天使のイメージと飛行機ー人類の天空に対する切なる願望と欲望のかたちとして捉え、インスタレーション形式で発表。海野林太郎個展「奇跡」


〈飛行日記 20231205-20240524〉映像/UHDビデオ/カラー/16:9, 2024



〈奇跡〉 2024


EUKARYOTEでは、2024年6月14日(金)から7月7日(日)までの会期にて、海野林太郎の個展 「奇跡」を開催。


これまで宗教的イコンやビデオゲームなど、自身のリアリティに根ざしたものを手掛かりとする映像・インスタレーションを制作してきた海野林太郎。
コロナ禍からはより差し迫ったテーマである「生/死」の可能性を両義的に映した個展「What You See is What You Get」のほか、銀座蔦屋書店をロケ地と同時に展示空間として、様々な文物の集合地を舞台にした 異形の者同士の「触れ合い/触れ合わない」「共にする/しない」様をビデオ・インスタレーションで発表するなど、私たち個人が信じるものや、見えている世界において記号や言葉では括ることのできない複雑な有り様を表現してきた。


展覧会タイトルでもある「奇跡」は、通俗的に用いられる一方で宗教や信仰に結びつく言葉でもあるが、かつて聖書を研究し、信仰を持っていた海野にとって本質的な言葉であることは間違いないだろう。今作に至るまでの経緯について、海野は「奇跡」という複雑な現象をいかに描くかに傾注してきたと語る。


二年ぶりの個展となる本展では、海野が実際に飛行可能な飛行機の制作に挑む過程と、天使のイメージが軸となる。キリスト教における天界と地上を結ぶ存在として羽がはえた姿で描かれる天使、空を飛ぶ挑戦から始まり、商業・軍事利用を伴いながら発展してきた飛行機、海野はこの二つを人類の天空に対する切なる願望と欲望のかたちとして捉えたうえで、それらについての映像、絵画、オブジェなどの作品群をインスタレーション形式で発表。

※同時期にSPIRAL(青山)にて開催される「Five Galleries Art Fair in Spiral 2024 -5つのギャラリーによるアートフェア」(会期:2024年6月25日[火]-6月30日[日])にも、個展と連携し作品を出展。


海野林太郎「奇跡」

会期 : 2024年6月14日 (金) – 7月7日 (日)
会場 : EUKARYOTE 1 – 3F (東京都渋谷区神宮前3-41-3) [東京メトロ銀座線 外苑前駅 出口徒歩10分]
時間 : 12:00 – 19:00
休廊 : 月曜日

展覧会情報ページ
https://eukaryote.jp/exhibition/rintaro_unno_solo_exhibition_2024/

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