新潟県「王道B級グルメ」地元お笑い芸人が食べ歩きレポート

新潟県「王道B級グルメ」地元お笑い芸人が食べ歩きレポート

新潟県出身じゃないのに新潟を拠点にお笑い芸人として活動する、オダニハジメです。

18歳のときに新潟の風土にハマってしまい、はや10年。それまでは「新潟といえば、お米とお酒と……あと……えーっと……」と二の句が継げなかった僕ですが、新潟のグルメのレベルの高さに驚かされる日々です。

ということで、いまでは日本海側随一の食の都だと自信を持っておすすめできる新潟の、気軽に楽しめる王道B級グルメ、ご当地ラーメンや新潟市民の定番イタリアンなどをご紹介します!

新潟B級グルメ1/長岡生姜醤油ラーメン

ラーメン王国新潟の王様 青島食堂

まずは、新潟に来たなら絶対に寄ってほしい名店、青島食堂へ。伺ったのは「青島食堂 司菜 南万代店」。JR新潟駅の万代口から中心街を抜けて徒歩10分ほど。

ちなみに新潟駅までは、東京からだとJR東京駅から上越新幹線で乗り換えなしの約2時間。列車と宿のセットがお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用するのがおすすめです。「どれくらいお得なの?」と思った方は、記事下部をチェック!

入店前に事前情報を一つ。北東から南西に細長い新潟は各地にご当地ラーメンがありますが、なかでも新潟県全域で広く愛されているのが「長岡生姜醤油ラーメン」。青島食堂は、長岡生姜醤油ラーメンのトップを走る人気店です。

青島食堂 店内

平成生まれの自分にも「昭和ってこんな感じだよな」と思わせる、ノスタルジーに満ちた店内にていざ注文。「いつもどれ頼むか迷うんだよね……」という優柔不断な皆さん、ご安心を。なんとメニューは「青島ラーメン」と「青島チャーシュー」の二つしかない清々しさ。

青島チャーシュー

10分ほど待ち、青島チャーシューとご対麺! この調和のとれた美しさ、見とれてしまいませんか……!!

スープを一口飲むと……(お店の青い)看板よろしく生姜の青い稲妻が一閃。あとから穏やかな旨みに包み込まれる。この至高のスープに魅了される人が後を絶ちません。全国で最も神社の数が多い新潟ですから、こちらのジンジャーにも思わず一礼したくなります。

青島チャーシュー

つるつるもちもちのストレート麺、海苔、メンマ。すべてに熟練の技術を感じるレベルの高さ。とくに絶品のチャーシューはランダムカット。同じチャーシューには二度と出会えない……。

青島チャーシュー

新潟の豊かな水でつくられたこの一杯に、王者の風格が感じられます。

新潟B級グルメ2/イタリアン

新潟市民の最強ソウルフード みかづき

つづいては「みかづき 万代店」へ。「青島食堂 司菜 南万代店」より徒歩5分ほどの「万代シテイ」のなかにあります。ちなみにシテ「ィ」ではなくシテ「イ」が正しい表記。新潟県民でも知らない人が多いので「差」をつけられます。

話を戻し、「みかづき」のおすすめはもちろん、「イタリアン」です。

「え……? それ料理のジャンルでしょ?」と突っ込まれそうですが、イタリアンはイタリアン。混乱するかもしれませんが落ち着いてください。スパゲッティでも焼きそばでもない、唯一無二のグルメ、それがこのイタリアン。

イタリアン

もちもち太麺の焼きそばにミートソース、端っこには生姜。(こちらにももちろん一礼です)

食べてみると……これこれ。このやさしい甘さのソースとシャキシャキした野菜、新潟流アルデンテと呼びたい独特食感の太い麺。いつ食べてもほっとするおいしさ。新潟の辞書で「安心感」を引くと「①イタリアンのこと。」と載っていてもおかしくないくらい、定番中の定番です。

イタリアン 筆者

幼少期は親の買い物についていってイタリアン、学生時代は部活帰りにイタリアン、仕事終わりのお土産もイタリアン。地球の周りに常にお月さまがあるように、新潟市民の周りには常に「みかづき」があります。

