【オフィシャルレポ】Juice=Juice、最後のオリジナル・メンバー 植村あかりが卒業
本公演をもって3代目リーダーの植村あかりが、グループ及びハロー!プロジェクトを卒業した。
植村は、2010年にハロプロ研修生へ加入。2013年2月に結成したJuice=Juiceで当時最年少のオリジナル・メンバーに選ばれ、OGの宮崎由加、金澤朋子に続くグループの“3代目リーダー”を務めた。
「リーダーを任せていただいた頃から、自分の将来を考える様になり、新しい道に進みたいという決断に到達いたしました」として、グループ及びハロー!プロジェクトからの卒業を発表。アイドルとして通算14年のラストステージに立った。
春ツアー最終公演となった当日は会場に約1万1000人のファンが詰めかけ、全国各地の映画館でライブビューイングとCSテレ朝チャンネル1で生中継を実施。開演前にはハロプロ研修生ユニット’24が会場を盛り上げた。オープニングBGMとともに11人のメンバーが続々と登場し、メジャーデビュー曲「私が言う前に抱きしめなきゃね(MEMORIAL EDIT)」や「Borderline」、植村のラスト参加シングル「トウキョウ・ブラー」でファンの心を一気に引き寄せた。
序盤のMCでは、ステージに並んだメンバーが挨拶。植村のかけ声「We are…」に続き「Juice=Juice!」と全員が元気よく声を揃え、植村に「日本武道館でのパフォーマンスは初めて(※)でしたが、どうでした?」と聞かれた川嶋美楓が、会場に集ったファンの「数がすごくて、本当に楽しみな気持ちでいっぱいです」とほがらかに答えると、メンバーやファンが笑顔を浮かべた。(※2023 年 5 月に開催した前回参加の日本武道館公演では、新メンバーとしてのお披露目で MC のみ参加)
メジャーデビュー曲「ロマンスの途中」ではメロディに沿ってクラップが響き渡り、「好きって言ってよ」「イジワルしないで抱きしめてよ」に続く、植村のラストシングル曲でつんく♂の作詞作曲による「おあいこ」ではクールなラップも冴え、グループの“4代目リーダー”を託された段原瑠々と植村が目を合わせて微笑んだ。
春ツアーのダイジェスト映像明けには、カラフルな傘を手にしながらの「愛・愛・傘」、ハーモニーを響かせた「銀色のテレパシー」などで魅了。植村が「いくよ!」と勢いよく叫びスタートしたメドレーブロックでは歴史をつむぎ、ハロプロ研修生の曲「天まで登れ!」を皮切りに、メジャーデビュー曲「五月雨美女がさ乱れる (MEMORIAL EDIT)」、井上玲音のボイスパーカッションが映えた「CHOICE & CHANCE」。NEXT YOU 名義の曲「大人の事情」、有澤一華が特技のバイオリンを披露した「チクタク 私の旬」などの 7 曲でたたみかけた。
MCでは石山咲良が、グループでは定番の“円陣”の掛け合いを、ファンと共に「特別バージョン」で再現したいと提案。ステージ上の植村から川嶋までの11人に続いて、観客がそれぞれ自身の名前を一斉に叫び、最後は「We are Juice=Juice Family!」と声を揃えてグループとファンが一丸となった。
植村のラストシングル曲「ナイモノラブ」をはじめ「プライド・ブライト」、「Fiesta! Fiesta!」などを披露。各々の個性をアピールする「GIRLS BE AMBITIOUS 2024」では会場が沸き立つ中、1 人ひとりをフィーチャーしたパートに沿ってそれぞれが愛嬌を振りまき、「Magic of Love」で本編を締めくくった。
メロンの光に染まった客席で「あーりー!」コールが繰り返されるなか、植村はドレス姿で登場し、ラスト参加シングルに収録されたソロ曲「Brilliance of memories」を披露。そして、スタンドマイクの前で卒業への思いを語った。
結成から11年が経過して「短いか⾧いかで言えば、どちらともとれない。もう、測れないような期間をここで過ごさせていただいた」と振り返った植村。アイドルとしてのルーツになったハロプロ研修生時代、出身地の大阪から東京へ上京した際に「何度も乗り換えを間違え、迷子になり…」と場内で笑いが起き、当時は「この子がJuice=Juiceのリーダーになるとは、誰も予想できなかったんじゃないかなと思います」と吐露した。
メンバーや“Juice=Juice Family”は「一生の宝物」と続け、後輩メンバーについては「Juice=Juiceの個性をたくさん取り入れてくれました」と言及。自称した「へなちょこ人生」を変えてくれたのグループで、結成のきっかけを作ったプロデューサーのつんく♂が「とても強い歌詞を書いてくださるから、それを見ているうちに、私たちも自然に強く、たくましくなれた」と思いを巡らせた。転機となった“3代目リーダー”就任以降は「Juice=Juiceの真ん中にいる『=』のような、これからをつなげていく存在になれたらいいなと思ってここまでやってきました」と回想。公演タイトル「1=LINE」や曲名「おあいこ」をなぞり、ファンに対して「平行にいつまでも『おあいこ』のような存在でいられてるのかなと思うと、私も心強くて。これからも支えになる存在」と伝え、グループで「11年を過ごしてきて色んなことを味わってきたけど、粋も甘いもかみしめてきたけど、でも最後に残るのは幸せな気持ちしかなかったです」と笑顔を浮かべた。
自身の名前「あかり」は「明るい道をたどっていつまでも明るく、照らしていけるように」が由来として、この活動を経験していなかったら「その由来をこんなに噛みしめることはなかった」と吐露。結成当初、コンプレックスだった「笑顔」も今では「大好きになった」と晴れやかに述べ、自身の愛称にちなむ「あーりーがとう!」の一言でスピーチを明るく締めた。
ステージでは11人が揃ってパフォーマンスを披露。「続いていく STORY」、ファンの歌声も響いた「Wonderful World」でメンバーは温かな表情を見せ、最後のMCでは、1人ひとりが公演の感想と植村へのメッセージを伝えた。涙で言葉を詰まらせるメンバーも目立ったステージで、リーダーを継ぐ段原は「最後のオリジナル・メンバーの植村さんを送り出すことになって、私は妹じゃなくなってしまうので。明日から、それが少し寂しい」と吐露。加入当初には、オリジナル・メンバーを見て「すごい。こんなかっこいい人達がいるんだ」と憧れていたと振り返り、「大好きな植村さんが愛してくださったJuice=Juiceを、これからもずっと続けていきたい」という決意と共に「これからも、Juice=Juiceをよろしくお願いします!」と力強くファンにアピールした。
後輩の言葉を受け取った植村は、自身の卒業後も、グループの環境が「幸せで溢れるように、私も近くから“Juice=Juice Family”として、応援しています」とメッセージを残した。
最後はファンと共にタオルを振って盛り上がる「Goal~明日はあっちだよ~」で、グループの節目となる公演はフィナーレへ。余韻冷めやらぬ客席を前にして、植村を中心としたグループは心からの感謝を伝えた。
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リリース情報
「トウキョウ・ブラー/ナイモノラブ/おあいこ(Special Edition)」
https://ototoy.jp/_/default/p/2111634
アーティスト情報
オフィシャルサイト http://www.helloproject.com/juicejuice/
X https://twitter.com/JuiceJuice_uf
Instagram https://www.instagram.com/juice_juice_official/
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