営業トークをテキスト化・分析。取引結果を“予測”する、Gong社のAIプラットフォーム

2015年に設立されたGongは、イスラエル・米国などを拠点に、営業中の顧客との会話をAIで音声解析するプラットフォームを提供しているテック企業。顧客とのやりとりを分析することで、営業チームのコミュニケーションを強化し、取引成立につなげるサポートを展開している。

営業トークをテキスト化・分析するプラットフォーム

Gong公式サイトより引用

Gongのプラットフォームは、ビデオ通話・電話・電子メールなどのやりとりを自動でキャプチャするだけでなく、内容を分析して営業スキルの向上や取引の成立をサポートするというものだ。

営業電話やミーティングの音声・ビデオを記録し、リアルタイムで文字に起こした後、AIと機械学習を使用して内容を分析。たとえば、顧客とのやりとりの中で議論されている主要なトピック、よくある質問などを処理する。

さらに、プラットフォーム上で営業担当者の取引履歴や、担当者の通話録音を活用して、フィードバックやコーチングを行うことも可能だ。

AIで取引結果を予測

Gongのプラットフォームには、予測プラットフォームの「Gong Forecast」とセールスエンゲージメントプラットフォームの「Gong Engage」が含まれている。

Gong Forecastは、Gongのプラットフォーム上で収集された会話からの購買シグナル(顧客が購入を前向きに考え始める際のシグナル)をもとに、AIで取引結果を予測するというもの。予測精度は95%で、CRMデータのみにもとづくアルゴリズムよりも20%高い精度だという。営業チームは、より優先順位を付けて重要な取引を獲得できるようになるだろう。

生成AIで顧客に合ったメールを作成

Gong公式サイトより引用

Gong Engageは独自の生成AIモデルを利用して、取引に優先順位を付け、膨大な顧客とのやりとりの分析にもとづいて、コールのハイライト、アクション アイテムを自動的に生成する。たとえば、おすすめの顧客の連絡先をピックアップしたり、パーソナライズされた高品質なメールを数秒で作成したりすることができるため、営業担当者の負担軽減にもつながる。

Gongのプラットフォームは、世界で4000もの多様な企業に利用されている。利用企業からは「Gongの素晴らしい点は、大幅に時間が節約されることです。Gongは10 倍の効率をもたらしてくれました」という評価の声もあがっており、営業活動の業務効率に課題を抱えている企業の救世主ともいえそうだ。

参考・引用元:Gong 公式サイト

(文・Techable編集部)

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