、会場に集まったおひさまたちの心を掴むと、今度はサブステージから金村美玖センターの“ってか”をクールにパフォーマンス。すると今度はセンターステージに登場した4期生が“ブルーベリー&ラズベリー”で盛り上げた。

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さらに今度はメンバーが二手に分かれて、日向坂46のなかでもアグレッシヴな楽曲“My fans”をパフォーマンス。ペンライトの色もセンターから下手側は赤、上手側は青という風に自然と変化。まるでチームで競い合うような構図におひさまたちも熱を上げる。会場のヴォルテージが高まり切ったところで、さらに叩き込まれたのは、キラー・チューン“キツネ”。全力のパフォーマンスにおひさまたちからも、まるで狐の大群が現れたかのごとく大きな声で応えた。

また、ここからはツアーで恒例となっている、彼女たちの冠番組「日向坂で会いましょう」のコラボコーナーへ。「真夜中の懺悔大会」と称してメンバーそれぞれのツアーの裏話が披露され、メンバー同士の仲の良さが感じられる素敵なコーナーになっていた。

続く“アザトカワイイ”笑顔でおひさまたちをメロメロにしたあとは、「東京ドームは今日もクリスマスでーす!」と4期生が登場。そこから日向坂46からのプレゼントとして、ステージに大きな「?」のボックスがゆっくりと降下。おひさまたちは「いったいなかに何がはいっているんだろう?」と期待を寄せていると、そこからなんと、先日卒業した丹生明里が登場! 会場が丹生のペンライトカラーであるオレンジ一色に彩られるなか、“One choice”をパフォーマンス。メンバーもおひさまも再び会えた喜びを爆発させた。

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そして次のプレゼントボックスからは、今度は濱岸ひよりが登場。彼女にとって思い出の深い楽曲“青春の馬”のイントロが流れると、おひさまのテンションもMAXに。センターの小坂菜緒が濱岸の手を引くシーンには、多くのおひさまたちが目頭を押さえていたように思う。濱岸は1回彼女が言った「はじめての東京ドーム、最高でした」というセリフに、胸がジーンとなった。ライヴはさらに、昨日卒業セレモニーを行った加藤史帆がステージへ。加藤がセンターを務める“君しか勝たん”をパフォーマンスし、日向坂46の生み出すハッピーオーラが東京ドームを包んだ。

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再び行われた「日向坂で会いましょう」のコラボコーナーで、4期生が全力の早歩き対決を見せたあとは、ライヴもここから後半戦。けやき坂46時代から歌い継いできた“誰よりも高く跳べ!2020”では、キャプテン佐々木久美の「東京ドーム!飛べー!!」という叫びが再びヴォルテージを挙げると、今度は金村のソロ・ダンスからはじまった強気な乙女心を歌った“アディショナルタイム”で圧巻のステージングを見せた。続いてステージに現れたのは、副キャプテン、髙橋未来虹。高橋は刀を手に持ち、雷鳴のようなサウンドのなか堂々たる演舞を披露。ライヴはそのまま“錆つかない剣を持て!”へと雪崩れ込む。センター髙橋をはじめ、メンバー全員の覚悟に満ちた表情が、おひさまたちの心を奪った。
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そして再びステージには、4期生が登場。彼女たちが披露したのは、“見たことない魔物”。藤嶌果歩の呼びかけに呼応するかのごとくサビでは、トーキョー・ドームのゼンブに割れんばかりのおひさまの声が響き渡っていた。本編最後は、正源司陽子と藤嶌果歩のふたりがWセンターを務める“絶対的第六感”。可憐さと情熱を併せ持つ全身全霊のパフォーマンスを見せたあとは、メンバーひとりずつ、劇のカーテンコールのときのようにお辞儀をして本編を締め括った。

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大きな「日向坂コール」に応えるようにメンバーが再び登場すると、アンコール1曲目は“HEY!OHISAMA!”でスタート。メンバーは会場全体を縦横無尽に走り回りながら、おひさまとの掛け合いを楽しんでいた。

そしてここから最後の「ひなあい」企画へ。ツアーを通して毎回アンコール中にホームラン企画を行なってきた日向坂46。これまでの流れをおさらいしつつ、ホームラン企画を行おうとしていたところ…「待て待てー!」という声が。「誰だ誰だー」と会場がざわついていると、ステージにゆっくりとお笑いコンビ、オードリーの春日俊彰が登場。春日が登場すると、彼のトレードマークのピンクベストに合わせて、会場のペンライトもピンク一色に。さらに決め台詞「トゥース!」を披露すると、おひさまたちも「これを待ってましたー!」と大盛り上がり。春日は「ひさしぶりだな…東京ドーム」とコメントを残し、東京ドームをラジオで沸かせた男の余裕を見せていた。

メンバーのホームラン対決のあと、今度は春日の挑戦のターンへ。春日はメンバーではなく、ピッチャーが投げるという流れで、「ピッチャー…誰…??」と会場が騒ぐなか、なんと春日の相方、若林正恭が自転車で登場。メンバーにとっても春日にとってもサプライズだったようで、会場中がどよめいていた。

春日のホームランチャレンジはそのままサブステージから実施。若林のトスバッティングでスタンドにボールを放り込むも、あまりポイントは伸びずという結果に。最終的には、若林の投げたボールをスイングしてそれがホームランになったら特大ポイントという条件を出すも、春日が空振り。その残念な姿に若林がドロップキックをかまし、まるで「オードリーのANN in 東京ドーム」さながらの大暴れで、メンバーもおひさまたちも大興奮だった。

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オードリーとの別れを惜しみながらも、メンバーは“JOYFUL LOVE”を熱唱。ペンライトが虹色に光るなか、大切に大切に言葉を紡ぎ、東京ドームを感動に包んだ。ラストチューンは、日向坂46のファースト・シングル“キュン”。先ほど登場した丹生、濱岸、加藤の3人も再びステージへ登場し、まるで魔法のようなハッピーな笑顔を最後まで最後まで届けた。

ここで通常ならばライヴは終了…となるはずなのだが、「日向坂コール」がなかなか鳴り止まない。そして、はじまったWアンコール。なんと最新シングル“卒業写真だけが知ってる”をここで初披露。サプライズ続きだったこの公演だったが、最後に渡された大きなプレゼントにおひさまたちも再び大きな声で応えていた。

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こうして幕を閉じた日向坂46の東京ドーム公演。スクリーンには「ここから、はじまる。行こう。いっしょに。」という言葉が映し出されていた。ここ東京ドームから、再び未来に向かってもういちど走り出した日向坂46。その未来はきっといつまでもハッピーオーラに満ちているのだ。

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取材&文:西田健
photo by 上山陽介

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ライヴ情報

日向坂46「Happy Magical Tour 2024」東京公演
<会場>東京ドーム
12月25日(水) 開場 15:30 / 開演 18:00
12月26日(木) 開場 15:30 / 開演 18:00
【2日目セットリスト】
M1 君はハニーデュー
M2 Am I ready?
M3 雨が降ったって
M4 真夜中の懺悔大会
M5 ホントの時間
M6 夕陽Dance
M7 ドレミソラシド
M8 ってか
M9 ブルーベリー&ラズベリー
M10 My fans
M11 キツネ
M12 アザトカワイイ
M13 One choice
M14 青春の馬
M15 君しか勝たん
M16 誰よりも高く跳べ!2020
M17 アディショナルタイム
M18 錆つかない剣を持て!
M19 見たことない魔物
M20 絶対的第六感
EN1 HEY!OHISAMA!
EN2 JOYFUL LOVE
EN3 キュン
WEN 卒業写真だけが知ってる

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