「お金とマインドの両輪」で人生のハンドルを取り戻す。 考え方次第で人生は変わる。
お金とマインドの土台を同時に整えながら、人生のハンドルを自分に戻すことを目的として活動している「ハピネスサロン」。このサロンは5年に渡り運営が続いており、現在会員数が550名に上るという。そんなハピネスサロンを運営する株式会社Bell tree代表取締役の鈴木優希氏に、波瀾万丈な生い立ちから、サロン運営に至った経緯、今後の展望について話を聞いた。
劣等感に苛まれ続ける人生。離婚を契機に、インドへ
私は、イタリアのシチリアで生まれ、10歳のときに日本に来ました。祖父がイタリア人で、私自身はクォーターです。親戚一同が誰でも知っているような有名大学に入り、超有名企業に就職して出世するということがスタンダードな家庭に育ちました。しかし、私自身は勉強が好きではありませんでした。そして、クォーターである親戚はみんな顔がきれいで背が高いのですが、私はそうではない。勉強もできないし、容姿も劣っていると思い込んでいました。
高校卒業と同時に、親の反対を押し切りアパレル企業に就職した私は、親から勘当されました。そのため、同僚と家賃25,000円の港区のアパートに住みましたが、家賃が払えず電気・ガスがしょっちゅう止まりました。生活が困窮するあまり公園で雑草を食べたことも。楽しい日々ではありましたが、この生活をずっと続けることはできないと思い、昔から好きだったPCの知識を生かしてプログラマーに転職。誰もが知る企業に就職できましたが、それでも私の劣等感は全く消えることはありませんでした。ネガティブに自己憐憫に浸り続けていたのです。
その後、プログラマーとして働いている間に、運よく良い方と巡り会って結婚しました。しかしある日突然、夫に離婚を言い渡されたのです。涙が止まらなくなり、会社にも行けなくなりました。生きる意味がわからなくなり、「全てを失ったのだからどこで過ごしても同じだ」と思った私は、単身インドに行き、ヨガの学校に通い始めたのです。
考え方を変えただけで、人生が好転し始めた
インドに行くと、携帯の電波がつながらないことで余計な情報が入らなくなりました。しかも言葉も通じない。大自然の中でぼーっと夕陽を眺めて、「無」の時間を過ごす日々でした。そんな中、女性のヨガの先生が私をとても気遣ってくれて、授業がない時も時々外に連れ出してくれました。そのように先生に受け入れてもらい、自分自身とたくさん向き合った結果、自分が幼少期から傷ついてきたことに気づいて・・・。その時から、幼少期の自分を自分自身で育て直す毎日が始まりました。インドに渡ったことを機に、マインドが前向きに変わり始めたのです。 インドに行く直前にふと、「来年の今ごろは、月収手取り300万円はほしい」と思い立ちました。
会社を辞めて、全くのノープランでインドに行っているわけですから、客観的に見るとそれを実現できる可能性は低い。しかし、私はそれを実現したのです。 インドに渡った1年後、月収は280万円になりました。クラウドソーシング経由で出会った社長さんと一緒に働いていただけなので、成功の秘訣を聞かれてもわからないというのが正直なところです。しかし、「引っ込み思案をやめて、人から誘われたら絶対にイエスと答える」ということを決めて実行しました。そして、目標を自力で達成したという出来事が、私の人生を変えたのです。「マインドが整うと全てが手に入る」ことを体感した瞬間でした。
自分自身を幸せにするため、人生のハンドルは自分で握る
「お金がなくて、自由にお金を使えない」「節約をする」これは、本来したくない我慢をして、自分で自分の人生のハンドルを握れていない状況だと思います。私が運営するハピネスサロンでは、私が開発したFXの自動売買ソフトを利用しながら、投資とマインドを整える方法をセットでお教えします。すなわち、人生のハンドルを自分で握るための方法をお伝えするのです。
FXを通して成功体験を積んでもらい、経済的余裕を得ながらその後の人生を自分らしく生きるマインドを身につけてもらう。「お金が欲しい」という感情に嫌悪感を抱くのをやめ、自分の欲求に素直になる。そして、他責にせず自分で選択し、責任を持って自分の人生を生きる。その大切さを繰り返し伝えています。
ところで、最近タイに行き、お母さんと二人暮らしの15歳の男の子と出会いました。そのお母様が身体中に火傷を負っていて・・・車もないから病院にも連れて行けないという状況。その男の子は、自分の家の前でお茶を入れて売り、生計を立てていました。その状況に文句も言わず、むしろ笑顔で明るく生きている。その彼に出会い、自分のいた世界がいかに狭いか、自分がいかに恵まれているかを痛感しました。
その親子のために何かしてあげたいと思っても、私一人ではできることは少ない。けれど、たくさんの人が視野を広げて協力し合えば、苦しい状況で生活する人たちの役に立てるかもしれないと思ったのです。ハピネスサロンの活動を通じて、生徒さんにはまずご自身を満たしていただき、そこから溢れ出た部分を興味のあるドネーション活動に当てていただけるよう、今後もサポートしていきたいと思います。
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