京都で獲れる幻の「間人ガニ」を味わう、新タグ導入で管理強化も
冬と言えば「かに」のシーズン到来。特に日本海側では、美味しいズワイガニが食べられ、多くの観光客が訪れる。先日、「海の京都」と呼ばれるエリアを訪れるプレス向け試食会に参加した。
京都府北部の京丹後市。間人(たいざ)漁港で水揚げされる高級ブランド蟹が「間人ガニ」だ。
漁場の特殊な生息環境、日帰り操業で鮮度が高く、かつ5隻の小型船で漁獲されるのみであるなど、間人ガニは希少価値がとても高い。昔から首都圏をはじめとする料理人や文化人らに愛され、現地で味わうために毎年足しげく通う観光客も少なからずいる。
間人ガニは、殻には身がぎっしりと詰まり、繊細かつ甘美で、上品な味わい。食べ方としては、茹でがにをはじめ、焼きがに、かにしゃぶ、天ぷら、甲羅焼など。
特に、かにの中でもズワイガニは蟹味噌も絶品。現地では何種類ものかに料理が堪能できる。
間人ガニをはじめとしたタラバガニ/松葉ガニは、京丹後市のホテル・旅館、食事処などで味わえる。かにや魚介類の鮮度を考えれば、地元で食べるに勝るものはない。
京都の丹後半島にある「KISSUIEN Stay & Food」はリノベーションしたモダンな客室やホテル料理人が手掛ける料理が名物。レストランでは冬の時期、旬のかにや地元の魚などを使ったコース料理が堪能できておすすめだ。かに料理に合う地酒や地ビールなどもそろう。
一方、京都府産タラバガニには、従来よりかにごとにそれぞれ緑色のタグ(プレート)が付けられている。2024年のかに漁解禁から、アルファベットと数字、裏にQRコードが表記された新たなタグが取り付けられるようになった。
QRコードをスマートフォンのカメラで読み取り、漁協のホームページでアルファベットと数字を入力して検索すると、そのタラバガニが水揚げされた日、水揚げ漁港名、漁船名などが表示される。
つまり、いつでもどこでも誰でも、それぞれのタラバガニの漁獲履歴が確認できる。本物の間人ガニ、舞鶴かになどが分かるシステムが、全国で初めて導入された。
かにのシーズンは、毎年11月6日にかに漁が解禁されて以降、翌年3月31日まで。
間人ガニの漁獲量は昨年比でオス約2.2倍、メス約1.5倍と増加。平年並みで、11月9日に行われた初競りでの最高値は、オス5匹85万円(2023年は50万円)だった。
海の京都 観光圏
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(Written by A. Shikama)
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