大阪~神戸「海上クルーズ」体験レポ、万博会場を船上とタワーから眺望
大阪と神戸は昔、船で行き来していた歴史がある。この舟運ルートを、2025年の大阪・関西万博を見据え、アクセスや観光などで活用できないかという取り組みが、大阪府などで進められている。
このルートのクルーズが、来年1月18日に実施される。11月30日から販売開始。今回、クルーズ船上から大阪・関西万博の会場を見学する海上クルーズに参加した。
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今回利用したのは、日本最大というレストランクルーズ船「ルミナス神戸2」(最大定員1000名)で、神戸から大阪までのルート。実際に販売される際、このルートはデイクルーズ、逆の大阪から神戸まではディナークルーズになる。
両クルーズとも、船内イベントや船内見学ツアーを実施。普段は立ち入ることができない船内エリアの見学は大人も子どもも楽しめる。また、神戸空港のそばも通過するため、タイミングが合えば離着陸する飛行機を船上から眺められる。
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今回、神戸のメリケンパーク中突堤から出発して大阪港に近づく前に、大阪・関西万博の会場である夢洲が船上から見えた。2024年11月現在、会場は絶賛工事中。それでも、今回の万博でシンボルでもある木造の「リング」(大屋根)の立派さは、遠目からもわかった。
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一方、ルミナス神戸2は、神戸の夕景や夜景を眺めながら、美食の街・神戸を象徴する料理を提供するレストランクルーズで長年人気がある。
今回の両クルーズで、オプションで提供されるブッフェの料理では、中華や洋食、スイーツなどがそろう。その料理の数々を、船上で堪能するのもおすすめ。
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今回の取り組みは、万博へのアクセスで混雑が予想される中、交通渋滞が関係ないうえに地球環境にもやさしい海上ルートで、移動も体験時間とすることなどを目的とする。この海上アクセスは、所要約90分で、大阪の海遊館そばにある天保山港に着く。
大阪・関西万博の会場には、天保山港から徒歩5分の場所にある大阪メトロ中央線「大阪港」駅から2駅で向かうことを想定する。
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万博会場を海上から見学後、天保山港で下船。その後に訪れたのは、大阪・南港にある「さきしまコスモタワー」だ。地上252メートル、55階の展望台から大阪湾や大阪の中心部などが360度で見渡せる。
夢洲に建設中の大阪・関西万博の会場も、この展望台から見ることができた。地上から見るよりも、上から眺めるほうが、工事の進捗状況がよくわかる。来年4月の開幕後、万博会場のさらに賑やかな様子が見られるはず。クルーズの前後に訪れても良いだろう。
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さらに、海上ルートとは別に、大阪~神戸の船や港、その長い歴史を知ることができる施設が、神戸市にある。2022年11月にグランドオープンした「兵庫県立兵庫津ミュージアム」だ。
プロジェクションマッピングや映像などを使い、兵庫県の歴史を体感しながら学べる「ひょうごはじまり館」と、復元された「初代県庁館」で構成される複合文化施設。兵庫五国(摂津・播磨・但馬・丹波・淡路)の魅力を飲食で体験できるミュージアムカフェやショップもある。ちなみに、兵庫県の初代知事を務めたのは、初代内閣総理大臣で知られる伊藤博文だった。
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約150年前に海外へ開かれた神戸港の歴史は、実はさらに古い。奈良時代の約1300年前、僧・行基らによって築かれた「大輪田泊」(おおわだのとまり)にさかのぼる。
以後、平清盛が人工島の経ヶ島を築いて日宋貿易の拠点都市、室町時代には三代将軍・足利義満が日明貿易の窓口とした。さらに、江戸時代に兵庫津と呼ばれるようになり、幕府直轄で北前船の寄港地となり、全国の産品などが集まる場所として繁栄した。
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兵庫はもちろん大阪との船を使ったルートが昔から重要だったことが、この施設を訪れて見学するとさらに理解が深まる。機会あれば、その歴史も今一度学んでみてはいかがだろうか。
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日本最大のレストランクルーズ船 「Luminous KOBE-2」 で行く 大阪・神戸間 クルーズ
https://va.apollon.nta.co.jp/ship2025/
THE KOBE CRUISE(ルミナス神戸2)
https://thekobecruise.com/
兵庫県立兵庫津ミュージアム
https://hyogo-no-tsu.jp/
(Written by A. Shikama)
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