イタリアン

なお、中越エリアには「みかづき」とは別のイタリアンのお店「フレンド」が多数。これらが新潟の二大イタリアンですが、中越エリアで「みかづき」の名前を出すと争いが勃発します。(冗談です、半分。笑)

みかづきのクーポンチラシ

ちなみにこのクーポンがついたチラシ、新潟市民の家の冷蔵庫にだいたい貼られています。新潟に来るなら連絡ください。このチラシ持って駆けつけます。

初日はここまで。新潟駅近くのホテルでゆっくりします。

新潟B級グルメ3/タレかつ丼

タレかつ丼の先駆者 とんかつ太郎

皆さんが「カツ丼」と聞いて思い浮かべるものと、新潟県民のそれはきっと結構違います。実直な新潟県民は卵の衣で着飾ることはしません。甘辛いタレにくぐらせたトンカツがお米にのっている、これが新潟の「カツ丼」なんです。

そのなかで「タレかつ丼は『とんかつ太郎』が原点にして頂点」という意見が多数。しかし、(のれん分けはあるものの)2号店は長い間どこにも出店されませんでした。

ところが2024年に入り、大幅にリニューアルした新潟駅構内「CoCoLo新潟」になんと2号店がオープン。発表された日は「とんかつ太郎、駅ん中に出来んらて!?」とこの話題で持ちきりだった新潟市。ちなみにオダニは、「2号店、もしかしたら『とんかつ次郎』になったりするのかな」と妄想していましたが、もちろん店名もそのまま。

さて、2日目は、そんなCoCoLo新潟にある「とんかつ太郎」からスタートです。

一番人気の「カツ丼(カツ5枚)」を注文。ASMRとして聴きたいくらいの、カツを揚げる心地よい音に耳を澄ましながらしばし待つ。店内に漂う醤油の香りがすでにおいしい。

筆者 タレかつ丼 タレかつ丼

来ました! This is Niigata! これが新潟を象徴するカツ丼です。この立体感あふれる美しいカツの重ね方、おそらく厨房に一級建築士がいます。

タレかつ丼

まずカツを一口。サクッ。じゅわっ。はあーっ……おいしい……!! ため息が出ます。ラードでカラッと揚げられたカツはまったくしつこくなく、そして「この薄い衣のどこに隠し持ってたの?」と言いたくなる醤油タレの香ばしさが口に広がります。創業から93年間で蓄積された何TB(テラバイト)ものノウハウのすべてがこのタレの1滴に凝縮されているのです。

それを支える縁の下の力持ちはもちろん新潟県産米。炊き加減も少しかためでばっちり。最強の主役である白米も今日ばかりはカツが引き立つように一歩引いた名バイプレイヤーの面持ちで、じんわりとタレが染みこんでいます。

食べ進めていくと5枚あったカツも次第に少ししっとり食感に。個人的にはこの食感もたまらないので、あえてゆっくりめに箸を進めます。この半端ないクオリティのタレかつ丼が駅の中で楽しめてしまうのが、またうれしい。

新潟B級グルメ4/ぽっぽ焼き(蒸気パン)

お祭りのあの甘味が日常に さんぽ甘

続いて新潟駅南口より徒歩15分ほどの「さんぽ甘(かん)」へ。「散歩しながら甘いもの食べたいな」という煩悩を見透かされているような店名です。

新潟県民ならお祭りで一度は食べている「ぽっぽ焼き(蒸気パン)」。普段から販売しているお店は多くありませんが、ここは焼き立てのぽっぽ焼きを気軽に食べられます。

ぽっぽ焼き 写真提供:さんぽ甘(かん)

写真提供:さんぽ甘(かん)

さっそくレジにて、定番の「ぽっぽ焼き」と「ちょこれーとぽっぽ」を注文。

ぽっぽ焼き ちょこれーとぽっぽ

しばらく待つと紙袋が到着。さっそくイートインスペースでいただきます!

