「裏金問題」は森喜朗氏に聞き取り調査をしてみてはどうか│プチ鹿島
こんにちはプチ鹿島です。最近熟読した記事がこちらです。
『裏金調査「お手盛り」懸念 「身内」が聴取/森元会長、対象外 自民内もしらけムード』(毎日新聞2月9日)
自民党が政治資金パーティーの裏金事件を受け、聞き取り調査や全所属議員アンケートなどをやっているというのだが、「お手盛り」って自民党絡みでしか聞かない言葉だ。言葉の独占具合に感心してしまった。旧統一教会問題での「点検」もお手盛りって言われてたっけ。今回も時間稼ぎをしているのかもしれないが、そうなればさっさと国会で調査するしかない。
しかしですよ、記事の読みどころは次だ。
《安倍派幹部らを聴取する場となる政治倫理審査会についても開催が危ぶまれている。》
開催が「危ぶまれている」ってまるで自然の脅威か何かが相手みたいじゃないか。相手はウイルスとかではなく安倍派の幹部だ。
次も面白い。
《自民の浜田靖一国対委員長は4日のテレビ番組で開催に前向きな姿勢を示したが、7日には「ハードルが高い」と態度を一転させた。》
だから相手はハードルではなく安倍派だろうに。「一部の安倍派幹部は、同意が取れる状況にない」と続くが、そもそもなんで安倍派が主導権を握っているのか。これが”自浄作用”の正体なのである。
では安倍派幹部は今回の件をどう言っているのだろう。それを知るのも大事だ。発売されたばかりの『文藝春秋』3月号では『「派閥とカネ」本音で語る』と題して萩生田光一、加藤勝信、武田良太の3名が座談会をしている。それを読むと萩生田氏は、
「私が所属していた政策グループの会計処理を巡って、国民の皆さんに大変な政治不信を招いたことをお詫び申し上げたいと思います。」
と冒頭で述べている。なんだかうっかりミスみたいに語っている。しかしその割には政治不信をお詫びしているからヘンだ。それにしても「政策グループの会計処理」という言葉の変換は「派閥の裏金」と絶対に言ってはいけないゲームにもみえる。
さて冒頭で紹介した毎日新聞の記事には『森元会長、対象外』とある。自民党の聞き取り調査の対象には、森喜朗元首相ら清和会の歴代会長は含まれていないことを指している。パーティー券キックバックで不記載という慣習は森氏が会長時代からおこなわれていたと言われている。
森喜朗氏に関しては他にも五輪汚職問題では週刊文春が、
『《逮捕後初の肉声》「森喜朗さんが勝手なことを言っているだけ。森さん、本当のことを言ってください」五輪汚職事件のキーマン・高橋治之被告が独占告白7時間』
と最新号でやっているし、神宮再開発問題では東京新聞が、
『15分の密談後、森喜朗氏は外苑再開発案に「すばらしい」と声を上げた…東京都幹部、水面下の交渉内容』(1月31日)
など振り返り企画をやっている。どの方面にも森喜朗先生のお名前をお見かけするのだ。いまこそ森さんにいろいろ聞き取り調査してみたい時期ではないでしょうか。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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