冬は「かくれ脱水」と「脱水便秘」に注意 正しい対策でカラカラの体にうるおいを

秋冬は空気が乾燥する時期。ハンドクリームや美容液など肌の保湿に気を使う人はたくさんいますが、この時期実は気を付けたいのが「体内の乾燥」です。猛暑から急に気温の下がる秋冬は、渇きを自覚しづらく知らないうちに水分が不足する「かくれ脱水」に注意。

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◆意外な原因、冬の脱水と便秘

「冬に脱水?」と首をかしげる方も多いでしょう。しかし、暖房による室内の乾燥や、のどの渇きを感じにくい低温環境により、私たちの体は知らず知らずのうちに水分を失っています。さらに重要なのは、人は水分補給をしているつもりでも水分の約80%以上は小腸で吸収され、便を作る働きがある大腸にはわずか20%程度しか届かないそうです。

そのため、水分補給をしているようでも、腸が脱水状態になれば、本来便に含まれるはずだった水分を大腸が吸収してしまい、便が硬くなって便秘を引き起こします。これを「脱水便秘」と呼び、注意が必要です。

◆「脱水便秘」の見過ごせない健康リスクと予防法

便秘を放置すると、大腸内に便が長時間溜まった状態となり、腸内環境が悪化します。これは単なる不快感だけでなく、アレルギー疾患やメンタルヘルスの悪化、さらには腎臓病や心疾患、認知機能の低下など、全身にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
では、どのように予防すれば良いのでしょうか。
注目したいのは「ラクチュロース」という成分です。

オリゴ糖の一種である「ラクチュロース」は、大腸に棲む善玉菌の代表であるビフィズス菌のエサになるため、日本人の腸内環境改善に適した甘味料として注目されているプレバイオティクスです。ラクチュロースは、「糖」であるため、腸内に届いたときに浸透圧を高めることで管腔内の水分の保持量を増やし、便を出やすくする働きがあるそうです。

ラクチュロースの研究を行う森永乳業にお話を聞いたところ、ラクチュロースの一日接種目安は4g、およそ小さじ1杯弱だそうです。ラクチュロースは、なんと赤ちゃん用の粉ミルクにも利用されているとか。他にもシロップや飲料など手軽に摂れる商品も存在しているので、チェックしてみるといいでしょう。ただし、一日に多く摂りすぎると、おなかがゆるくなる場合があるので注意してください。

現在では、赤ちゃん用の粉ミルクや健康食品、清涼飲料などにも利用されており、ビフィズス菌とラクチュロースが一緒に入っているものもあります。

もちろん、水分を摂取することも大切です。のどが乾かなくてもこまめな水分補給を行いましょう。

<脱水を防ぐ効果的な水分補給方法>
・のどが渇かなくてもこまめに水分補給   
・食事も重要な水分なので欠食しない
・アルコールを飲むときは水も一緒に   
・運動時はコップ1杯を15分ごとに
・経口補水液で塩分やミネラルと糖分をバランス良く摂取

<水分補給チェックリスト>
□ 秋冬でもしっかりと水分をとる(目安:1.5L/日)習慣がある
□ 汗をかいたら水分補給は欠かさない
□ のどの渇きを感じない
□ 食事の基本は規則正しく、腹八分
□ 毎日規則正しく排便がある  
□ 便の色は茶色または黄色だ    
□ 自分のおならの臭いが気にならない

※該当する項目が多いほど、水分補給がしっかりとできている
※該当する項目が3個以下の人は、腸の水分が不足している恐れあり
また、季節の腸にいい食材を意識的に取り入れるのもおすすめ。冬が旬のかぼちゃやきのこ類には、腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれています。
冬場の脱水は見過ごされがちですが、便秘を通じて私たちの健康に大きな影響を与える可能性があります。こまめな水分補給、腸活食材や、ラクチュロースの力も活用し、継続的な予防と対策で、健やかな冬を過ごしましょう。

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