肉料理の付け合せとなる「クレソン」とはどんな野菜?いつごろから日本にはあるの?
「クレソン」は肉料理などの付け合わせにされる野菜です。
ただ、いつ頃から日本に入ってきたのか知らない方も少なくないのではないでしょうか?
今回はそんな「クレソン」がどのような野菜なのかを解説します。
「クレソン」とは
まずは「クレソン」とはどのような野菜なのか見てみましょう。
クレソンはこんな野菜
「クレソン」はアブラナ科に分類される多年草植物です。
見た目は他の葉野菜にも似ています。
味わいに関してもすっきりとしているのが特徴です。
そのため、肉料理の付け合わせとされるのが一般的です。
水辺を好むクレソン
「クレソン」は水辺を好む植物として知られています。
水中にあっても根腐れすることなく成長することから、日本でも幅広い地域で栽培されている野菜の一種となります。
なお、湿地などでも生育できるのも特徴です。
クレソンの別名
「クレソン」は一般的にそのまま「クレソン」と呼ばれます。
ただ、日本では和名として「オランダガラシ」と呼ばれることもあるそうです。
この和名は外国から渡来したという意味で名付けられたものです。
他にも水辺を好む性質から「オランダミズガラシ」だけでなく単に「ミズガラシ」と呼ばれることもあります。
さらには「セイヨウゼリ」「バンカゼリ」と呼ばれることも。
なお、英名では「Watercress(ウォータクレス)」とされます。
他方でフランス名では「Cresson(クレッソン)」、イタリア名では「crescione(クレシオーネ)」と呼ばれます。
そう考えるとフランス語の発音が日本での「クレソン」に近いかもしれません。
ちなみに中国では「豆弁菜」と呼ばれているのだとか。
日本に伝わった時期は?いつ頃から自生するようになった?
「クレソン」はヨーロッパや中央アジアを原産としています。
ただ、現在では他国に移入されたこともあって北アメリカ・南アメリカ、アジア、オセアニアなどにも分布しています。
日本には明治3年~4年頃に料理の付け合わせにする西洋野菜として伝来したとされています。
以降、全国各地で栽培が行われるようになったのだとか。
それにより帰化植物として各地で野生化しています。
深い山などに入ると水辺で自生する姿も見られるなど、身近な野菜と言えるのではないでしょうか。
「クレソン」の選び方
ここからは「クレソン」の選び方についてまとめます。
クレソンの旬
「クレソン」の旬は4月~5月の春頃とされています。
早春のものは辛みが効いていて葉っぱの緑色も濃いのが特徴です。
それでいてひげ根が少なく茎が引き締まっています。
そのため、早春のものほど良品とされる傾向にあります。
ちなみにこの時期の「クレソン」はサラダにしてそのまま食べるだけでも十分に美味しいです。
もちろん肉料理の付け合わせにするのもおすすめです。
さらには茹でることでお冷やしや煮浸し、和え物や煮物、酢の物にもできるなど幅広く活用できる食材と言えるでしょう。
料理によっては油炒めにしたりしゃぶしゃぶにしたりすることも可能です。
このように旬の「クレソン」は多様性に富んだ食材と言えます。
クレソンを選ぶ時のポイント
「クレッソン」は色味がしっかりしていて艶があるものほど新鮮とされています。
また、葉と葉の間隔が狭く茎が真っ直ぐな状態のものほど美味しいと考えられています。
鮮度の良い「クレソン」を選びたい場合は香りの強さも確かめておくと良いでしょう。
クレソンの保存方法
「クレソン」を保存する際は乾燥しないように心がけてください。
最適な方法としてはポリ袋などに入れて冷蔵庫で冷蔵保存するのがベストです。
他にも水を入れたコップに茎葉を挿しておくだけでも2日~3日ほどは新鮮に保てます。
その際は毎日水を取り替えることが必要となりますが、数日間は持つので試してみる価値があるかもしれません。
なお、長期保存したい場合は塩漬けなどにしておくと良いです。
「クレソン」は花を咲かせる
意外と知られていないかもしれませんが「クレソン」は可愛らしい花を咲かせます。
クレソンの開花時期
園芸品種の「クレソン」は花を咲かせることもあります。
開花時期は4月~5月頃でこの季節になると白い花を咲かせます。
なお、清流でしか育たないという俗説は誤りです。
現に汚水であっても育つくらい丈夫な植物となります。
もちろんそれでも綺麗な水の方が健康的に育つのは間違いないので栽培する方は新鮮な水で育ててみましょう。
クレソンの花言葉
「クレソン」の花言葉は「不屈の力」「安定」「着実」「忍耐力」などがあります。
こうした花言葉は生命力が強いことにちなんでいます。
また、繁殖力旺盛な性質から付けられたとも言われているそうです。
まとめ
「クレソン」は肉料理などにぴったりの野菜です。
ただ、新鮮なものはそのままサラダにして食べるのもありです。
どちらにしても美味しい野菜であることは間違いないので、ぜひ今夜の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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