【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.12「タフでガイな新星・ここで生きてるず」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.12「タフでガイな新星・ここで生きてるず」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「タフでガイな新星・ここで生きてるず」

7月7日に3ピースロックバンド・ここで生きてるずが新曲「かいじゅう」をリリースしました。また、愛はズボーンなども所属する関西の音楽レーベル・TOUGH&GUY RECORDSへの所属も発表しました。

2022年の結成から「いつ休んでるの…?」と不思議になるくらいの本数のライヴをこなしていました。しかも結成当初から遠征もどんどんやっていたのです。本当の意味でライヴで名前が知られていったバンドだと思ってます。

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.12「タフでガイな新星・ここで生きてるず」

それもそのはず。彼らは関西のレーベルに所属しましたが、ホームグラウンドは”地球”です。なのでどこにでも駆けつけない理由がないのでしょう。ただ最近は”宇宙”という言葉を使ってる気もするのですが、ひょっとしてまたホームが広がった…?しかし、そのスケールに見合うだけの楽曲の強さがあるのもたしかです。ただひたすらに汗臭い爆音パンクを鳴らすと説明を片付けるには惜しい魅力もあります。どんな人でも問わずに生命力のガソリンを注がれるので、ジャンル分けは彼らにとってはちっぽけすぎることでしょう。

じつは僕も昨年8月に共催イベントにブッキングさせていただいて、駆けつけてもらったことがあります。その日も出演者のジャンルはバラバラでしたが、しっかり魅力が爆発しました。その時はライヴが始まるとフロアに降りて1人1人にご挨拶をするなど強烈なキャラクターも見せていましたが、パンクだけでなく、じっくり間を使いながら曲そのものの力や演奏力で惹きつけるシーンもあったのが印象的でした。ライヴに多く出るということは、それだけ主催者側が呼びたくなる質もあるということ。その実力も認められて最近は見放題始め、サーキットライヴでも名前を見る機会が増えましたし、対バン相手もthe dadadadysやつきみなど、様々なシーンで鍛え上げられてきた実力者とライヴする機会が増えています。

そしてリリースされた新曲「かいじゅう」。明るいパンクサウンドで、思わず全員で〈かいじゅうになるのさ〉と叫びたくなるAメロをはじめとした親しみやすい歌詞のまま、しっかり大人にもメッセージがズドンと届いてくる、彼らの魅力が詰まった新たな代名詞となりそうな曲です。ちなみに「かいじゅう電波ジャック」という名の地球侵略MV企画も開始しています。詳細はここで生きてるずのXを見てください(https://x.com/ore_omae_ku)。

地球上、いや宇宙のどこにいても、駆けつけて「ここで生きていく」ということを再認識させてくれる彼ら。もはや音楽を武器にしたレスキュー隊。今日もどこかの誰かの崩れそうな心や遭難しそうな心を救い出してくれています。

インフォメーション

・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

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