【奈良市】 写真映えする「新・南都八景」撮影スポット、世界遺産登録25周年で制定

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2023年、ユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」が登録25周年を迎えた。この登録には、8つの構成遺産「東大寺」「興福寺」「春日大社」「春日山原生林」「元興寺」「薬師寺」「唐招提寺」「平城宮跡」がある。

登録25周年を記念して2023年11月、それぞれ「写真映えするスポットが最も人気なのはどこ?」といったオンライン投票が実施された。そして翌12月、結果発表とともに、「古都奈良の文化財」新・南都八景として制定。今回この資産8ヶ所を巡り、実際に写真を撮ってみた。

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まず、「東大寺」では「二月堂の眺め」が選ばれた。二月堂の名は、旧暦2月に修二会(しゅにえ)が実施されることにちなむ。ここからの眺めは早朝から夜景まで時間ごとに変わる眺望が眼下に広がって素晴らしい。

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「興福寺」で制定されたのは、「若草山からの興福寺遠望」だった。特に、興福寺伽藍は710年の建立当時と同じ場所にある。先人も眺めたであろう頂上からの光景は必見。五重塔は今後10年予定の工事が始まるため、お早めに。

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一方、「春日大社」は、「春日鳥居の前でたたずむ鹿」が制定された。春日大社の一之鳥居は「日本三大木造鳥居」の1つ。このエリアで「神の使い」である鹿との遭遇率は高いが、よい写真を撮るのはなかなか難しく、粘り強さが要る。(上の写真は二の鳥居)

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「春日山原始林」で選ばれた「滝坂の道」は、柳生街道の前半にあたる。山岳仏教で信仰対象となった石仏が多く残っている。県庁所在地に原生林があるのは、日本国内でも極めて珍しいという。

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また、奈良町にある「元興寺」には「日本最古の屋根瓦」がある。最も古いものは飛鳥時代の古式瓦と伝わり、使用可能な古い瓦を集めて極楽堂と禅室の屋根に使われているため、新旧で入り混じった瓦が今も境内で見られる。

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「薬師寺」で制定されたのは「南大門付近からの白鳳伽藍全景」だ。東塔と西塔が並び立つ姿はまさに薬師寺の象徴ともいえる。2つの塔を1枚の写真に収められるスポットは、ここだけである。

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そして、「唐招提寺」は「金堂」が制定された。南大門から参道の中央付近から金堂の全景を撮影できる。8世紀の金堂建築で最高傑作。天気が良い日は金堂上の空を広めに撮るとなおいい。特に、秋は紅葉も美しい。

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「平城京跡」は、「平城宮跡の空」が制定された。広々とした跡地にそびえ立つ復元された朱雀門は周りに何もなく、空が美しい時には絶景となる。構図にあえて木を少し入れても、当時を彷彿とさせる写真となる。

ちなみに、南都八景とは、室町時代に奈良の美しい景色とそれにとけこんだ風物を選んで名づけられた。「東大寺の鐘」「春日野の鹿」「南円堂の藤」「猿沢池の月」「佐保川の蛍」「雲井坂の雨」「轟橋の旅人」「三笠山の雪」の八景をさす。

「古都奈良の文化財」世界遺産登録25周年 記念WEBサイト

https://kotonara25.jp/

(Written by A. Shikama)

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