「天真爛漫」とはどんな意味?どのような人のことを指す?
褒め言葉としても使用される四字熟語、それが「天真爛漫」です。
しかし、いざ「天真爛漫」の意味について聞かれるとはっきりわからない人もいるのではないでしょうか。
そこで、ここでは「天真爛漫」の意味について解説します。
どのような人を指すのかについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
「天真爛漫」とは
「天真爛漫」の意味について解説します。
「天真爛漫」の意味
「天真爛漫」は自然のままの姿でいる様子を表す四字熟語です。
この言葉は生まれつきの純粋な心のまま明るく純真で無邪気な様子を指します。
そのため、容姿というよりは性格に対して使用される言葉です。
特に飾らずに素直な人を指す言葉として使用されます。
一般的には褒め言葉として使用され、誰かと咎める意味ではあまり使用されません。
その点は使用する際に注意が必要となります。
「天真爛漫」といわれるのはこんな人
「天真爛漫」は以下のような人を表す際に使用されます。
・好奇心旺盛な面がある
・真っ直ぐな性格である
・思いついたらすぐに行動する
・稀に鈍感な部分もある
・愛嬌があり好意的に見える
・喜怒哀楽の感情表現が豊か
・好きと嫌いがはっきりしている
・物事に対して前向きに取り組む
・自分が信じたことに突き進む
・他人にも裏表なく接する
・人に騙されやすいことも
・よく食べてよく寝る
・知り合いがたくさん
・ムードメーカー
「天真爛漫」な人には以上のような印象を持ちやすいとされます。
ただ、これはあくまでも一部の印象であって本人の性格を必ずしも表すものではありません。
「天真爛漫」の由来
では「天真爛漫」はどこから来た言葉なのでしょうか。
ここからは「天真爛漫」の由来について解説します。
出典は「自分の絵を評価する言葉」
「天真爛漫」は自分の花の絵を「飾り気の無い佳作」と評する際に用いられた表現とされています。
この表現は古代中国で生まれたものなのだとか。
特に古代中国の随筆集『南村輟耕録』の中に「嘗自写一幅。長丈余、高可五寸許。天真爛漫、超出物表」という一節があります。
これは花の絵を評した際に用いられた表現です。
現代の日本語にすると「嘗て自ら一幅を写すに長さ丈余、高さ五寸許りなるべし。天真爛漫、物表に起出す」となります。
噛み砕くと「かつて花の絵を描いて幅3メートル縦15センチの作品を仕上げた。それは心のままに屈託なく描き、他とは比べものにならないくらい素晴らしい出来栄えだった」という表現となります。
この褒め言葉から「天真爛漫」という言葉が生まれたそうです。
それが日本にも伝来し、褒め言葉として広まりました。
現在では人の性格を表す言葉として使用されています。
「天真」「爛漫」とはそれぞれなにを指す?
では「天真」と「爛漫」は何を意味するのでしょうか。
ここからは「天真」と「爛漫」それぞれの意味を解説します。
「天真」とは
「天真爛漫」の「天真」は純粋な性格を意味します。
これは飾らずありのままな性格を表す言葉です。
何色にも染まっていない純真な性格を指します。
「爛漫」とは
「天真爛漫」の「爛漫」は自然のままに輝く様子を意味します。
これはそのままの状態で輝いている様子を表す言葉です。
着飾ることのない澄み切った性格を指します。
「天真爛漫」の類義語
ここからは「天真爛漫」の類義語を解説します。
天衣無縫
「天真爛漫」の類義語には「天衣無縫」があります。
「天衣無縫」はいかにも自然でありながら完全で美しいことを意味する四字熟語です。
これはもともと詩歌などの表現で、技巧を凝らした痕跡がないにもかかわらず完璧であることを意味する言葉です。
そのため「天真爛漫」と非常に似た四字熟語と言えるでしょう。
無邪気
「天真爛漫」の類義語には「無邪気」もあります。
「無邪気」は性質や感情が不純でなく素直なことを意味します。
素直という意味の他にあどけない様子やかわいい様子も含む言葉です。
そのため「天真爛漫」に共通する意味を持つ言葉と言えるでしょう。
まとめ
「天真爛漫」は自然体でありのままである様子を指す言葉です。
日本では男性というより女性への褒め言葉として使用される傾向にあります。
この言葉は古代中国から生まれた表現で、もともとは花の絵を称賛する言葉だったとされています。
それが日本にも伝わり、飾らない性格を意味する言葉として定着したようです。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。