【兵庫県三木市】一条工務店が、実大三次元震動破壊実験施設「E－ディフェンス」特別見学ツアーを実施

一条工務店は、1月26日(日)に、兵庫県三木市にある実大三次元震動破壊実験施設「E－ディフェンス」の特別見学ツアーを実施した。

「E－ディフェンス」について

「E－ディフェンス」は、阪神・淡路大震災を受け、国家的な防災プロジェクトとして建設され、構造物の耐震性向上に関わる研究開発と実践を促進する実験・検証を行っている。実大規模の建物(戸建2棟分、中層建物もそのまま)などに兵庫県南部地震クラスの地震の揺れを前後・左右・上下の三次元に直接与えることで、その揺れや損傷、崩壊の過程を詳細に検討できる。「E－ディフェンス」は、構造物の耐震性向上に関わる研究開発と実践を促進する「究極の検証」手段だ。

一条工務店は初回実験パートナーに選ばれ、その後も数多くの実大実験を実施してきた。

阪神・淡路大震災から30年という節目に、創業以来「地震に強い家づくり」に取り組んできた一条工務店が、改めて地震について、安心・安全な家づくりについて考えてもらう機会として、今回、一般の人を対象とした「E－ディフェンス」の特別見学ツアーを企画・開催した。

普段は入ることのできない震動台の地下を特別に公開

当日は129名が参加。世界最大級の規模を誇る実験棟や、普段は入ることのできない震動台の地下を特別に公開し、最先端の技術を見学してもらいながら、施設のスケール感や実験について理解を深めた。

地震動再現装置で揺れを体感してもらったり、

外部にある実験準備棟の見学も行った。

また、「E－ディフェンス」の職員と一条工務店社員による座談会を実施。実大実験の歴史や、その必要性について、登壇者同士による熱意あふれるトークが交わされ、参加者の地震対策に関する知識や視点を広げるきっかけとなったという。

安心・安全な家づくりの裏側を知る特別な体験を通して、参加者からは「巨大地震が起こっても対応できるような家は必要不可欠になってくるので、非常にいい経験になった」「地震に備えるということが身をもって理解できた」「子どもたちに体験してもらえてよかった」などの感想が届いたそうだ。

自然災害を乗り越えるレジリエントな社会づくりに貢献

防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センターの副センター長・合津次男氏は、次のようにコメントしている。

「一条工務店さんとは、平成17年の『E－ディフェンス』こけら落としの際、初の公開震動実験のパートナーとしてお付き合いが始まりました。

それ以来、一条工務店さんは震動台を活用した実験を、何度も繰り返し行っています。実験で得たデータを実際の物件に反映しようと検討されている積極的な姿勢には、いつも驚かされます。

今回のイベントでは、阪神・淡路大震災という未曽有の天災から30年という年に、『E－ディフェンス』という施設を数多くの一般の方にご見学いただき、我々が行っている、耐震性向上や安全性確認のための研究・開発の取り組みを知っていただけたことは大変有意義であったと思っています。今後、地震や豪雨・洪水など、自然の脅威はなくなりませんが、災害はなくすことができると信じています。防災科学技術の研究開発を通し、企業と一体となり、自然災害を乗り越えるレジリエントな社会づくりに貢献していきます。」

今後の「E－ディフェンス」と一条工務店の取り組みにも注目だ。

E－ディフェンス：https://www.bosai.go.jp/hyogo
一条工務店：https://www.ichijo.co.jp

(ソルトピーチ)