わかりにくい文章があっという間にスッキリする裏ワザとは?
簡単なようで難しい文章表現。ビジネスメールひとつとっても、意図や事実を端的に正しく伝えるのは、それなりのスキルがいる。誤解を招いたり、意味を取り違えられるような文章を書いていては、余計なコミュニケーションが増えるし、トラブルのもとになる。
過不足なく、伝えたいことが伝わる文書を書くことは、できる人は特に訓練しなくてもできる一方で、やはり苦手な人もいるだろう。両者を分けるのはひと言でいえば「センス」かもしれない。でも、センスがない人でも「クセのない文章」を書く技術を身につければ、最低限の文章を作ることはできるようになる。
■自分の文章があっという間にわかりやすくなる裏ワザ
『一瞬で伝わる 神ワザ! 文章力大全』(ビジネスフレームワーク研究所編、青春出版社刊)では、文章を書くなら身につけておきたいテクニックを、初歩の初歩から玄人の裏技まで164つ紹介する。
書き手にとっては、伝えたいことを簡潔かつ的確に書け、読み手にとっては、一読で読み取れるわかりやすい文章を目指さなければならない。
そんな文章を書く基本となるのが
・「主語」の周辺をシンプルにすること
である。
主語を修飾する言葉が長いと、読み手はどの言葉が主語なのかわからなくなってしまう。主語を飾る言葉を短くすると、自然に主語が文頭にきて一目でわかる。それだけで、文章はかなりわかりやすくなる。
主語につく助詞の「は」と「が」の使い分けも気をつけなければならない。どちらを使ってもOKという場合が多いが、どちらを選ぶかで文全体の意味が微妙に違ってくることもある。一般的には、「は」は、述語に重点があることを示し、「が」は主語に重点があることを示す。これだけ知っているだけも「は」と「が」で迷ったときに、使い分けができるはずだ。
■意味なく「など」を多用していませんか?
また、ついつい言葉につけてしまうのが「など」だ。複数のモノを羅列するときに使う「など」は、慎重に使いたい助詞。
・実は「など」は不要なことが結構多い
のだ。「など」を安易に使うと、文章の意味がぼやけてしまうことがある。特に正確性が求められるビジネスメールで「など」が多用されていると、相手に曖昧な情報であるという印象を与えてしまいやすい。
■文章のテンポを悪くするワード
読み手にとって、文章を気持ちよく読める文章とは「テンポ」がいい文章だろう。このテンポを悪くしてしまうのが「そして」だ。
便利な接続詞だが、安易に使うと幼稚な文章になってしまう。同じ接続詞が何度も続くと、テンポが悪くなり、ドタバタとした印象になってしまうので一度読み返してみて、いらない「そして」を省くようにしたほうがいい。
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文章を書く基本から応用まで網羅している本書。メールや企画書など、文章を書く機会は意外に多い。文章を書くのが苦手という人は、わかりやすい文章を書く技術を身につけてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
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