南東北がん陽子線治療センターが「あきらめないがん治療」をテーマにした市民公開講座を開催!
一般財団法人 脳神経疾患研究所附属 南東北がん陽子線治療センターは、総合南東北病院と共催で「あきらめないがん治療 集学的陽子線治療とは」と題した市民公開講座を、2024年11月17日に埼玉県産業技術総合センターにて開催します。
陽子線治療を知るための市民公開講座を開催!
日本の国民病とも言われることがある“がん”は、日本人の実に2人に1人が発症し、その中の3人に1人が命を落とすと言われる病気です。
診断機器や治療技術の進歩により、一昔前に考えられていた「がん=不治の病」ということはなくなってきたものの、がん治療は後遺症や副作用を起こすこともあり、患者やその家族の生活と仕事の両立が難しくなることが課題でした。
そこで「切らないがん治療」であり、治療時の苦痛や体への負担が少ない「陽子線治療」がいま注目を集めているのです。
陽子線治療とは
「陽子線治療」は、通院で今の生活や仕事を続けながら治療を受けることができる、新たながんの治療方法。
放射線の中の粒子線というものを活用し、その性質で体の深い病巣のみを狙い撃って照射することで、周囲の健康な細胞への影響を抑えつつ治療ができるというもの。
2016年には小児がんが、2018年には前立腺がんなどが、2022年には「肝細胞癌(直径4cm以上のもの)」と「肝内胆管癌、局所進行性膵癌、局所大腸癌(手術後に再発したもの)」の4疾患が、公的保険の適用対象となっております。
2024年6月には早期の肺がんにも拡大され、今後もさらに多くの疾患に拡大していくとみられているそう。
南東北がん陽子線治療センターの村上昌雄センター長は、
「これまで陽子線治療で保険が認められていた頭頸部がんや骨軟部腫瘍などが、がんとしては数が少なかったのに比べて、肝がんはメジャーな疾患なのでアジアや日本では患者さんも多く、陽子線の適用は患者さんにとって朗報で、画期的なことだと思います。」
とコメント。
村上センター長が務める南東北がん陽子線治療センターでは、年間564人の患者を治療。公的医療保険の適用範囲の拡大で、がんと向き合う患者たちの治療の選択肢が広がることが期待されます。
11月17日に埼玉県で陽子線治療に関する市民公開講座を開催!
多くのがん患者の方やその家族から注目を集める陽子線治療ですが、どのような治療方法で、どのくらいの期間治療するものなのか、どこで受けることができるのか、といった詳細を知らないという方も多いはず。
そこで南東北がん陽子線治療センターは2024年11月17日、埼玉県の産業技術総合センターにて市民公開講座「あきらめないがん治療 集学的陽子線治療とは」を開催することを発表しました。
本イベントには村上センター長が登壇し、陽子線治療について詳しく学ぶことができる機会となっています。
また、事前に申込んだ方の中から5名程度まで講演会後に個別相談会も実施するため、自身や家族のがん治療に陽子線治療を活用したい、といった具体的な相談をすることも可能となっています。
この機会にぜひ参加して、陽子線治療について学んでみてはいかがでしょうか。
市民公開講座詳細
●あきらめないがん治療 集学的陽子線治療とは
開催日時:2024年11月17日 開演14時、開場13時30分(1時間程度)
開催場所:埼玉県産業技術総合センター 1階 多目的ホール1
参加費:無料
定員:125名
主催:一般財団法人 脳神経疾患研究所 附属 南東北がん陽子線治療センター
共催:一般財団法人 脳神経疾患研究所 附属 総合南東北病院
後援:川口市
申込み:
・電話:024-934-3888
・FAX:024-934-5393
・WEB:https://forms.gle/ZjPjFZZLnby7P1A86
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