MIU MIU WOMEN’S TALES (女性たちの物語) の第27弾「I AM THE BEAUTY OF YOUR BEAUTY, I AM THE FEAR OF YOUR FEAR」が上映

ミュウミュウが、4月5日(金)に「MIU MIU WOMEN’S TALES (女性たちの物語) 」の第27弾「I AM THE BEAUTY OF YOUR BEAUTY, I AM THE FEAR OF YOUR FEAR」の上映会を東京・銀座にて開催。TWICEのモモ、臼田あさ美、森星らが訪れた。

2011年よりスタートしたミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」では、国際的に活躍する女性映画監督が撮影を手掛け、「女性とはどうあるべきなのか？」「女性らしさとは？」といった問いに対し、21世紀に生きる女性たちの感性や姿勢、生き方を映し出し、それぞれの答えを示している。映画を通して語られる監督たちの私的な物語たちは、世界中の女性たちに知的、文化的な刺激を与え、対話を呼びかけ、少しずつ女性たちの視界を広げている。
フェミニズムやソーシャルワーク、様々なジャンルで「ナラティヴ」は非常に重要であり、個人的なことを語ることは時に立ち直るためのきっかけとなることもあれば、同じ体験をした仲間をエンパワメントすることにも繋がる。その力を知るミュウミュウによる本プロジェクト、そこで制作された作品たちや監督らのインタビューは、ミュウミュウのHPにて確認できる。





https://www.miumiu.com/jp/ja/miumiu-club/womens-tales/womens-tales-1.html

第27弾となる今回の作品は、マレーシアの監督兼映画プロデューサー、タン・チュイムイ監督による「I AM THE BEAUTY OF YOUR BEAUTY, I AM THE FEAR OF YOUR FEAR」。

自衛のためにマーシャルアーツを教えるジムで、日々身体を研ぎ澄ませていくギタ。中国からマレーシアに渡ってきた彼女にその理由を尋ねると、友人の喪失を経て、立ち止まる必要があったと語る。
その喪失や過去との決別を詳しく描かれてはいないが、新しい人生を生きるにあたってギタが自衛をするための強靭さや恐怖の克服を必要としたことから、私たちはギタの恐怖がどこに起因し、何を克服したいのかそれぞれに想像し、自分の経験を重ねていくことになる。
例えば、突然身体に触れられたこと、暴力に遭遇したこと、抗う術をもたずに見ていることしかできなかったことーー女性ならば誰もが一度は遭遇したことがあるであろう様々な恐怖が頭を駆け巡る。
そしてギタが身体性を取り戻していく姿を見ていると、自分たちに植え付けられた無意識の制限にも気づくのだ。
華奢であれ、しとやかであれ、闘いは女性に相応しくないーーそんなアンコンシャス・バイアスは私たちから身体性を遠ざけてはいなかっただろうかと自分自身の可能性を改めて考えさせる。
自身の可能性を制限なく手に入れた時にこそ、誰のものでもない自分の美しさを手に入れてることができるのではないだろうか。
興奮と共に、自分自身への考察を促す「I AM THE BEAUTY OF YOUR BEAUTY, I AM THE FEAR OF YOUR FEAR」。





この作品を生み出したタン・チュイムイ(1978年生まれ)は、マレーシアの監督・映画プロデューサー。マレーシア・クアンタンの小さな漁村スンガイ・ウラで生まれた彼女のデビュー映画『愛は一切に勝つ』(2006年)は、世界中の映画祭で多数の賞を獲得している。2021年の作品『野蛮人入侵』は、第24回上海国際映画祭で金爵賞審査員グランプリに輝いた。さらに2022年のプロジェクト「Just Because You Pressed the Shutter?」は、2022年の集美アルル・ディスカバリーアワードを受賞している。

タン・チュイムイ監督は、新作のミュウミュウのショートフィルムについて「自分探しのために中国からマレーシアに移り住んだ若い女性がテーマであるが、その探究は内面的なものだけである」としている。ある時ギタは、インド人の花売りから、インドの古代神話に伝わる、時間、破壊、死、変化を司る女神カーリーについて教えられる。「私たちは、自分が最も恐れているものと闘うことで、自分自身の内面的な強さ、そして自分自身の美しさを見つけるのです」と監督は説明する。

『I Am the Beauty of Your Beauty, I Am the Fear of Your Fear』を通して、チュイムイ監督は、永遠の闘争にあふれる現代社会における女性たちの「自己防衛」の多面的な意味を探究している。友情と助けによって、ギタは身体的、そして精神的な力を身につけていく。彼女は心の傷から解放されることができるのだろうか？ そして、その代わりとして、何千年もの間未知とされてきた力を見つけられるだろうか？

https://www.miumiu.com/jp/ja/miumiu-club/womens-tales/womens-tales-27.html

MIU MIU WOMEN’S TALESについての思いを、映画界で活躍する優れたオピニオンリーダーによる新グループ「MIU MIU WOMEN’S TALES（女性たちの物語）コミッティプロジェクト」のエイヴァ・デュヴァーネイ、マギー・ジレンホール、キャサリン・マーティンが語ったこちらもぜひチェックを。



金曜日のイベントにまつわる素材：Courtesy of Miu Miu
作品にまつわる素材：Brigitte Lacombe