ジャック・ホワイト、トランプ陣営を訴えると宣言 「俺の音楽を使おうなんて思うな」
ジャック・ホワイトが、自身の楽曲を無断で使用したとして、ドナルド・トランプ前米大統領の陣営に対して法的措置を取ると宣言した。
現地時間2024年8月29日に彼は、トランプ前大統領の報道官代理であるマーゴ・マーティンが投稿したとみられるツイートをインスタグラムで共有し、激しい口調でその内容を非難した。そのツイートには、ザ・ホワイト・ストライプスの「Seven Nation Army」の象徴的なベースリフが流れる中、トランプが飛行機の階段を上る姿が収められた動画が添付されていた。
ホワイトは、「おーっと、俺の音楽を使おうなんて思うなよ、ファシストどもが。俺の弁護士からこの件について訴訟が起こされるだろう(お前が抱えている他の5千件の訴訟に追加だ)。マーゴ・マーティン、今日も仕事で良い一日を過ごしてくれよ。で、せっかくここにいることだし、アーリントン(戦没者墓地)で退役軍人を侮辱したドナルドに、2倍のくそったれと言ってやるよ、このクズ野郎。もし理にかなっていることがまだあるのだとしたら、お前はすぐにでも軍人の家族の票をすべて失うべきだ」と綴っている。
米ビルボードはトランプ陣営にコメントを求めた。選挙キャンペーン中のトランプの写真や動画を頻繁に投稿しているマーティンのXアカウントには、現時点でこのツイートは表示されていない。
ホワイト以外にも、前大統領が許可なく楽曲を使用したとして法的措置を取ると言明したミュージシャンは後をたたない。実際、過去2週間の間に複数の事例が発生している。まず、ビヨンセのチームはトランプ陣営が選挙キャンペーンの動画で彼女のヒット曲「Freedom」を使用したとして、使用中止を求める通知を送った。民主党の対立候補であるカマラ・ハリス米副大統領は、この楽曲を自身の選挙キャンペーンのテーマソングとして採用しており、ビヨンセもこれに同意している。
その後フー・ファイターズが、トランプ陣営が選挙キャンペーンで「My Hero」を無断で使用したとして非難し、使用料があればハリスの選挙キャンペーンに寄付すると誓った。(トランプ陣営は、使用許可を得ていると反論した。)
実はジャックとメグ・ホワイトの2人からなるザ・ホワイト・ストライプスが、「Seven Nation Army」をキャンペーンに取り入れたことでトランプを非難するのは今回が初めてではない。2016年に初めて大統領選に出馬した際、トランプ陣営は選挙キャンペーンのビデオでこの楽曲を使用し、その後ジャックとメグは“このつながりに嫌悪感を抱いている”という声明を発表した。
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