【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.3 「春フェスも沸かせた自分たちのスタンスを貫く関西ロックバンド」
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「春フェスも沸かせた自分たちのスタンスを貫く関西ロックバンド」
この間までGWでしたが、皆さんはどのように過ごされましたか。私は4月27日から5月6日の間に大阪のライヴハウスに3回、野外イベントに2回も行きました。もう日焼けする時期になったことも実感しました。
その中で
実際にMCでは「上司へのプレゼン」「有給」「(ライヴが4月29日だったため)明日からまた地獄ですね」といった言葉を使っていましたし説得力が違う。そのテンションが本当に憂鬱そうで、私も社会人時代に何度も経験した感情が蘇りました…。ゆえにその後の「変身」「ノストラダムス」といった曲のメッセージの力強さも増幅されて届きました。
関東のバンドマンからも「関西は社会人しながら活動を大きく展開するバンドが多い気がする」と言われたこともありますが、関西バンドシーン特有の風土でもあると感じます。もちろん若手アーティスト同士の競争はあるのですが、どんな濃い個性や突飛なスタンスであっても、ライヴハウス側もできる限界まで熟成していこうという気持ちが関西は特に強いのではないでしょうか。
社会人バンドだけでなく、今やロックフェスには欠かせなくなった唯一無二のコミックバンド・
何よりとにかく与えられた時間を全力で楽しませる姿は元気をもらえるし、それがライヴハウス発信から始まって、その輪が全国的に広がっているのは関西のバンド好きとしては非常に嬉しいことです。実は彼らに憧れて、コミックバンドを始めている関西の若手バンドは関西のライヴハウスにきっちり存在しています。まだオトトイに書くには粗削りすぎるのですが、熟成されるまで気長にお待ちください。新しい沼は必ず生まれますから。
関西は10代で宅録でスタイリッシュな音楽を作りSNSでバイラルヒットを起こすようなアーティストが、関西でバンドやシンガーソングライターなどの音楽活動をしている数を考えると不思議なくらい関東より少ないです。ただその分と言えるかは分かりませんが、大人になっても独自のスタイルを変えずに戦え続けているバンドの割合は多いかもしれません。そしてそのバンドが立場や年齢を超えて起こす音楽の感動が関西のライヴハウスには溢れています。
インフォメーション
・遊津場SNS
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