【オフィシャルレポ】こっちのけんと、自身最大のワンマンで涙「人生が変わった」1年の感謝を伝える

【オフィシャルレポ】こっちのけんと、自身最大のワンマンで涙「人生が変わった」1年の感謝を伝える

こっちのけんとが2024年12月13日、東京・立川TACHIKAWA STAGE GARDENで、ワンマンライヴ〈よいとこせ〉を開催した。

自身最大規模で開催した同公演では、約2時間で全16曲を披露。デビュー前に結成したアカペラグループから、会社員時代にカラオケでよく歌っていた曲、そして最新のヒット曲まで、こっちのけんとができるまでのすべてをファンに届けた。

深緑色のスーツを着たこっちのけんとが下手から登場した。拍手が巻き起こる中、通常のライブの幕開けかと思いきや「一度きりやからな…」と、まさかの「THE FIRST TAKE」に臨むようなテンションで横向きにセット。「ほな、参りますか」の掛け声で「はい喜んで」と歌い出し、自身の最大ヒット曲「はいよろこんで」でオープニングを飾った。その後、VTRへ移ると「今ステージ上で歌っていたのは、ほぼ『あっちのけんと』です」と、ジョークたっぷり。初めて公演を見る人が多いのではと推測した上で「前半は『こっちのけんと』の音楽ができるまで。後半は集大成として、スーパーライブをお見せしたい」と意気込んだ。その言葉通り、大学入学後に初めて結成したグループ「ギャルソン」として、SUPER EIGHTの「がむしゃら行進曲」などをアカペラで披露。続いて全国大会で優勝経験のある「ケミカルテット」の一員になり「ディズニーメドレー」を歌唱。「結成していた当時より20キロ太っている」と自虐を飛ばしながら、優勝した演目をパフォーマンスした。ソロアーティストのイメージが強いが、“戦友”ともいえる心強い仲間たちとアカペラで会場を魅了した。

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 アカペラを“卒業”した後は、カラオケコーナーに。自身のサラリーマン時代を回想しながら「新入社員時代はやることがなくて、家に帰る前にカラオケによく行っていた。サラリーマンになるとストレスを発散する機会がなくて」とし、「サラリーマン時代のストレスを発散しているような様子をステージでお見せしたいと思います」と言葉に力を込めた。一転し会場が明るくなると、そこには赤いソファーとともに、よく見るカラオケのセットが登場した。そして「声出しついでに歌うか」と、1曲目に兄菅田将暉(31)の「さよならエレジー」を選択。会場からは大きな拍手が送られ、弟バージョンの音色に染めてみせた。

 カラオケコーナーの途中では、受付から電話が。受話器を取ると、5年後にNHK紅白歌合戦に初出場すると“未来予告”されたそうで、「はいよろこんで」とうまく応じて見せた。「紅白歌合戦に出る人が、ワンマンライブでカラオケしていいものなのか」と、現実世界に戻ってしまう一幕もあったが、伸びのある歌声でカラオケコーナーを届けた。その後はうつ病を経験し、会社員をやめた後に訪れた「一人アカペラ」コーナーへと移り、今の自分ができるまでのストーリーを惜しみなく伝えた。

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言わずもがな、今年は“時の人”となった。5月に配信リリースした「はいよろこんで」は、総再生回数150億回を突破。「Billboard JAPAN」の「Heatseekers Songs」での年間首位をはじめ、YouTubeの「人気ミュージックビデオトップ100」では、7週連続1位を記録。各音楽配信サイトの1位を総なめし、“今年の1曲”ともいえるだろう。韓国をはじめとした世界からも注目され、「Apple Music」の「J-POPトップソング」では約100か国でランクイン。ライブでは世界的に人気を誇る韓国のガールグループ「NewJeans」の「Ditto」もカバーしてみせた。

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「今年はすべて変わりすぎて。人生が変わった」と話した通り、今年は激怒の1年となった。TBS系「第66回 輝く!日本レコード大賞」では、新人賞を受賞。大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」への初出場も決まった。紅白は目指していたが「声にするのが怖くて、『出たい』といったらかなわなくなると思ってほぼ言えなかった。逆言霊だと思っていた」と正直な思いを吐露。紅白初出場会見後には「家帰って本当に泣きまくった。机の上に水たまり作る遊びしていた」とジョークも交えつつ「本当に人生で最後のチャンスをいただきまして。ノリノリの曲で、自分の人生をさらけ出そうと作りました」と涙を流しながらファンや関係者に感謝した。

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実は紅白には19年「RADWIMPS」のバックコーラス隊で参加し、一度“出演”した経験もある。19年は兄・菅田将暉が初出場した年でもある。初出演から5年の時を経て、「こっちのけんと」として、紅白歌合戦に臨む。アカペラグループから会社員時代、そしてうつ病も経験してやっとたどり着いた夢の舞台だ。「はい喜んで」―。複数年分の思いを込めた、満面の笑みの歌いだしにも注目だ。

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文:SwR
PHOTO:
溝口元海 @p1nkno1se
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