【長野県木曽町】「木曽漆器」老舗・海老屋のオンラインショップがOPEN!手なじみ良くシンプルさ魅力
塗師屋(ぬしや)として160年、長野県木曽町で伝統工芸「木曽漆器」を創り続ける海老屋が、12月に公式オンラインショップを開設した。
ショップには、お弁当箱や汁椀、箸、コーヒーカップなど、日常使いできるアイテムがラインナップ。木曽の木地師が精魂込めて作った「木曽漆器」を、全国各地から手軽に購入できる。
シンプルで素朴な「木曽漆器」の魅力
「木曽漆器」は、派手さが無く、シンプルで素朴な作品が多いのが特徴。毎日の暮らしになじみやすく、食卓で自然と手にとれるような工芸作品がそろう。
手に取ると、驚くほど軽いのが木曽ひのき曲げ細工の魅力だ。オンラインショップでは、樹齢300年の木曽天然ひのきで作られたこだわりの「木曽ヒノキ曲げコーヒーカップ」や、同店のベストセラー「木曽さわらのスリ漆おひつ」など、食をひきたてるアイテムがそろう。
「木曽ヒノキ曲げコーヒーカップ」は、口当たりが柔らかく、飲み物を暖かく保温する木の特性を活かした、軽い持ち心地のコーヒーカップ。重さはたった25グラムほどだという。
生のうるしを塗って染み込ませ、乾くごとに表面を拭き取る工程を7回ほど繰り返す技法「スリ漆」によって、美しい木曽天然ひのきの木目を際立たせている。
毎日使うごとに手に馴染む感覚、そして5年、10年と使っていくなかで少しずつ変わっていく木目の風合いを楽しむことができるほか、取っ手がひとつずつ手削りのため、一つひとつ異なるフォルムも魅力だ。
「木曽さわらのスリ漆おひつ」は、木曽で採れた天然サワラで組んだおひつを丁寧に7回摺り漆して仕上げることから、汚れにくく手入れも楽だという実用的なアイテム。薄い膜の木地が水分を吸収するため、ご飯を美味しく保つことができるそう。
ご飯を入れるだけでなく、水と氷を入れて冷酒クーラーとして使う人もいるのだとか。毎日使用することで、漆の膜が削れて木地が出てきた際は、塗り直しのメンテナンスを行ってもらえるそうだ。
江戸末期から漆塗り技術を伝承
海老屋は、江戸末期から木曽の地の塗師屋として、長野県木曽福島宿八沢地区に拠点を構え、生活の道具となる「器」に漆を塗り多くの人々へ届けている。
『「木曽漆器」は、毎日・何年も使い続ければ、傷がつき、痛むこともありますが、それも漆塗りの一興です。そんな時は、真心を込めて、塗り直しや修理・メンテンアンスに対応いたします。」と、海老屋六代目店主・代表の三上 肇氏は語る。
新年の節目に、長年使い続けることのできる「木曽漆器」を生活に取り入れてみては。
■海老屋
住所:長野県木曽郡木曽町福島5371
海老屋公式オンラインショップ:https://www.a-b-ya.com
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