パワハラ・モラハラの標的にならないために効果的な「ひとこと」とは
他人の言葉にストレスを抱えている人は少なくない。言い返したいし、やり返したい。でもその場で言い返す「反射神経」がない。あとになって「ああ言ってやればよかった!」という言葉が次々と湧いてくるが、もうその時には目の前に相手はいない。
■「オドオドした奴」と思われない方法は簡単だ
ねちねちと嫌味を言ってくる上司や同僚、執拗にいじってくる同級生、悪口や叱責。
相手からしたら、言い返してこない相手はきつい言葉を言いやすい「便利な存在」だ。でも、その立場に甘んじていたら、いつまでも嫌味やいじり、悪口の標的のままだ。その場で言い返す力、リアクションを取る力は身に着けておいて損はない。
『自分を守るためにちょっとだけ言い返せるようになる本 声とココロの取扱説明書』(司拓也著、ぱる出版刊)は、引っ込み思案な人、気弱な人に向けて、心ない一言への反応を教えてくれる。きつい一言も、心ない悪口も、準備をあらかじめしておくことで無効化したり、迎え撃ったり、ショックを和らげることができる。
たとえば無効化は相手の言葉による攻撃をかわすこと。あえて言葉で言い返さなくても、態度で相手に「これ以上言わない方がいいかも」と思わせることができる。
たとえば、あなたは自分がまばたきをどれくらいしているかわかるだろうか。人は平均で1分間に20回ほどまばたきをしている。ただ、緊張したり焦っていたり興奮状態になると、まばたきは多くなる。
もし、相手があなたに意地悪なひとことを言った時、あなたがしきりにまばたきをしていたら、あなたは相手からオドオドした奴だと思われるだろう。以降、相手はあなたをなめてかかるかもしれない。
しかし、まばたきは自分でコントロールできる。意識してまばたきを減らし、じっと相手を見つめてみよう。相手は自分の放ったひと言に効果がなかったと悟るだろうし、敵に回すと面倒そうな人物だと思うかもしれない。
■悪口、意地悪、モラハラ…理不尽な相手を撃退するためのひと言
言い返すのも大事だ。しかし、「その場で言い返せないから困っている」という人も多い。そんな人は、嫌なことを言われた時に言い返すセリフを決めておけばいい。どんなことを言われても使える汎用性の高いフレーズが「どういう意味ですか?」である。
表情は特に考える必要はない。笑顔でもいいし、真顔でもいいだろう。先述のようにまばたきは控えた方がいいかもしれない。
悪口や意地悪、からかいなどの言葉を言う方は、あまり深く考えて発言していない。だから、「どういう意味ですか?教えてください」と言われると返す言葉を持っていないことが多い。
せいぜい「そのままの意味だよ」「そんなこともわからないの?」と言うくらい。そうなったら「はい、わかりません。どういう意味ですか?」ともう一度聞いてみる。「こいつは面倒な奴だ」と思われたらこっちのものだ。
◇
相手があなたのどんな部分を見て、どんな気持ちであなたに心ない言葉をかけるのか、本書を読めばすっきりとわかるはず。そして、彼らがあなたのどんな態度に調子づき、どんな態度を恐れているのかもわかるはずだ。
そして、彼らを撃退するのはちょっとしたしぐさであったり、かんたんなひと言だったりする。それを知っているかどうかで、あなたの毎日は劇的に変わるだろう。
(新刊JP編集部)
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