成熟した魅力的な男性を育むオムテックが社会と次世代を活性化する
今、社会的にも多く耳にする様になった「フェムテック」に対して、男性の自信を取り戻す「オムテック」という新たな視点を広めたい。まずはその第1弾として、加齢とともに減少するとされる男性ホルモンに着目し、その低下の改善を目指すプログラムを開発。悩む男性を支援するための知識やサービスを提供する「オムテック」を推進している。オムテックの認知向上を目指す一般社団法人日本オムテック協会(以下、日本オムテック協会)の倉持俊介代表理事に、お話を伺った。
原点は、自信と活力を失い始めた男性を支えたいという思い
-日本オムテック協会設立の背景を教えていただけますか?
最近では「フェムテック」という言葉の社会的な支持が高まり、女性の健康課題に焦点を当てた製品やサービスが注目されています。しかし、男性の健康課題、特に加齢によるホルモンの低下や更年期といった問題への認知や支援はまだまだ十分ではありません。男性が直面するのは、仕事の重圧や家庭の責任など多岐にわたる課題で、それが心身の活力を奪っている現状があります。
こうした男性特有の悩みに寄り添い、すべての男性が自信と輝きを取り戻せる社会を目指したい。その思いから、2024年7月に日本オムテック協会を立ち上げました。「オムテック」という言葉は近年注目されるようになった概念で、男性ホルモンや健康に焦点を当てたアプローチを指します。当協会では、この概念を軸に、男性特有の悩みに応えるための具体的なサービスや支援体制を構築しています。
-男性ホルモンの低下が与える影響について、もう少し詳しく教えてください。
男性ホルモン、特にテストステロンの低下は、体力や活力の減少だけでなく、精神的なストレスや意欲の低下を引き起こす可能性があります。これが長期化すると、男性特有の更年期症状として現れる場合もあります。男性が自信を失う原因の一つとされており、これを改善することが、人生をより良い方向に変える鍵になると考えています。
アップデートを続ける「かっこいい」の定義を実現する方法
-2008年より美容サロン等の経営者になるに至った根底の考えはどこから来ているのでしょうか?
幼い頃から「かっこいいとは何か?」を考え続けてきました。大学卒業後のオーストラリア留学では、年齢を重ねても人生を楽しむ大人たちに出会い、価値観が大きく変わりました。そこで「働く目的は、年をとった時に楽しむため」と教わり、自身も老後を楽しむ為にと経営者を目指す決意をしました。それ以来、自分の価値観を常にアップデートし続けています。
-経営者としての経験が、オムテック協会の活動にどのように活かされていますか?
経営者のコミュニティ等を通じて多くの方とお会いする中で、多くの男性が抱える課題に気付くことができました。例えば、家庭や仕事で抱えるストレスがどのように健康や活力に影響を与えるか。その気づきが、男性ホルモンを中心としたサポート体制を築く大きな原動力になっています。また、事業を成功させる過程で学んだことが、協会の活動の基盤となっています。
-男性特化型サロン「XENLONG(シェンロン)」についても教えてください。
2024年10月に開業したこのサロンは、男性ホルモン向上を目指す日本初の男性機能専門サロンです。薬に頼らず、根本から改善する独自のプログラムを提供しています。また、男性特有の悩みに真摯に向き合うプロフェッショナルな男性スタッフが施術を担当しています。この施設が、多くの男性にとって活力を取り戻すきっかけとなることを願っています。
「オムテック」の普及と「かっこいい」男性を増やすことは、社会的にも意義がある
-協会として目指している最終的なゴールは何ですか?
私たちは「かっこいい」という概念を社会に浸透させたいと考えています。ここでいう「かっこいい」とは外見だけではなく、精神面や行動、価値観まで含むものです。特にテストステロン向上は自信につながり、その自信が「かっこいい」を形作ります。「男性機能専門サロン」を全国展開することで、多くの男性が活力を取り戻し、次世代に良い影響を与えられると信じています。
-「オムテック」がもたらす社会への影響についてどうお考えですか?
「オムテック」の普及は閉塞感のある日本社会を変えるきっかけになると信じています。当協会の取り組みを通じて、同じ思いを持つ仲間たちと連携し、社会全体に波及するムーブメントを作りたいと考えています。私個人としても、「かっこいい」父親の背中を子どもたちに見せることが目標の一つです。「大人になることを憧れられる」そんな社会の実現することが、私たち協会活動の原動力でもあります。
今回、倉持代表のお話を伺い、「オムテック」の取り組みが多くの男性にとって新たな可能性を切り開くものであると強く感じました。男性が自信を持ち、社会で輝き続けることは、次世代の日本がより良くなっていくために不可欠です。これからの日本オムテック協会の活動に期待しています!
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