【米ビルボード・ソング・チャート】ホージア首位浮上、サブリナ・カーペンター自己最高位更新

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【米ビルボード・ソング・チャート】ホージア首位浮上、サブリナ・カーペンター自己最高位更新

 アイルランド・ウィックロー出身のシンガー・ソングライター=ホージアの「トゥー・スゥイート」が首位に浮上し、自身初のNo.1タイトルを獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 「トゥー・スゥイート」は、4月6日付のアルバム・チャート“Billboard 200”で10位に初登場したEP『アンハード』からシングル・カットされた曲で、3月6日にポッドキャストでティザー動画が公開された後、TikTokなどでも人気を集めたことで同4月6日付で5位に初登場し、4位(4月13日付)、2位(4月20日付)、そして今週(4月27日付)登場4週目で1位に到達した。

 Hot 100のチャートインは、2023年11月に37位を記録したノア・カーンとの「ノーザン・アティチュード」以来約半年ぶりで、TOP10入りは2014年12月に最高2位を記録した「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」に続く2曲目のランクインとなる。

 「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」が最高2位を記録してから、今週「トゥー・スゥイート」が自身初の首位を獲得するまでの期間は約9年4か月で、ザ・ミラクルズの「ショップ・アラウンド」(1961年2月)が2位を記録した後、スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ名義で「涙のクラウン」(1970年12月)が1位を獲得して以来の最長記録を更新した。

 また、前回TOP10入りしてからのブランクとしては、ザ・ビートルズが「フリー・アズ・ア・バード」(1996年1月6日付)から「ナウ・アンド・ゼン」(2023年11月18日付)で達成した27年10か月2週間以来の最長記録を更新している。

 Hot 100史上1,169曲目の首位を獲得した「トゥー・スゥイート」は、今週の集計期間(2024年4月12日~4月18日)にストリーミングが3,560万回(3%減少)、エアプレイが1,410万回(136%増加)、セールスは6,000(17%減少)をそれぞれ記録して、ストリーミング・ソング・チャートでも先週の2位から1位に浮上し、自身初の首位を獲得。デジタル・ソング・セールス・チャートでは3位から5位に順位を下げたが、エアプレイ・チャートでは42位に初登場した。

 ジャンル別では、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートで今週4週目の首位を獲得。同チャートでは、前述の「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」が2014年から15年にかけて通算23週の首位を獲得していて、「トゥー・スゥイート」は自身2曲目のNo.1タイトルとなる。

 アイルランド出身のアーティストによる曲がHot 100で首位を獲得するのは、1990年4月から5月に4週を記録した故シネイド・オコナーの「愛の哀しみ」以来、34年ぶりで、男性ソロ・アーティストの曲としては1970年7月から9月に通算6週を記録した、ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」以来、約54年ぶりの快挙を達成した。

 その他には、1987年にアイルランド出身のロック・バンドとしてU2が「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」(3週)と「終わりなき旅」(2週)の2曲を首位に送り込んだことがあり、「トゥー・スゥイート」は史上5曲目の首位獲得となる。

 また、タイトルに「スゥイート(Sweet)」が含まれる曲としても以下に続く5曲目の首位を獲得した。

ホージア「トゥー・スゥイート」(2024年)
マライア・キャリー&ボーイズIIメン「ワン・スウィート・デイ」(1995~96年)
ガンズ・アンド・ローゼズ「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」(1988年)
ユーリズミックス「スウィート・ドリームス (アー・メイド・オブ・ディス)」(1983年)
ジョージ・ハリスン「マイ・スウィート・ロード」(1970~71年)

 なお、タイトルではなくアーティスト名に含まれる曲では、1990年にスウィート・センセーションの「イフ・ウィシェズ・ケイム・トゥルー」が首位を獲得している。

 初登場から先週まで3週連続で首位を獲得したフューチャー、メトロ・ブーミン、ケンドリック・ラマーの「Like That」は今週2位にランクダウンしたが、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートではそれぞれ4週目の首位をキープしている。

 3位は、先週に続きベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」が同位にランクイン。テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」も4位をキープして、エアプレイ・チャートでは今週6,990万回を記録して2週目の首位を獲得した。

 ビヨンセの「テキサス・ホールデム」は5位で、カントリー・ソング・チャートでは10週目の首位を獲得。ジャック・ハーロウの「ラヴィン・オン・ミー」は先週の7位から6位に浮上し、7位には米ペンシルヴァニア州出身の女性シンガー=サブリナ・カーペンターの「エスプレッソ」が初登場した。

 4月12日にリリースされた「エスプレッソ」は、2023年7月に発表したアルバム『イーメイルズ・アイ・キャント・センド・フォワード』以来の新曲で、同アルバムに収録された「フェザー」が記録した21位を上回る自己最高位を更新し、自身初のTOP10入りを果たした。なお、「フェザー」はポップ・エアプレイ・チャートで自身初の首位を獲得している。

 「エスプレッソ」は、現地時間4月12日に出演した【コーチェラ・フェスティバル2024】でパフォーマンスしたことが話題を呼び、今週の集計期間にストリーミングが1,980万回、エアプレイが510万回、セールスは4,000をそれぞれ記録した。また、サブリナ自身もテイラー・スウィフトの【The Eras Tour】でサポート・アクトを務めたことで高い注目を集めている。

 8位は、 アリアナ・グランデの「we can’t be friends (wait for your love)」が同位をキープして、先週10位に再浮上したノア・カーンの「スティック・シーズン」は今週9位に上昇。10位には先週15位にランクインしていたシザの「サターン」がTOP10に返り咲き、 R&Bソング・チャートでは4週目の首位を獲得した。

 ケンドリック・ラマーへのディス曲として話題を呼び、先週6位に初登場した J.コールの新曲「7 Minute Drill」は、先日の【ドリームヴィル・フェスティバル】でこの曲の意図について観客に謝罪し、4月12日に同曲をストリーミングのトラックリストから削除したため、今週のチャートにはランクインしなかった。

 TOP10に初登場した曲がわずか1週でチャート圏外にランクダウンしたのは、2014年4月に9位にデビューした後、翌週チャートから姿を消したフランス出身の女性シンガー・ソングライター=ソーコの「We Might Be Dead by Tomorrow」以来となる。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月26日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「トゥー・スゥイート」ホージア
2位「Like That」フューチャー、メトロ・ブーミン、ケンドリック・ラマー
3位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
4位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
5位「テキサス・ホールデム」ビヨンセ
6位「ラヴィン・オン・ミー」ジャック・ハーロウ
7位「エスプレッソ」サブリナ・カーペンター
8位「we can’t be friends (wait for your love)」アリアナ・グランデ
9位「スティック・シーズン」ノア・カーン
10位「サターン」シザ

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