正月太りに御用心!代謝を高め食べ過ぎをリセット出来る栄養素で痩せやすい身体を目指そう
一年の始まりであるお正月。おせちや雑煮、餅といった美味しい料理をはじめ、美味しい誘惑がたくさんあります。
しかし、本来冬は基礎代謝が高まるはずですが、“正月太り”という単語があるように「正月明けに体重が増えてしまった」「パンツやスカートがキツイ」と感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。
今回、管理栄養士で健康検定協会の理事⻑の望月理恵子さんがこれらの原因や食べ過ぎをリセット出来る栄養素などを紹介してくれました。
正月太りを事前に防止!代謝を高める栄養素がリセットのカギ
実は冬は痩せやすい!
「正月太り」という言葉から、冬は痩せにくく太りやすい季節だと思われています。実際に夏場はすぐ発汗するのに対し、冬は動いても汗をかきづらい為「代謝謝が落ちる季節だから、太るのはしかたがない…。」と考えるも多いでしょう。
ところが、身体を維持するために必要なエネルギーである「基礎代謝」は季節によって変動があり、一般的に暑い夏よりも寒い冬のほうがより多くの熱を必要とするのだそう。
熱を発生させる際にはエネルギーが消費されるため、基礎代謝は秋冬シーズンに高くなるそうです。つまり、多くの方のイメージとは異なり、実は冬は「基礎代謝が上がり痩せやすい季節」だったのです。
痩せやすい冬に訪れる「正月」なのに何故太ってしまいやすいのか?
では、なぜ太りにくい冬である「正月」で太ってしまったり、身体がむくんでしまう方が多いのでしょうか。
その理由は「運動不足」「食生活の乱れ」「生活リズムの乱れ」の3つが原因と言われています。
「運動不足」は言わずもがな。寒い時期で長期休暇が重なると外出も億劫になりがち。「寒いし布団・こたつから出ない」方も増えるため、運動量が普段よりも激減してしまうので要注意。
次の「食生活の乱れ」も、忘年会や新年会・旅行などで美味しいものを食べる機会・量が増加。
正月料理の代名詞である“おせち”は、本来「台所に立つ回数を減らすため、糖分・塩分を高めにして保存がきかせた」料理のため、少量でもかなりの糖分・塩分を摂ることに。
“餅”ももち米を圧縮した食べ物。100gあたり220Kcalと高カロリーな食べ物のため、少し多めに食べただけで1日の摂取目安を軽く超えてしまうことも。
最後の「生活リズムの乱れ」では、遅くまで特番が放送されていたり長期休暇ということもあって就寝時間が遅くなり、朝食を摂り逃すこともあるはず。
「朝食を食べていない人は食べている人よりも5倍太りやすい」というデータもあるそうなので、生活リズムには最も気をつけた方が良いそうです。
代謝を高める栄養素で正月太りを予防しよう!
楽しい年末年始を過ごすために、正月太り対策を行いたい方は事前に代謝を上げる習慣を身につけておくことが重要。
食生活では代謝を助ける栄養素を摂取することが重要。今回望月先生は「αリポ酸」や「ビタミンB群」が良いそう。これらの栄養素が摂れる食材や摂取方法もご紹介致します!
●αリポ酸
別名「チオクト酸」とも呼ばれるαリポ酸は、脂肪酸の一種。コエンザイムQ10やビタミンC等と同じく抗酸化作用をもち、ビタミンC・Eの約400倍とも言われているそう。
生活習慣病や老化の原因となって体内で発生する活性酸素の増加を抑制し、細胞の酸化を防ぐ働きもしてくれることから、糖尿病をはじめとした様々な生活習慣病の予防・アンチエイジング・ダイエットにも効果が期待されている栄養素。
おすすめの摂取食材はレバー・赤身肉・にんじん・ほうれん草・ブロッコリー・トマトなどの緑⻩色野菜。
しかし1つの食材から摂れる量は少ないため、これらの食材を組み合わせた料理を食べたり、毎日これらの食材を意識的に食べる必要がありそうです。
●ビタミンB1
「糖質」「脂質」「タンパク質」全ての代謝を高めてくれるビタミンB群ですが、その中の1つであるビタミンB1は「チアミン」とも呼ばれることもあるビタミン。
糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要なビタミン類で、糖質・アルコールを日頃多く摂取しがちな方こそぜひとも摂りたい栄養素です。
また、運動を良くする方も糖質をエネルギーに変換する上で必須となるので、毎日の摂取は欠かせません。
ビタミンB1は、豚の赤身肉・ハムなどの豚肉加工品、魚介類ではうなぎ・タラコなどの動物性食品と、穀物や豆などの植物性食品に多く含まれています。
玄米・胚芽米・全粒粉パンなどの胚芽部分にも多く含まれているため、精製されていない食材を選ぶのがポイントと言えるでしょう。
●ビタミンB2
ビタミンB2は三大栄養素全ての代謝を促進してくれる栄養素。
脂質をエネルギーに変えてくれる働きに利用されビタミンのため、脂っこい料理を普段からよく食べている・食べ過ぎてしまった方は絶対に摂取したいですね。
レバー・うなぎ・肉・魚・アーモンドなど幅広い食材に豊富に含まれまれるほか、のりや乾燥わかめ・干しシイタケなど乾物にも多く含まれていますが、1食あたりに食べる量を考えるとそれ程多くは摂取することは出来ません。
水溶性のビタミンの中でも強い方ではありますが、体内にはとどまりにくい性質のため、こまめに摂ることが重要です。
●ビタミンB6
ビタミンB2と同じく三大栄養素全ての代謝に関わっているものの、その中でも“タンパク質の代謝”に大きく関わっているのがビタミンB6。
筋肉の材料となるタンパク質は、ダイエット中の消費カロリーや代謝を上げるためにも必須。
牛・豚・鶏肉・レバーや・マグロをはじめとした魚の赤身・ひまわりの種やピーナッツなどの種実類に多く含まれ、動物性食品・植物性食品に関わらず多くの食材から摂取することが出来ます。
水に溶けやすく酸・光にも弱いため、冷凍食品や加工食品で取り入れると効果は減少してしまうので注意が必要。
刺身や採れたてを食べるなど、出来る限り新鮮な状態で摂取するのがおすすめです。
多くの方がお休みを取るお正月。美味しいものを食べてまったり過ごす方や、旅行・帰省でご馳走をいっぱい食べる方も多いのではないでしょうか。
正月太りを予防するためにも、しっかり動くだけでなく食習慣としてこれらの栄養素を意識して摂取することが大切。
しかし、毎日不足なく栄養バランスを考えて食事するのは難しいもの。そこで不足・食事に足りない栄養素を補うために「サプリメントに頼る」というのも選択肢の1つです。
ぜひαリポ酸・ビタミンB群を摂取して、正月太りの予防・解消に役立ててみてください。
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