ぽっぽ焼き

うん、やっぱりおいしい。落ち着きます。素朴界のエキスパートのような、ほんのりとした黒糖の甘さと、そしてみんな大好きとろけるチョコレートのコラボレーション。これをおいしいと言わない人はきっといない。茶色(カツ丼)から茶色(ぽっぽ焼き)へのはしご、新潟を感じられて最高に楽しい!

新潟土産/笹だんご

新潟土産のド定番 田中屋本店

ラストは再度新潟駅へ。「田中屋本店 新潟駅ビルCoCoLo店」でお土産探し。新潟オールスターズが並ぶなか、これを避けては駅を出られない。定番のお土産「笹だんご」を買います。

笹だんご

つぶあんかこしあんか選びかねていると、店員さんが「つぶあんのほうが人気です」とのことでそれに全乗っかりしましたが、両方買って食べ比べすればよかったと後悔しています。

この駅弁のような白い箱がかわいい。アイドル激戦区の新潟ですが、箱に描かれている女の子「あかねちゃん」は県内では顔を知らない人はいないトップアイドルです。

笹だんご

帰宅後に開封。このように一つに連結している状態から紐(イグサ)を外し、一つを手に取ります。

笹だんご

ここで忘れちゃいけないのが笹のむき方。だんごが笹にくっつかないように細くさいて葉をむきます。その姿はまるでアマビエのよう。よくカニを食べるとき人は無言になるといいますが、新潟県民は笹だんごをむくときに静かになります。

筆者 笹だんご

一口食べると……、一般的なお餅より弾力があって、ヨモギのさわやかな香りが鼻を抜けます。これさえ買っておけば新潟旅は「終わりよければすべてよし」が確定します。もし数日経ってかたくなってしまったら水と一緒にレンチンを。

ということで「派手さはないけど中身はしっかり」な新潟の県民性をそのまま体現したようなグルメツアー。大満足の2日間でした。次は「新潟漬物ツアー」でお会いしましょうね! ……えっ、さすがに渋すぎますか?

新潟駅から東京駅へ

掲載情報は2024年7月23日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

ダイナミックレールパックでお得に旅行を予約!

オダニハジメさんの新潟B級グルメの旅、いかがでしたか? 「行ってみたい!」というあなたには、新幹線と宿がセットでお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」がおすすめです。
今回ご紹介した旅のプランで、新幹線と宿を別々に予約した場合と料金を比較してみると、単純計算で6,970円(※)もお得になります! 浮いたお金で、食べ歩きのお店を増やすのなど旅の楽しみが広がりますよ。

【今回の旅プランの場合】

  • 新幹線: JR東京駅⇔JR新潟駅 上越新幹線(とき号)普通車指定席利用
  • 宿:「ホテルサンルート新潟」 1泊2日 食事なし(2名1室利用)
  • プラン名:◆シンプルWEBプラン◆(食事なし)
  • 部屋タイプ: エコノミーツイン【禁煙】

①JR東日本びゅうダイナミックレールパックで予約した場合
 参考価格(目安額):18,300円(おとな1名)
②新幹線と宿を別々に予約した場合
 参考価格(目安額):25,270円(おとな1名)
 <内訳>
 新幹線の指定席特急券と乗車券 21,120円
 ホテル公式サイトで予約した宿泊費 4,150円

★単純計算(②-①)で6,970円もお得!

※①②ともに参考価格は、2024年7月8日時点の2024年9月2日に出発する場合の旅行代金です。
※往復JR+宿泊(2名1室利用時)のおとな1名での代金で比較しています。
※ダイナミックレールパックは、価格変動型の旅行商品です。予約操作時期により同一内容でも旅行代金が異なる場合があります。
※ダイナミックレールパックの旅行代金に含まれるのは、往復JR+宿泊のみです。現地での移動・飲食等にかかる費用は含まれておりません。

今回の旅の行程

【1日目】JR東京駅→JR新潟駅→青島食堂 司菜 南万代店→みかづき 万代店→JR新潟駅(ホテル)

【2日目】JR新潟駅→とんかつ太郎 CoCoLo新潟店→さんぽ甘→田中屋本店 新潟駅ビルCoCoLo店→JR新潟駅→JR東京駅

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びゅうたび

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