日本三景「天橋立」握りたて寿司と地酒の絶景クルーズを体験してみた

日本三景「天橋立」を舞台とした海をクルーズしながら、極上の寿司と地酒のディナーを味わう。2023年10月に8日限定で特別運航された「天橋立サンセットSUSHI(スシ)クルーズ」にこのほど参加し、実体験した。

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京都丹後鉄道の天橋立駅からほど近い、宮津桟橋を17時過ぎに出発。船は、2023年8月に就航したばかり、丹後陸運交通の観光船「KAMOME7」である。

このクルーズは、定員150名のところ最大20名での貸し切り。プライベート感あるうえ、しかも船内に「SUSHIカウンター」「宮津BAR」を特別設置する。

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船はまず、運河にかかる廻旋橋を通過する。船が通る時間に不定期に廻旋する珍しい可動橋を船上から見られるのも、実に貴重な体験と言える。

昔は手動で回していたこの橋は、大型船舶の増加により、昭和35年(1960年)から電動式になった。多い時は1日50回ほど回るとのことだ。

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その後、船は運河を通って宮津湾へ出て行った。船上、そして船内の「SUSHIカウンター」で、寿司職人による手作業で寿司を握っていく様子を間近で見学したり、宮津湾や若狭湾の豊富な魚介についての解説などを聞いたりできた。

ちなみに、天橋立周辺の海で獲れる魚介は、日本において最高峰との呼び声も高い。わかりやすく丁寧な説明を聞いた後に味わう寿司の味は、さらに格別に感じられた。

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寿司に使われる魚介は、黄金アジと呼ばれる「瀬付きアジ」、全身トロガツオで市場にあまり流通しない「ヒラソウダカツオ」、関西では西のフグとも称される高級魚「キジハタ」など。その他「カンパチ」「アオリイカ」「アカアマダイ」と合わせて6貫が、1皿目で提供された。

いずれも味は、絶品そのものだったのは言うまでもない。

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2皿目には、さらに極上の6貫がそろった。

身が柔らかい生は産地でしか食べられないという「京サワラ」をはじめ、白身のトロと言われる高級魚介「ノドグロ」、モスラと戦ったゴジラエビとも呼ばれる「イバラモエビ」など。肝の味が極上の「ウスバハギ」、シマシマ模様で刺身だとさらに味わい深い「イシダイ」、こってりした塩味の「スズキ」が提供された。これらもすべて地元ならではの新鮮な美味しさと味わいが実感できた。

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さらに船内に設定された「宮津BAR」の体験も、なかなか贅沢。地元の宮津市や伊根町の酒蔵「ハクレイ酒造」「向井酒造」の銘酒、天橋立ワイナリーの地ワイン「ナイヤガラ」、与謝野町のクラフトビール「ASOBIペールエール」(かけはしブルーイング)など、丹後エリアの美酒が勢ぞろい。

いずれも、握りたての寿司との相性抜群。美酒と合わせて船上で堪能できるのも魅力的だった。

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今回参加したクルーズは、湾内に出るとすでに夜だった。それ以前に開催だと、天気が良ければ天橋立と夕景を楽しみつつ、寿司とお酒を味わうことができたという。

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出航から約2時間の特別なディナークルーズ。寿司とともに地酒、地ワイン、地ビールが味わいつつ、美しい海と夕陽、さらに天橋立を眺める体験は、旅の貴重な体験となるに違いない。今後の出航は未定とのことだが、機会あればぜひ体験してみてほしい。

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(Written by A. Shikama)
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