復活のプロジェクト発進 挫折から這い上がったアイドル『FINALIST』とは

個人的に「このメンバーに注目」という人も入っていました。

現在、空前のアイドルブームではないかと言われています。それは「地下」と呼ばれているアイドル界も含め、国内メジャー(地上)とそして何度となく盛り上がりを魅せるK-POP。構図としては、押し寄せるK-POPパワーに国内アイドルグループが押されているようにも見えます。韓国芸能パワーはアイドルだけに留まりません。映画などエンターテイメントの世界でも日本の映画より勝っているという識者もいます。

が、国内アイドルの底力も依然として根強いものがあると僕は感じています。老舗のハロプロ然り。そして発足当初は「地下」と一部で呼ばれていた時代から一気にのし上がり、社会現象にまでなったAKBグループ(48グループと称する人もいますがここではこの呼称で)と、現在、王道を進む坂道グループ(乃木坂、日向坂、櫻坂)。さらに元AKB48、HKT48でタレント指原莉乃プロデュースのイコールラブ、ノットイコールミー、ニアリーイコールジョイ(表記はカタカナに統一します)。など、規模は違えどファンの「推し力」は根強いものだと思っています。

そして、新たなアイドルへの取り組みとして昨年、秋元康プロデュースでデビューした「WHITE SCORPION」(ホワイトスコーピオン)がいます。メタバースアイドルとして新しいアイドルの在り方にチャレンジしました。

約半年かけて、オーディションをし、1万人近い応募者の中から選ばれた11人で結成。最新では5thシングル「Satisfaction graffitがリリース。アイドルの王道を突き進もうとしています。この大がかりな企画では、最終選考で17人が落選しました。選考会場では僕も取材していましたが、1万人の中から選ばれただけあって、どのメンバーも落とすのは惜しいと感じていました。

実際、僕が、「この子は受かるだろう」と思い写真撮影をして、記事化したものの、そのメンバーは「WHITE SCORPION」にはなれませんでした。

因みに、僕がセレクトしたメンバーは「タマ」でした(AKBでは渡辺麻友さん、乃木坂では山下美月さんに注目していました。二人とも取材やお話をして「ザ・アイドル」という雰囲気をまとっていました。第二の人生に幸あれ、と言いたいですね)。正直もったいない逸材と思いましたが、アイドル業界のプロの選択こそ、シビアであり正しいものだとリスペクトを込めて、そして選ばれたメンバーたちに拍手を送りました。

それから「WHITE SCORPION」のシングルデビュー曲「眼差しSNIPER」が披露されました。当時、取材席で観覧していましたが、後ろの席にはかつて「ファイナル」で争ったメンバー達がいました。その中の1人が涙を流していた事に気づきました。感極まったのでしょう。それほど大変な思いをしたセレクションだったと思います。悔し涙ではなく同志を送り出す事による感動の涙だったのだと推察します。「人の努力を嗤わない」をモットーしている僕は、人知れず流す彼女の涙にいたたまれなくなった程でした。

しかし、その涙を掬(※すく)って一つの形にしようと運営が動きました。僕自身、「ルックスも含めもったいないな」と感じていたファイナリストたち。彼女ら17人がデビューに向けて本格的に動き出す事になりました。グループ名はそのものズバリ「FINALIST」。

冒頭で触れたように現在のアイドルシーンはK-POPのきらびやかで完成されたダンスユニットが席巻しています。あるいは坂道グループのような、清楚でクラスで手の届かない存在のようなメンバーで構成されているユニット。また、ハロプロのようなアイドルの王道をひたすら突き進むタイプ。そしてある意味、異質だった「クラスで二番、三番の人気」のメンバーで揃えた結果、政治家や文化人、スポーツ選手まで巻き込んだ空前の「AKBグループという劇場」。

「FAINALIST」たちは一度、挫折(と言ってよいでしょう)を味わいました。しかし、挫折で得るものは大きく、挫折でしか得られないものもあるはずです。「挫折から這い上がったアイドル」FAINALISTの17人のメンバーの今後に注目してみます。(文@久田将義 写真@オーバース)

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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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